【ボクシング】初世界戦の松本亮、メキシコ製グローブに「当たれば倒れる」
2月28日(水)東京・後楽園ホールで行われるWBA世界スーパー・バンタム級タイトルマッチに出場する王者ダニエル・ローマン(27=アメリカ)と同級11位の挑戦者・松本亮(24=大橋)が27日(火)都内にて調印式と公開計量に臨んだ。
王者はリミット400gアンダーの54.9㎏(121ポンド1/4)、松本はリミットちょうどの55.3㎏(122ポンド)で、ともに計量をクリアした。松本は、世界二階級制覇の“モンスター”井上尚弥と同門で同い年。戦績も21勝19KO1敗で、KO率は86%。KO率87%の井上に近く、大橋ジム期待のホープのひとりだ。
松本とともに調印式に出席した大橋秀行会長は「28年前、同じ2月に自分が世界王者になりました。亮は横浜高校の後輩でもあります。自分はヨネクラ・ジムで4人目の世界王者でしたが、亮が今回、大橋ジム4人目の世界王者になります。さらに、亮は1994年1月生まれですが、大橋ジムを開設したのは94年2月でした」と、愛弟子・松本の今回の王座挑戦には、さまざまな縁がからんでいると語った。
松本自身も「大橋会長に続いて横浜高校(OB)で2人目の世界チャンピオンになりたいです。必ずチャンピオンになります」と高らかに宣言。
これを迎え撃つ“イケメン王者”ローマンは、ダークブルーのスーツ姿で調印式に臨み「メディアの皆さんに敬意を示すためスーツで来ました」と語った。そして王者でありながら挑戦者カラーである青いグローブをチョイス。これについては「試合ではくトランクスがブルーなので。今日のスーツもそれに合わせてブルーでコーディネートしました」とオシャレな一面を見せた。
ローマンはさらに「今回が日本では2度目、東京では初めての試合で、大切な初防衛戦。自分は王者になったとはいえ、まだまだたくさん証明しなくてはならないことがある。特別な王者になるためには最強の選手を倒すことが必要です。松本選手はWBA選手の中でも最強の1人。彼を倒して国にベルトを持ち帰ります」と必勝宣言。
以前の取材でインファイトする、と言っていたことに関して問われると、「自分の距離で戦うという意味。それも、試合の中で相手の動きに合わせてアジャストしていきます」と、松本の出方を見て臨機応変に戦うという。
この試合のグローブは王者の希望でメキシコのレイジェス社製のものになった。薄いといわれるこのグローブに関して松本は、「当たれば倒れるんで、勝てると思います」と、とポジティブ発言。
松本は一昨年5月、メキシコのビクトル・ウリエル・ロペスに初の黒星(5R TKO負け)を喫した。試合前から体調が悪く、試合後、副甲状腺機能亢進症だと判明し手術も受けた。その後は回復し、すべてKOで4連勝中だ。その経験について問われると「負けたりしたことで、いろんなものを得ました。あそこで負けなかったら天狗になっていた。そういう意味でいい経験だった」と、これもまたポジティブにとらえた。
松本は王者ローマンが選んだメキシコ製グローブで逆に王者をKOして戴冠し、KO率を87%として同門の井上と並ぶか?
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