【K-1】武尊“最過酷”トーナメントにUFC王者の技術で挑む
3月21日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナにて開催される『K-1 WORLD GP 2018 JAPAN~K’FESTA.1~』で、「K-1 WORLD GP第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」に出場する武尊(26=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が2月27日(火)神奈川の所属ジムにて囲み取材を行った。
この日は公開練習が行われる予定だったが、「アメリカ修行でパンチの打ち方が変わったので、それを見せたくない」との理由から動きは無しとなった。
当初は元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者・大雅との対戦が決まっていたが、所属ジムの契約違反があったとの理由で大雅が出場取り消しとなり消滅。「3月の試合へ向けて年末から練習をやってきたので仕上がりは凄くいいです。でもトーナメントになったことで対策は大幅に変わりました。一番は構えが逆になったので(大雅はサウスポー)、その修正には時間がかかりましたね」と武尊。
練習メニュー自体は大幅に変えていないが「年末に自分が持っていなかった技術をアメリカで取り入れたので、それを試しています」と、12月に行ったアメリカ武者修行にてMMA(総合格闘技)ジムで学んだ技術を試しているところだという。
具体的には「ステップ、足の使い方です」と言い、「MMAファイターが使うような動きも、K-1では使えるものと使えないものがあるので、スパーリングで試しています。使える技として身についた実感はありますね。それが試合で出せたらと思います。今回は階級が上の選手ばかりなので、そういう技術を入れないと真っ向から打ち合うだけでは危ない。そういう技術を入れて倒したいです」と話した。
武尊が修行した「ラドウィック・マーシャル・アーツ」には、現UFCバンタム級王者TJ・ディラショーがおり、ディラショーも独特なステップワークから繰り出す打撃を得意としている。武尊自身もディラショーとスパーリングを経験してきた。
「ダメージを最小限にしないとトーナメントでは勝てません。今回は僕よりも身体が大きい選手しかいないので、相手の距離と感覚でやったら体重が軽い方がダメージは溜まってしまう。それをいなせる距離の取り方とステップでダメージを最小限にして、自分の攻撃を当てることを考えています。あとは見えないところから打つこと。そうすれば倒せる率は上がります」と、武尊はかなり難易度の高い技術で体格差を克服しようしているようだ。
その体格差(武尊は-55kgから上げて-57.5kgのフェザー級王者、今回のスーパー・フェザー級は-60kg)については「難しいです。減量も大変ですが、増量するのも大変だと実感しました。今まで増量したことが無かったので。ある程度のところまで行くと重すぎても動きが悪くなるし、そこの調整を考えています。増やしているけれど増やし過ぎないようにしています」とのことで、「そろそろ減量を始めようと思っていますが、食事はいつもより摂れると思います。通常体重はアメリカに行く前と比べたら5kg増えていますね」とのこと。
気になるのは体重が増えることでのプラスマイナスだが、武尊は「パワーが付いて、スピードも上がっているんですよ。スピードが落ちるところまでは体重を増やさないようにしているのもあります。ウェイトトレーニングではなくナチュラルに格闘技の動きと食事でアップしているので、キレも上がっているし、パワーもスタミナも上がっています」と、プラスしかない方向で調整が進んでいる様子。
それは武尊が今回のトーナメントを“最も過酷なトーナメント”になると覚悟しているからだ。これまで2度のワンデートーナメントを経験しているが、「過去最強の自分で挑まないと今回のトーナメントは勝てないと思っています。自分が今までと同じレベルなら今回のトーナメントでは優勝できません。このトーナメントに関してはそういう気持ちでやっています」という。
武尊は最後に「今回は新生K-1初のさいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで、過去最大のイベント。僕にはK-1を旗揚げから引っ張って来た自負があるので、きっちり優勝してK-1の中心が武尊だということを証明したいと思います」と意気込みを語った。
●編集部オススメ
・武尊は王座決定トーナメントに出場、1回戦の相手は大雅をKOしたスタウロス
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