【空手】極真の名伯楽・廣重毅氏のお別れ会に緑健児氏ら、派閥を超え集う
4月18日に70歳で他界した極真空手の名伯楽、廣重毅氏(極真拳武會・会長)のお別れ会が、5月27日、都内斎場にて営まれ、関係者、弟子ら約1000人が参列した。
廣重氏は全日本選手権でトップ選手として活躍しながら、1978年、蒲田に極真会館城南支部を任され指導者としての人生をスタート。以後、極真空手の歴代世界王者である緑健児、八巻建弐、塚本徳臣をはじめ、全日本3連覇の数見肇など多くの強豪を育てた。
城南の達人・堺貞夫氏はお別れ会で弔辞を読み上げ「あの世に行っても空手を追求してほしいです。いつか我々も師範の元に行けたならば、また立禅、練り、這(はい)をもう一度(一緒に)稽古したいと思います」と語った。堺氏は廣重氏が空手に取り入れた中国拳法の立禅、練り、這の練習で大会で実績を出した。
参列した緑健児・新極真会代表は「廣重師範と出会わなかったら今の自分はありません。内弟子としてマンツーマンで技術だけでなく精神面まで教えて頂きました。これからも師範の思い出を胸に頑張っていきたいです」と師を偲んだ。
その他、廣重門下OBである入来武久(新極真会・城南川崎支部長)、数見肇(数見道場館長)、岩崎達也(剛毅會会長)、高久昌義(錬空武館)ら全日本無差別、体重別の王者らが集った。
お別れ会の前に49日法要が行われ極真会館の最高顧問である郷田勇三氏が弔辞を読み、大山倍達の弟子として同じ釜の飯を食べたこと、病気を見舞った時のエピソードなどを祭壇に語りかけるように読み上げた。また、極真総本部時代の先輩に当たる極真浜井派の浜井識安会長や、後輩に極真連合会の七戸康博理事長なども参列した。
新たに極真拳武會・会長となった金子雅弘氏は「多くの方が来て頂きました。一人一人挨拶して感じたのは、全て廣重師範の実績の賜物。それを自分が引き継ぐということ。プレッシャーはありますが、師範の空手を引き継ぎ、伸ばしていきたいと思います」と謝辞と抱負を述べた。
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