【RISE】那須川天心を襲う”暴走戦車”ロッタンは家族と生きるために戦う
6月17日(日)千葉・幕張メッセ・イベントホールにて開催される『RISE 125』で、那須川天心(19=TARGET/Cygames)とRISE世界フェザー級(-57.15kg)王座の初代王者決定戦を争うことが決まっている、ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級1位ロッタン・ジットムアンノン(21=タイ)のコメントが主催者を通じて届いた。
神童・那須川が「過去一番強い相手。試合後、どうなっていても構わない」と言い、これまでで最強の相手だと目されているロッタン。
タイの切り札として日本に乗り込んでくるロッタンの強さの源。そこには、やはりタイの国技ムエタイで家族を養って生活していくというハングリー精神が原動力としてあった。
「僕は10人兄弟。実家が貧しく、毎日食事をとることも大変だったので、7歳の時ムエタイをやって稼ごうと決意しました。始めたのは田舎のジムです。まだ子供だった自分にはきつい練習だったけれど、家族に対する責任があったので乗り越えることができました。小さい頃、お母さんに育ててもらったという感謝があったので、今度は自分がムエタイでお金を稼いで両親に楽をさせてあげたかった」と、家族のためにムエタイを始めたという。
しかし、ムエタイはロッタンと同じような志を持った子供が集まるハングリーな格闘技。選手層も想像を絶するほど厚いため、強くなければ生きていけない。「きつい練習に耐えられなくて、辞めていく選手も多い。僕の場合、どんなにハードな練習でも『きついなぁ』とため息をつくのではなく、『それでも楽しい』と思ってやることが大切です。僕にとって練習というのは、もう家族みたいなものですよ。
(誰よりも多く練習しているという噂も耳にするが?)そうですね。確かに僕はハードな練習を続けている。例えば試合の3週間前に試合が決まれば、21日間毎日練習を続ける。日曜日も平日と比べたらリラックスする時間を作るけれど、完全にオーバーホール(体力を回復)するのではなく、簡単な練習はするようにしています」と、驚異的な練習量を明かした。
子供の頃に憧れていた選手を聞かれると、「この間(5月に)戦ったロートレックです。最初に試合のオファーが来た時には、自分が目標にしていた選手とは戦いたくなかったので『やりたくない』と断りました。でも、ジムの代表から『ロートレックしかいない』と背中を押され、戦うことになりました(※タイではジムの代表やプロモーターの主張が通りやすい)。試合では僕が勝ったけれど、複雑な気持ちになりましたね」と答えたロッタン。
これまで400~500戦を戦って来たが、ロートレック戦のようにやりたくない試合もあったと言い、「そう思った時もあるけれど、大きな試合になればスポンサーもついているのでそう簡単に断るわけにはいかない」と、仕事としてのムエタイの厳しい面もみせた。
リングネームのロッタンの意味はタンク(戦車)という意味らしく、さらに日本語でバカを意味する「バー」というニックネームも付けられているが「冗談でそう呼ぶ人もいるということです。クレイジーな試合をするからそう呼ばれることもあるのでしょう」と説明し、それだけアグレッシブな試合をするという意味らしい。
最後に、現在21歳のロッタンはもう子供がいると話し「20歳の時に結婚しました。ペイワンという名前の娘がいます(タイ語で花という意味)。妻や娘のためにも勝利を誓います」と、家族のために那須川天心を倒すと宣言した。
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