【ボクシング】怪物・井上尚弥が天才・ロマチェンコを語る「条件が合えば戦いたい」
――それでも8連続KO勝ち中です。
井上 ロマチェンコはパンチが強いわけではなく、タイミングがいいんです。倒すというよりも、どの角度からもパンチを当てるゲームの印象ですね。タッチゲームに耐え切れずに相手がギブアップする感じ。相手は挽回できないと諦めるんでしょう。
――今年5月のホルヘ・リナレス(33=帝拳)戦は見ましたか。
井上 いい試合でしたよね。ロマチェンコの気の強さが見えた試合でした。技術はある、スタミナもある、そして精神力も強い。ロマチェンコは完璧でしょう。6回にダウンを喫したけれど(ダメージが)足にきている感じではありませんでした。
――身長170センチ、リーチ166センチ。ライト級では小柄ですよね。
井上 パワーで勝ち上がってきた選手は(階級を上げると)体重の壁に当たるけれど、ロマチェンコは技術で上がってきているので階級(体重)の壁を感じないんだと思います。
――そのロマチェンコがスイッチ・ヒッターのペドラサと対戦します。このペドラサもアマチュア時代に 08 年北京オリンピックに出場(ライト級初戦敗退)、09 年の世界選手権では準優勝しています。
井上 でも、パワー型ではないですよね。そうなると体格では上回っていてもロマチェンコに勝つのは難しいでしょう。ただ、スイッチ・ヒッターは読めないところがあるので、やりにくいのは事実です。反面、慣れてくると崩されやすいというマイナス面もあるんです。結局、パターンは同じなので、ロマチェンコはすぐに読んでしまうと思います。ペドラサも戦っていてイヤになってしまうんじゃないですかね。
――もしも体重や条件が合えばロマチェンコと戦いたいと思いますか。
井上 もちろん戦ってみたいですね。ロマチェンコのスタイルはだいたい分かっているので、それをイメージしてリングに入って、あとはその場の感覚で戦ってどこまで対応できるかということになると思います。
また、井上は、12月1日(日本時間2日)に米国のカリフォルニア州で開催されるプロボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチ「ワイルダーvs フューリー」については「ワイルダーのパワー、フューリーの頭脳、どちらが上回るかという点でしょう」と分析し、どちらが勝つかについては「井上う~ん……ワイルダー、かな」と予測した。
WOWOWでは「エキサイトマッチスペシャル ヘビー級全勝決戦! ワイルダーvs フューリー」を12月 2日(日)午後 0 時から。
「エキサイトマッチスペシャル ボクシング史上最高傑作 ロマチェンコ統一戦!」を12月9 日(日)午後 0 時からと、2 週連続でビッグマッチを生中継する。
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