【UFC】高阪剛が語るミドル級王者ウィテカーの驚異
2月10日(日)オーストラリア・メルボルンのロッド・レーバー・アリーナにて『UFC 234』が開催される。この大会は当日正午よりWOWOWにて生中継されるが、同番組で解説を務める、日本人UFCファイターの先駆けであり、現役総合格闘家である高阪剛(48)が見どころを語った。
メインイベントでUFCミドル級王座の防衛戦を行う、王者ロバート・ウィテカー(28=アメリカ)は現在9連勝中。
その強さについて高阪は「ウィテカーは全体を通してタフな選手なんですが、とくにリカバリー能力が高いんです。スタミナももちろんあるし、打撃の攻撃力も凄く高いものを持っていることに加えて、相手の打撃を食らってから立て直すのが非常に早い。そこが相手からすると驚異だと思います。ウィテカーの崖っぷちから戻ってくるタフさは、世界で最もレベルの高いUFCの中でもナンバーワンだと思いますね」と評する。
「裏を返せば、UFCチャンピオンクラスの中では比較的、隙が多い選手でもあるんです。当然、打撃を喰らわないようにして戦ってはいるのですが、ウィテカーは前傾姿勢の構えなので、顔がどうしても前に出るため、パンチをもらいやすい」と弱点も指摘するが、「そうすると相手は『ここがチャンスだ!』と思って攻め込んでいくわけですが、ウィテカーのリカバリーが早いために、逆に攻め疲れをしてしまう。そういったことが起こってるんじゃないかと思います」と弱点が強みにもなっているという。
挑戦者のケルヴィン・ガステラム(27=アメリカ)については「おそらくガステラムサイドも、そういうことを認識した上で試合のプランを立てていると思います。ここ最近のガステラムは、技術がまとまってきているイメージです。分かりやすく言うと、綺麗な打撃を打つし、綺麗なタックルをやるし、洗練されたMMA(総合格闘技)をやれるようになってきた印象があるんですよね。特にまっすぐ伸ばしてくる左のストレートとか、もの凄くいいと思います」と、最近の状態がいいと評価。
そのうえで「ガステラムが一度ラッシュをしのがれたあと、どういう攻撃を仕掛けていくのか、どういう対策を練ってきているのか。そこが僕としては、注目すべきポイントのひとつだと思っています」と、後半に強いウィテカーにガステラムがどう対応するのかを見どころにあげた。
WOWOWでは2月10日(日)12時〜15時半まで生中継。石原戦の他にミドル級王者ウィテカーの初防衛戦や、アンデウソン・シウバが2年ぶりに復帰し絶好調のアデサニヤと激突する。
●編集部オススメ
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
関連記事
【関連リンク】