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【フィットネス】筋肉の硬さ、柔らかさって? 競技別に優劣も、順天堂大学が発表

2019/08/11(日)UP

格闘技、修斗で筋肉に自身のある二人がリングでアピール。太尊伸光(左)と田口泰地(右)

「筋肉が硬い」とか「軟らかい」と表現されることがあるが、順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科の宮本直和准教授らの研究グループが、「筋肉の硬さ」について興味深い研究を発表した。

 スポーツの現場で「バネがある」「軟らかい」などと表現されてきた筋肉だが、アスリートが実際に高いパフォーマンスを発揮する上で、その筋肉が軟らかいほうが良いのか、硬いほうが良いのかは明確にされていなかった。

筋肉の「硬さ」測定

 順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科の宮本直和准教授らの研究グループは、これまで解明されなかったアスリートの「筋肉の硬さ」と「競技パフォーマンス」との関係について調査。筋肉の硬さ(伸び縮みしにくさ)の測定には、生体軟組織の硬さを非侵襲的かつ局所的に計測することができる超音波画像診断装置の剪断波エラストグラフィ法を用いた。

 その結果、短距離走選手では「硬く伸び縮みしにくい筋肉」を持つ選手のほうがパフォーマンスが高い(タイムが良い)一方、長距離走選手では「軟らかく伸び縮みしやすい筋肉」を持つ選手のほうがパフォーマンスが高いことがわかった。
 本研究により、アスリートが高いパフォーマンスを発揮する上で、筋肉の質(硬さ・軟らかさ)と競技種目との間には適した組み合わせがあり、それは競技特性によって異なることを初めて明らかになった。
これはアスリートに対し、競技特性と筋肉の質に応じたトレーニングの必要性を示すもので、今後の適切なトレーニング法確立への貢献が期待される。

 本研究はアメリカスポーツ医学会雑誌『Medicine & Science in Sports & Exercise』オンライン版で公開されましたが、7月30日、順天堂大学にて記者会見も開かれている。
その宮本直和准教授に独自インタビューを敢行した。

――今回の研究の、筋肉が「硬い」「軟らかい」という考え方は触ってみて硬い・軟らかいという意味ではなく、伸びる方向、つまり「可動域が大きいか小さいか」ということなのでしょうか。
宮本:筋肉の機能を考えると、筋肉を押し込む方向の硬さや軟らかさは、人の動きには関係しません。人の動きとの関係を調べる上で測るべきは伸び縮みする方向の硬さ・軟らかさなんです。

――となると、ボディビルダーのようなマッチョな筋肉は硬そうに見えるし、実際に触ると硬いと思うのですが、ああいう人でも実際には数値自体は軟らかい人がいると考えられるのでしょうか。
宮本:いると思います。肩が凝っていたり、筋トレをした後は筋肉が張りますよね。あの時、上から押すと硬いのですが、伸び縮みのしやすさとは別ものです。伸び縮みのしやすさや筋肉のパフォーマンスは変わらなくても、押してみると「あ、張ってるね。パンプアップしているね。硬いね」となることがよくあります。血流とかが悪くなって、たしかに筋肉は張るのですが。

――筋肉の「硬い」とか「軟らかい」の概念が通常とは違うのですね。
宮本:伸び縮みのしやすさを測る必要があり、それを測ったら今回のような結果になりました。

――伸び縮みしにくい人のほうが短距離走では有利になったのはどうしてなのでしょうか。

▶︎次ページは短距離走ではなぜ有利に? 格闘技はどうか

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