【コラム】格闘技の減量はダイエットに有効?
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文:編集部 吉倉拓児
イーファイトの編集部への問い合わせで「ダイエットしたいので格闘技の減量方法を教えて欲しい」と数件。
個別に返信するより取材とダイエットの経験上、編集部コラムとして掲載することとした。
昨年、筆者は15年前から15キロも増え95.5キロになったことからダイエットを決意。せっかくなので色々勉強しようと思い、近所の肥満外来の先生に肥満とは何かを教えてもらい、ゴールドジムのトレーナーと友人とチームを組んで筋トレし、空手やキックボクシングの稽古にも参加させてもらい、あげくにアスリートフードマイスター(初級)の資格まで取得。3ヶ月で15キロ減らし元の体重に戻した。ゴールドジム体脂肪キャンペーンでは全国で16位に入った。
これまでの取材と経験から書くが、基本的に減量とダイエットは違う。減量は試合前日の計量までに契約体重をパスするために落とすやり方だ。
格闘技は全身運動であり、体幹も強くし脂肪燃焼を促しダイエットには有効だ。しかし、選手の減量となるとそれはまた別物だ。普段から追い込んでいる格闘家は脂肪分が少ない。ベスト体重が60kgの選手が55kg契約に出場するとして、脂肪分自体が5kgあるかないかの場合だってある。脂肪分0kgにしたら生命の危機でもある。
そのため多くの格闘家は数日前からは水抜きといって、水分摂取の量を減らしたり塩分を抑えて体内に水を溜め込まなくする。サウナスーツを着て練習したり塩を入れた風呂に入って体内の水分を出す。
大会の前日計量で目標の55kgになり計量にパスして、すぐに水分を取り、翌日の試合までには60kg近くに戻りベストの体重で戦うのだ。
これはダイエットというより水抜き。決して体に良いものではないし、トレーナーがしっかり見ながら行わないと危険だ。練習の後、脱水状態で水分や塩分を取らないと危険だし、練習中に倒れたり、熱中症で入院など様々な病気を引き起こす可能性もある。ダイエットは無駄に太った体を、時間をかけ健康的にシェイプしていくのが理想だ。
しかし、脂肪に余裕がある格闘家は2ヶ月ほど前からなるべく筋肉を落とさず脂肪を落とす。これは理想的なダイエットだが、それを説明するのはまず脂肪を落とす基本を知る必要がある。
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