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【フィットネス】筋肉の硬さ、柔らかさって? 競技別に優劣も、順天堂大学が発表

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2019/08/11(日)UP

宮本:そのほうが効率的に瞬間的な力が加えられるからです。それに対し、長距離の場合はそれほど短時間に効率的に力を加えることは重視されない上に、筋肉が硬いと反対側の動きの妨げになってしまいます。そうなるとその動きを長時間続けることによってエネルギー的にロスになるんです。ただし、これはまだあくまで仮説で、これから研究によって実証していく必要があります。

――効率的に瞬間的な力を加えるということは、たとえばパワーリフティングで重い重量を瞬間的に挙げたりする場合は、硬い筋肉のほうがいいということでしょうか。
宮本 おそらく硬いほうがいいでしょう。

――それはデータで出ていると。
宮本:まだデータでは出ていませんが、今回の研究をふまえると、おそらくそうなると思います。

――あまり硬い筋肉になると可動域は減るんでしょうか。
宮本:可動域には多少影響があるかもしれませんが、バレリーナやフィギュアスケーターほどの可動域を要するアスリートでなければ、硬くて多少可動域が減っても問題はないと思います。

――格闘技などは、どうでしょうか。イメージとしてはレスリングとかもそうですが、軟らかいイメージがあるのですが。
宮本:場所によるのではないでしょうか。瞬発力が必要となる筋肉もあるでしょうし、関節技をきめられないよう可動域を広げるために軟らかくしておく必要がある筋肉もあるでしょうし。全部の筋肉が軟らかいのか、それとも一部なのか、それはまだわかりません。他にも球技はどうなのかということもわかっていません。これから段階を追って研究していきたいと思います。

宮本直和准教授

【PROFILE】
宮本直和(みやもと・なおかず)
順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科/大学院スポーツ健康科学研究科准教授
2000年、京都大学総合人間学部卒業。2005年、同大学大学院人間・環境学研究科にて博士号取得。2005年、京都工芸繊維大学研究員。2007年、早稲田大学スポーツ科学学術院助手。2010年、同研究院助教。2012年、同講師。2013年、鹿屋体育大学准教授。2018年、順天堂大学スポーツ健康科学部准教授。現在に至る。
また、ウィンドサーフィンで2002年世界選手権出場、2003年に国民体育大会優勝、2005~2006年にはオリンピック強化指定選手にも選ばれるなど、アスリートとしての実績も持つ。

提供:VITUP!

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