2021/04/28（水）UP
（最終更新：2021/05/09 19:31）

セネガル相撲の英雄のケイン（左）vsレスリング世界戦士のグリシェンコ（右）

　4月29日（木・日本時間）にシンガポール・インドア・スタジアムにて開催される『ONE on TNT IV』のヘビー級対決に興味深いMMAカードが加わった。互いに身長190cm超で体重120kg、さらに両者１R連続KO中！　セネガル相撲の英雄オマール・ケイン（セネガル）とレスリングの世界戦士キリル・グリシェンコ（ベラルーシ）の対戦だ。

　オマール・ケインは身長195cm体重120.1kg。打撃ありのセネガル相撲の強豪で、19年12月にセネガル国内でMMAデビュー。2R TKO勝利を飾った。今年1月にONEにデビューし、ベテラン選手のアライン・ンガラニ（香港）を相手に1R TKO勝利を飾ると、4月8日にはスイスのパトリック・シミッドにもパンチからパウンドの連打でわずか1分48秒でKOしている。

相手を倒しパウンドで追撃するセネガル相撲のケイン(C)ONE

　対するキリル・グリシェンコはONE初参戦。身長193cm体重120.2kgとケインとほぼ同じ体格。レスリングでは世界のトップ選手で、17年の世界選手権グレコローマン130kg級では５位、19年欧州大会では世界王者らを破り優勝している。
　昨年10月に総合格闘技でプロデビューし、これまでベラルーシのMMA団体BFCとNFGで3勝（2KO/1サブミッション）無敗で全て1Rフィニッシュを決めている。前戦は昨年11月28日、1R 2分24秒でKO勝利している。映像を見ると打撃技術もあり、タックルで相手をしっかり捕まえテイクダウンし、そこからのパウンド連打が強力だ。
　セネガル相撲のケインはこのタックルに対応できるか。打撃よし、組んでよしの迫力のある試合が期待できそうだ。

　なお、この大会では元ONE世界ライト級王者・青木真也（37）と元同王者のエドゥアルド・フォラヤン（フィリピン）の３度目の対戦も行われる。

▶︎次ページはセネガル相撲ケインの怒涛のラッシュと、グリシェンコが打撃とレスリングの強力タックルで１RKO勝利する試合