2021/07/01（木）UP
（最終更新：2023/05/06 08:39）

1分間ルールのMMA大会に出場する菊野克紀

　7月4日（日）に開催される朝倉未来がスペシャルアドバイザーを務める、1分間ルールの第1回アマチュア総合格闘技大会『Breaking Down』。その特別枠に出場する菊野克紀（39）が囲み取材に応じた。
　菊野は高校時代から極真空手を経て、上京後に総合格闘技を開始、DEEPライト級王者となった。14年よりUFCにも参戦。16年からは巌流島、そして東京五輪を目指すため18年にはテコンドーの全日本大会で準優勝した実績を持つ。

【動画】菊野が空手独特の構えから一撃！”8秒殺”の衝撃KOシーン

菊野の対戦相手は元力士のキックボクサー・野尻和暉に決定

　今回、1分間ルールにエントリーを表明した理由について菊野は「面白そうだったから（笑）。出そうじゃないですか？　実際に何か揉めごとがあった時に路上で起こりえそうな戦いですし、僕が求めている強さを表現するのに近いルールだと感じました。単純に強さを求めていく中で、いざ自分の身や大切な人を守れる強さが欲しい。それを表現するのに、あるいは稽古としていいルールだと思いました」と説明。

　対戦相手は朝倉未来のYouTubeメンバーの佐々木大に決定していたが、ケガによる欠場となり、新たに主催者が対戦相手を募集した結果、元力士で現在はヘビー級キックボクサーの野尻和暉と［スーパーヘビー級スペシャルワンマッチ 120kg超契約］で対戦することとなった。

体重57kg差のアンブリッツ戦では、ローキックをブロックされた菊野（右）がスネから流血し試合続行不可能に（17年5月）

　これまでに菊野にとって最も体重差のある対戦は、2017年5月の巌流島で対戦したジミー・アンブリッツとの一戦でこの時は57kgもあったという。試合では、菊野の右ローがアンブリッツのヒザ辺りに当たり、菊野のスネが割れて流血が激しく試合続行不可能で無効試合となった。

　今回のカード決定の発表を受けて菊野は「無差別での戦いは僕にとっては尚更いいですね。相手は100kg以上あって僕は今80kg。大ケガする可能性もありますが、そういう試合を組んでもらえるのがありがたい。いざという戦いに体重を合わせることはないので、そういう相手から身を守れるという“稽古”をしたいと思っています」と体重差のある戦いは望むところだという。

空手衣を着用して試合に臨むという菊野

　今回の一戦には空手衣着用で挑むといい「掴まれたら大変だと思いますが、それも“稽古”かなと。路上での戦いはみんな服を着てますし、脱ぐと意味がなくなります。掴まれる前に一撃で仕留めようと思うと、仕留められない。そういう経験は今までにも散々してきたので、欲、迷い、不安を捨てて勝負に臨みたい」とした。

　1分間ルールについては「僕は普段、誰ツヨDOJO（誰でも強くなれる！をコンセプトに、強さを追求した道場）を主宰していて、組手は20秒、長くても40秒で回して、ストリートで起こりうる戦いを想定して稽古しているので今回のルールに対して特別に練習していることはありません」と短時間のルールも問題ないという。

　この一戦の結果、反響によっては今後の『Breaking Down』への定期参戦はあるのか。「それは気分次第です。今僕の職業は格闘家ではなく、アマチュアとして稽古の一環で出たいと思っているのでまた興味があれば出ると思います。このルールで朝倉未来選手と？　こっちからお願いする話ではないのですが、僕は誰とでも、やれるんだったら」と稽古の一環としてどんな強豪でも対戦は辞さないと意気込んだ。

【放送概要】
大会名：第1回『Breaking Down』
配信日時：2021年7月4日（日）14:30～17:00予定（14:00 開場予定）
見逃し配信：7月11日（日）23:59まで
配信ページ：https://abema-ppv-onlinelive.abema.tv/posts/17034097

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