【ボクシング】ESPNが選ぶ上半期ベストKOはバルデスが絶対王者に失神KOで2階級制覇した一戦
米大手スポーツメディアESPNが上半期のボクシングアワードとしてベストKOやベストファイター、ベストファイトを昨夜2日、発表した。
まずベストKOは、2月20日米ラスベガスにてV7を狙うWBC世界スーパー・フェザー級王者ミゲール・ベルチェルト(メキシコ)に、元WBO世界フェザー級王者のオスカル・バルデス(メキシコ)が挑み、10回2分59秒でKOした試合となった。
この試合は4Rと6Rにダウンを奪いリードするバルデス、そして10R、王者ベルチェルトの右フックをバルデスがしゃがんで空振りさせると、体を起こしながら左フック一閃、ラウンド残り1秒、王者は前のめりに失神した。勝ったバルデスは二階級制覇に成功した。
当時、この衝撃のKO勝利の瞬間の映像はSNSで拡散され、WBCも「なんだこのKOは!」と驚きのコメントとともにツイッターに動画をアップしていた。
男子ベストファイターは今年2月と5月に2度の世界タイトル戦をこなし共にTKO勝利したサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)が選ばれた。特に5月9日の試合ではWBA・WBCスーパーミドル級世界王者だったカネロがWBO同級世界王者のビリー・ジョー・サンダースに放った8Rの右アッパーが”バチン”と大きい打撃音が響き、サンダースはそれで複数箇所を骨折してしまった。サンダースは8R終了後に棄権、カネロは3団体制覇を達成した。
女子ベストファイターはクラレッサ・シールズ(米)。
3月5日、IBF女子世界スーパーウェルター級王者マリエ・イブ・ディケアー(カナダ)と王座統一戦と、空位のWBA同級スーパー王座決定戦で判定勝ちを収め、IBFとWBAスーパー王座を獲得し、ミドル級に続く4団体統一に成功。リング誌女子ジュニアミドル級王座も獲得した。
ベストファイトは3月13日、WBAスーパーフライ級王者ローマン・ゴンザレス(帝拳/ニカラグア)vs.WBC同級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)の再戦が選ばれた。
両者は8年ぶりの再戦。前戦(12年11月)では王者ロマゴンが世界初挑戦だったエストラーダに判定3-0で勝利し、WBAライトフライ級V5を達成していた。
今回は多くのラウンドで足を止めての死闘となり、12回判定2-1(117-111、115-113、113-115)でエストラーダがスプリット判定で勝利、2団体統一王者となった。
また、トッププロスペクトに今年すでに3度試合し3勝2KOのザンダー・サヤス(プエルトリコ)、トップサプライズにはIBFフェザー級を3度防衛し返上したばかりのジョシュ・ワーリントン(英)にIBF8位のマウリシオ・ララ(メキシコ)が9R 54秒のTKO勝利。リングマガジンも今年のアップセット・オブ・ザ・イヤーの候補だと報じた。
そして最大の失望としてアンソニー・ジョシュア(英)とタイソン・フューリー(英)の交渉が決裂したことが挙がった。
さて、7月から下半期。今月24日(現地時間)には、米ラスベガスにてWBC世界ヘビー級王者のタイソン・フューリー(32=英)vs元WBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(35=米)3度目の対戦が行われるが、今後、フューリーvsジョシュアの対戦や、ロマチェンコとロペスの再戦、そして井上尚弥のバンタム級3団体、または4団体統一戦の実現などの実現も期待される。
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