2021/07/07（水）UP
（最終更新：2021/07/07 14:00）

公開練習で空手の型を披露する田渕涼香(C)RISE

　7月18日（日）エディオンアリーナ大阪で開催される『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021』に参戦する、RISEフライ級1位で女子空手家の田渕涼香（21=拳聖塾）が公開練習を行った。
　田渕は-48.5kg契約戦（3分3R延長1R）で、花田麻衣（34=GROUND CORE）と対戦する。

【フォト＆動画】田渕涼香が披露した空手の型・征遠鎮（セイエンチン）の連続写真10枚と、その映像

　田渕は公開練習でまずは空手の型・征遠鎮（セイエンチン）を披露。空手独特の呼吸法である『息吹』を行い、軸のブレないなめらかな動きで型を打った。
　その後は兄・田渕神太の持つパンチングミットに、これも重心を落としたスムーズな動きでストレート連打、ロー、前蹴りを打ち込んだ。

フルコン仕込みの田渕の突きが、現王者・小林愛三にクリーンヒット

　田渕は3歳からフルコンタクト空手を始め、世界総極真や全日本極真連合会など全国レベルのジュニア大会で優勝を重ねている空手家。現在もキックと並行し参戦し、5月にも大会優勝している。
　キックプロデビューから2勝2KOで迎えた昨年12月のRISEでは小林愛三から右ストレートでダウンを奪い、大金星を挙げた。しかし今年2月にはミニフライ級王者・寺山日葵に、また4月には再戦の小林にいずれも判定負けを喫している。

　相手の花田はソフトテニス歴20年のアスリート。17年にキックデビューし、打ち合い上等のスタイルで関西中心に活躍してきた。得意技はテニスで鍛えた右の強打で、19年にはNJKFの強豪王者・sasoriからダウンを奪ったこともある。

得意の右ストレートをミットに打ち込む(C)RISE

　練習後の囲みで田渕は、相手の花田について「パンチ力のある選手」と評価。お互い右ストレートを得意とするも「対抗心はとくにない、自分の戦い方を貫く」とした田渕。しかし「打ち合えたら一番いい」と激闘を希望する。

　相手の花田は先日の公開練習で「右ストレートで倒したい」と語っていたが、それを聞いた田渕は「倒されないので、私がしっかり倒しにいく」と落ち着いた様子だ。

　公開練習でも行った空手の型は、現在も稽古しており「技の出し方、足の運び方、腰の落とし方」と基本に役立っていると言う。

試合では多彩な蹴り技も出していきたいという(C)RISE

　型の中でも、大きな息吹が印象的だったが「特に呼吸を大事にしている」とのこと。キックルールでも「（相手を狙うときに）技だけではなく、（相手が）息を吸うタイミングが重要。疲れてくると、呼吸をする際に肩が上下に動きがちになる。その動いたタイミングで攻撃する。（型を行うことで）相手の動きも分かってくる」と普段呼吸を意識した型を行うことで、相手の呼吸も読みやすくなるそうだ。

　今回の試合では「自分の本来の姿、強さや技術面、そして気持ちの部分もしっかり見せていきたい」と語った田渕。中でも、空手時代に一本勝ちしたこともあるという「ブラジリアンキックや後ろ回し蹴り」など多彩な蹴り技を出していきたいと言う。