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【ボクシング】カシメロ、入院で試合辞退も王座は条件付きで継続へ! 対戦予定だったバトラーは暫定王座戦に

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2021/12/11(土)UP

カシメロ、まずは王座維持となった(Getty Images)

 12日(日本時間)にドバイにて開催予定だったプロボクシングWBO世界バンタム級タイトルマッチだが、王者ジョンリエル・ カシメロ(31=フィリピン)が計量に現れず試合を辞退することになったと10日夜、主催者が発表した。

 WBOは本日11日早朝にカシメロの今回の中止までの経過や王座保持の条件を発表した。
 まずカシメロは前日計量日の午前2時ごろ、ドバイの病院に入院。そこで陣営スタッフが主催のプロベルム社の最高法務責任者ハリソン・ホイットマン氏に連絡。ホイットマン氏は試合が厳しいと判断し、カシメロと対戦する予定だった元IBF世界同級王者ポール・バトラー(33=英国/IBF同級1位)については急遽、同じく元IBF世界同級王者のジョセフ・アグベコ(41=ガーナ/WBO同級10位)を用意し対戦を決定させた。

 そしてWBOはこの試合を[WBOバンタム級 暫定王座決定戦]として行うと発表。また、カシメロが自身の不調を証明する十分な医学的証拠を提出できない場合、勝者は正規王者にアップグレードされることになる。

6週間前の10月末、カシメロ(右)が10kgオーバーと報じられたフィリピンメディアの写真(10月31日Daily Tribuneより)

 発表文では「あなた(カシメロ)は、本状発行後10日以内に、入院した機関による医療証明書と、その入院に関わる医療記録を提出するよう命じます。それに従わなかった場合、委員会はWBOバンタム級王座をさらなる通知、警告、聴聞なしに「空位」と宣言し、委員会はバトラーとアグベコのWBO世界王座暫定戦の勝者をWBOバンタム級王者として正式に昇格させることをここに警告します」とカシメロ側に通告している。

 報道ではカシメロが胃炎で病院に運ばれたというものや、体重超過を回避するため現れなかったともある。今から6週間前にはバンタム級リミットまで10kgとフィリピンメディア「デイリー・トリビューン」が報じており、急な減量で無理がたたったのか、体重オーバーによる仮病かという見方もできるが果たしてどちらか。

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