2022/02/19（土）UP
（最終更新：2022/02/19 08:00）

公開練習に臨んだ朝久（C)K-1

　2022年2月27日（日）東京体育館にて開催される『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』。同大会のK-1ライト級ワンマッチに出場する、第5代K-1 WORLD GPライト級王者・朝久泰央（23/試合時は24＝朝久道場）が公開練習を行った。

　公開練習では、朝久はミットを持つ朝久館長に対してガードを下げつつも、ステップを踏み、軽快にパンチを繰り出していった。キックボクシングの動きには見られない動きが朝久空手の持ち味だ。

【動画】軽快なシャドーやミット打ちを披露する朝久、壁には『覇』の文字が

ステップを踏む朝久（C）K-1

　そのミット打ちに関して、朝久は「朝久流で、手の位置や足の運びを意識した動きです。相手にとってもっと攻撃が見えにくい、自分はディフェンスしやすいことを考えた動きですね。自分たちは相手の気を読んで動いているので、相手の動きに惑わされることはないんですね」という。

　以前のイーファイトベストファイターのインタビュー時に、朝久空手には「相手の攻撃を無意識的に交わす能力」が備わっていると話していた朝久。相手の気を読むことは、朝久空手ならではの朝久流養我（あさひさりゅうようが）と呼ばれる鍛練法によるものだ。

ゴンナパーへヒザ蹴りを見舞う朝久

　今回対戦する、与座は極真空手の世界王者という肩書を持ち、昨年にジム移籍を果たし、K-1 JAPAN GROUPに参戦。昨年12月のKrush後楽園大会では剛腕を持つ蓮實光を左ハイキック一撃でマットに沈め、インパクトを残した。

　朝久は、極真空手で世界一となった、与座の実績を認めつつも「極真空手という相手のバックボーンもへし折る強い気持ちと圧倒的な強さを見せる。僕の独壇場になると思います」と圧勝を予告。

　K-1の頂点に立った朝久だが、見据える先はさらに高いところにある。「次は“王”になるという目標が出来た」と話す。朝久のいう”王”とは「力でねじふせて誰も歯向かわない存在。僕もそういう圧倒的な存在になりたいと思っています」との意味合いを持つ。まさに、朝久と戦いを避ける選手が出るほどの強さを見せつけることが、目標だ。

道着には”覇”の文字が

　道場にある『覇』の額入りの文字については「力でねじ伏せる意味もあります」と朝久。「“王”になるには“覇”が必要で、僕はチャンピオンより上の存在、“覇”を持った“王”になりたいという思いです。僕は自分より強いヤツはいないと思っているし、そういう選手がいたら全員やりたいと思う。誰も朝久とやりたくないと思わせたいし、自分にたてつくヤツは全員叩き潰したいと思います」と目をギラつかせて、語った。要するに“覇”を持った“王”＝”覇王”を目指すのだ。

　朝久が王者の貫禄を見せつけて、極真世界王者を沈めるのか。

☆この大会の全試合順、スケジュールなど詳細

▶︎【動画】軽快なシャドーやミット打ちを披露する朝久、壁には『覇』の文字が