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【極真会館】倒れた相手への当てる突きを許可、実戦ルールの進化で6月の他流派の挑戦にも期待

2022/04/21(木)UP

倒れた相手への下段突きが解禁。ボディへはライトコンタクトで当てないと技ありにならない。

 4月17日(日)極真会館(松井館長)主催、『第53回全日本空手道選手権大会』が東京体育館にて行われ、西村界人(東京城北)が初優勝を果たした。しかし全日本52年の歴史で初の不戦決着に。準決勝で顔面を殴られ反則勝ちした山川竜馬(東京城北支部)がドクターストップで決勝に上がれなかったためだ。
 残念な結果ではあったが、良い変化としては、全日本クラスの大会では初の試みとして、足払い、または蹴り技でバランスを崩して倒れた相手への下段突きが、今回からは顔面にはギリギリで寸止め、ボディにはライトコンタクトで当てないと技ありにならなくなったのだ。これまでは当てなくても、距離があろうが残心の決めポーズをすれば技ありとなり実戦性に疑問の声もあった。

女子王者、佐藤七海が倒れた相手へボディを入れた瞬間

 倒れた相手への寸止め、またはボディへの当ては、実は五輪に採用された世界空手連盟(WKF)のルールと同じだ。15年にWKFに加盟する全日本空手道連盟(全空連=JKF)と協力関係となった極真会館。松井館長は安全性・実戦性・競技性を軸に極真ルールに全空連ルールの長所を考慮に入れ、16年から大幅ルール改定を行ってきた。これまでのフルコンタクトルールでは顔面の打撃がないからと、やみくもに始終接近した距離で突きを打ち合う攻防が実戦性から離れていると揶揄されがちだった。そこでかつてルールで禁止されてきた掌底での押しを解禁し、ほぼポイントにしなかった足掛け下段突き(前述の足払いで倒してからの下段突き)を積極的に技ありを取るようになった。

押しも解禁になった。大きな選手との接近戦に片手押しを使う選手

 そのおかげで他のフルコンタクト空手よりも密着した突き合いが少なくなったのだ。他のフルコンタクト空手でも掌底押しの解禁の意見が出ていると聞く。密着戦法の対策に解禁の流れが出て当然ではあろう。

 そして、今大会より足払いからの下段突き、また捨身技(胴回し回転蹴り等)で倒れた際に無防備になった隙に突きを当て技ありになるということになった。実際に技ありになった試合もあったが、下段突きを決めても審判が技ありを取られないケースも見られた。

倒れた相手へ突き、突いた側の姿勢が崩れているとポイントが取られない場合もある。

 技ありにならなかったことについて、試合後の松井館長の会見で質問した。松井館長は「このルールは昨年の7月の地方大会から採用してきたが、全日本では初。技ありを取らなかったのは相手が防御姿勢をとっていて無防備(死に体)ではなかったという判断だったのかもしれないが、初のルール採用で審判が判断しかねるところもあったのだう。今後は審判技術の向上にも力を入れていきたい」と語った。

 今後注目されるのは、6月4日(土)・5日(日)大阪府立体育会館にて開催する『2022オープントーナメント全日本体重別空手道選手権大会』だ。これは正道会館から独立した真正会(中本直樹代表)との共同開催で、極真会館のI.K.O.フルコンタクトルールが採用される。また、オープントーナメントで開催されるため、JFKOにも参戦する関西の他流派をはじめ、強豪選手の出場にも期待される。

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