2022/05/31（火）UP
（最終更新：2022/05/31 20:11）

「非常に残念」としながら、望みを捨てないと語る榊原氏

　6月19日（日）に開催される那須川天心vs武尊がメインの注目の格闘技イベント「THE MATCH 2022」（東京ドーム）について、緊急に本日5月31日記者会見が開かれた。
　本日正午には、フジテレビが放送しない旨を明らかにしており、波紋が広がっていた。

　出席者は、本イベントの実行委員会の榊原信行氏、K-1プロデューサーの中村拓己氏、RISE代表の伊藤隆氏の3名。

　榊原氏はフジテレビと契約に至らなかったことについて「正直何が最終的な原因になったのかそこはまぁ明確なものはない」とした上で、今月9日に発売された『週刊ポスト』の「反社交際音声」の記事が原因のひとつとして挙げた。

　記事が出る前後から「私自身や関係者を含め、徹底的な”反社チェック”が行われた」と身辺調査があったと言い、反社会勢力との交際は無いことが、フジテレビも認識し、16日に週刊ポストでは予定通り放送するとフジテレビは回答していたという。

　しかしフジテレビ社内で「万一あったらどうする、放送は難しい、という空気が出てきたのでは」と推測しているとのことだ。

「フジテレビさんには戻ってきほしい」と呼びかける

　さらに今回の騒動で、実行委員会から退任することも考えていたと榊原氏。「社内的なコンセンサスが取れないのであれば退くこともやぶさかではない。さらにK-１さんRISEさん含めて信頼が無いなら、信頼のおける企業さんを（実行委員会に）置く」と退任と引き換えても、地上波放送をしてほしかったとも語る。

　榊原氏にとっても、今回の発表は寝耳に水のことだったようで「突然フジテレビさんから『内容証明を今から送ります』『やれませんでした、力及ばずでした』と連絡が来た。せめて選手や関係者にお伝えする時間が欲しかった。問答無用で15分か20分後にはTwitterで発表され、あまりにもひどくないか」と憤る。

フジテレビ公式サイトが、あっさりと、放送中止を発表した全文

　しかしその上で「もう一回フジテレビさんには戻ってきてほしい」と熱く呼びかける。「僕らが抜けることが条件だったら抜けます。フジテレビさんが納得する形に、いくらでも変えます。たくさんのファンや、天心や武尊、彼らを見て格闘技を志してくれる子どもたちや、他の選手たちのためにも。断られても諦め切れない」と、もう一度考え直してくれないかと願う。

　最後に「大会は予定通り行われます。でもまだ３週間あるんで『やっぱりこういう形でやります』とそういう発表が出来るように信じています」と、最後まで地上波放映に向けて動き続けると語った。

　またRISE伊藤代表も「非常に残念で辛い気持ちになりました」と語りつつ「今回出る選手は皆一流の選手、最高の試合をしてくれると信じていり」と、変わらぬパフォーマンスを約束する。

　K-1中村プロデューサーも「K-1ファイターは地上波がないから力が出しきれないとか、やわな選手はいない。どんな会場でもシチュエーションでも、全力を出すファイターたちなんで安心してほしい」とK-1ファイターたちを信じる。
　さらに「RISEさんの選手たちも気持ちは同じだと思う。この日にしか見られない最高の格闘技のイベントに向け、残りの時間かんばりたい」とベストを尽くすと約束した。

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