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【THE MATCH】那須川天心、武尊ダウンの一撃は「会心の左!」攻略法を明かす=試合後インタビュー

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2022/06/20(月)UP

試合後インタビューに応じた那須川

 6月19日(日)東京ドームで開催された『Yogibo presents THE MATCH 2022』。同大会のメインイベントで、”K-1のカリスマ”武尊に1Rダウンを奪い、判定勝利したRISEの”神童”那須川天心(TARGET/Cygames)が試合後インタビューに応じた。

【フォト】天心が”高速”左フックで武尊をダウンさせた瞬間

 1Rに抜群のタイミングでダウンを奪った那須川。全体を通して、武尊のプレスを驚異のスピードテクニックで上回った。さらに武尊の圧を天心は”右ジャブ”をヒットさせ止めた。自身でもそれを「キーポイント」と語っている。

最後のトリケラトプス拳になるのか 武尊のセコンドは「右のジャブは捨てろと言っていたように聞こえた」と那須川。「あえてジャブを踏み込もうと思って思いっきり打った」という。

 その鋭いジャブでタイミングを測り、ダウンを奪った左。このパンチは「会心の左」だったという。「会心の左でしたね。大きくならないでコンパクトに刀のように刹那というか、それは意識していた、最後に確認したパンチでダウンが取れた」と語った。さらに「ダウンを取った時、ゆっくり見えた。本当に力は入れなかった。切るというイメージで」とのこと。
 余計な無駄のない動きで刀のように力を抜いて切るのだ。
 このダウンはまず右ジャブを伸ばした天心、武尊は左に頭を振ってかわした刹那、天心の左フックが入った。右ジャブとヒットの左フックを合わせてもゼロコンマ数秒の世界。天心の右ジャブの打ち終わりに武尊が左フックを打ってきたが、それより天心の左フックが早くヒットした。とにかくスピードがすごいのだ。

 そのスピードに対抗し、3Rに圧を強めた武尊は、那須川のパンチを被弾して笑顔を見せた。「武尊と戦うと打ち合ってしまう」などと武尊に敗れた選手は語っている。那須川は、激しい打ち合いには付き合わず。「プレッシャーは一番強かった」と感じるも、終始冷静な試合運びだった。

 最後に、ノーガードで戦って来た武尊に対しても「ここで乗ったらいけないと思った」と打ち合いを避け、武尊が笑ったらこのパンチが来るとかの対策をしていた。(3Rに)相手は来るから絶対全部カウンターを合わせるイメージでやっていた」という。武尊の戦いそのものを分析し、勝利を手繰り寄せたのだ。

 その分析は、セコンドである父やボクシングトレーナーら”チーム天心”があってこそだろう。那須川は大きな勝因に、チーム天心と共に、今までやってきた基本に戻り、カウンターを狙って行ったことも一つと語った。

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