2023/05/04（木）UP
（最終更新：2023/05/04 20:30）

元谷は、自然体でインタビューに答えた

　5月6日（土）東京・有明アリーナにて開催される『RIZIN.42』の［RIZIN MMAルール：5分 3R（61.0kg）］で朝倉海（トライフォース赤坂）と対戦する元谷友貴（フリー）が、個別インタビューに応じた。
　元谷は、昨年末に飛びヒザ蹴りでKO勝ち。5連勝と勢いに乗る中、かねてより対戦を熱望していた朝倉との一戦が決まった。

【フォト】元谷、顔面への飛びヒザ蹴りで強豪から失神KO勝ちの瞬間

　個別インタビューに応じた元谷は、「調子がいいんで、楽しみにしています」と淡々と語り、とくに緊張している様子はなかった。自分の試合のことしか考えていないといい、「他にどんな試合があるのかも分からない」と苦笑した。

　だが、メインイベンターとしての自覚は強いようで、「メインだからというか、常に試合を盛り上げていきたいとは思っています。でも今回はメインなので、大会の最後は、いい試合をしないといけないので、それは意識しています。アグレッシブな激しい試合をしたい」と元谷は盛り上げたいという。

　朝倉の印象については、「打撃の印象が強いんですが、寝技も組みもできる選手ですね。パンチもそうですし、打撃全般、寝技も全部警戒しています」とオールラウンダーだと捉えているようだ。もちろん朝倉対策はしてきたようだが、「相手の動きばかり予想してもダメなので、自分の動きをすることを考えています」と自分を貫くと明かした。

　朝倉が「雑な部分がある」と元谷の技術を分析したことに対しては、「雑なところは誰にもあるんで、そこをついていきたい」と返した。ここまで元谷は5連勝だが、「自分でも何で勝てているのか分からない」とコメントして、周囲を笑わせる場面もあった。

　もう一つのバンタム級の井上直樹vsフアン・アーチュレッタは、「井上選手が勝つんじゃないかなと思っています。井上選手の方が素早いし、全体的に圧倒するかなと思っています」と勝ち上がりを予想。井上と戦いたいのか聞かれると「どっちでもいいです」と拘っていないところを見せた。

　リング上のアグレッシブな姿とは対照的に、静かな印象が強い元谷。自分のペースを変えないことが、持ち味を発揮できている理由なのかもしれない。勢いに乗る元谷が、朝倉を粉砕する可能性は十分にありそうだ。

＜2人の近況＞

　元谷は、朝倉が準優勝したJAPANグランプリでは瀧澤謙太にTKO負けで2回戦負け。だがその後は、金太郎、アラン“ヒロ”ヤマニハ、太田忍、倉本一真、ホジェリオ・ボントリンを相手に絶好調の5連勝をマーク。22年は無敗で終え、志願していた朝倉戦に挑む。

　朝倉は、21年12月のRIZINバンタム級JAPANグランプリ決勝戦（扇久保博正に判定負け）以来の再起戦となる。昨年7月にヤン・ジヨンと対戦が予定されていたが、拳の怪我で欠場に。手術を行い、今年はアメリカ修行にも出かけ、万全の状態で戻ってくる。

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