2023/07/01（土）UP
（最終更新：2023/07/02 18:48）

松嶋（左）が2日前オファーを受けた劉獅（右）と対戦する

　7月2日（日）に東京・後楽園ホールで開催される『skyticket Presents DEEP 114 IMPACT』の前日計量が1日、都内にて行われ、「DEEP 68kg以下契約5分3R」で対戦する松嶋こよみ（30=パンクラスイズム横浜）が67.75kgで計量パス、劉獅（りゅうじ、KIBA マーシャルアーツクラブ）が67.90kgで計量パスした。

【フォト】松嶋の割れた腹筋、劉獅のオファー2日前でもマッスルなボディ

　当初、松嶋は元UFCファイターのガブリエル・シルバ（ブラジル/TEAM NOGUEIRA）と対戦する予定だったが、ブラジルからの飛行機に乗り遅れると共に体重が落ちないため欠場することとなり、劉獅が2日前のオファーを受ける漢気を見せた。
　“フェザー級国内最強の一角”とも言われる松嶋は、DEEP初参戦。松嶋はONEチャンピオンシップのフェザー級上位ランカーとしてタイトル戦も経験した後、UFC参戦を目指して昨年の『ROAD TO UFC』に出場したが、準決勝で判定負けを喫した。

肉体美を見せた松嶋は、対戦相手変更にモチベーションが下がったようだが、切り替えたと語った

　劉獅は栃木県警を退職して上京、本格的にMMAに向き合うと、15年のDEEPフューチャーキングトーナメントライト級で優勝。その後、神田コウヤ、樋口武大から KO 勝ちを収め、朝倉未来一年チャレンジの西谷大成からも勝利を収めている。今回は、“フェザー級国内最強の一角”ともいわれる松嶋を相手に、大会2日前のオファーを受けた。

　突然の対戦相手変更に動揺が心配された松嶋は、計量をパスすると「とくに言うことない。応援をお願いします」と短くコメント。

　劉獅は「2日前くらいに急遽、この試合が決まり、動揺とかはないです。このような時のために、ずっと準備をしてきました。明日、革命を起こします」と元気に宣言した。

劉獅は松嶋と対戦することが決まり、モチベーションは最高潮に達しているという

　計量終了後の囲み取材で、心境を聞かれた松嶋は「あまり何も考えてないです。遠くブラジルから選手を呼んでもらったことに感謝していますし、今回、試合を受けてくれた選手にも感謝しています。それ以上でも以下でもなく、明日は試合をするのみです」と冷静に語った。

　当初の対戦相手が日本へ来れないと聞いた時は、「試合が流れてもいいかなと思いました。でも減量が末期だったこともあったんで、試合はしておきたいという感じでした。あとセミファイナルで注目もされていたと思っていたので、これで僕が出ないのもと思い、試合をすることにしました」と松嶋は試合を決断するまでの経緯を振り返った。

　対する劉獅は、「“待ってました”という感じでした。松嶋選手がDEEPに来ると噂で聞いた時、国内のフェザー級の選手がオファーを断っていたと聞きました。なんで、断るんだと思っていたんです。僕は松嶋選手を尊敬していますし、戦いたいと運営にはアピールしていました。でも海外の選手との試合を希望されていると聞いて。ただ、もしもビザの関係で、試合がなくなればチャンスが来るかもと練習して用意していました」と予期していたことが本当に起こったと興奮気味に語った。

　松嶋は劉獅のイメージについて「どっち構えかくらいの確認しかできていませんが、明日の当日にセコンドと（戦略を）確認したいと思います。でも、自分がやることは変わらないんで。油断することなく、敬意を持って倒しに行きます」といつも通り全力で戦うという。

　劉獅は「これだけは100％約束できるんですけど、絶対につまらない試合にはしません。自分から仕掛けて、革命を起こします」と好勝負になることを約束した。

　松嶋がDEEP初参戦でどんな試合を見せるか。劉獅が革命を起こすことができるのか、明日の試合から目が離せなくなってきた。

▶次ページは、【フォト】松嶋の割れた腹筋、劉獅のオファー2日前でもマッスルなボディ