那須川天心がKOできなかった2つの理由、ダウン後のガッツポーズも指摘、“連続KO記録”帝拳・浜田代表の意外な視点
元世界王者で帝拳ジムの浜田剛史代表は19日、自身のYoutubeチャンネル『浜田剛史チャンネル』を更新。
18日に開催された那須川天心のプロボクシング第2戦、vsルイス・グスマン(メキシコ)を振り返り、那須川が2度ダウンをとる成長ぶりを評価するも、KOに至らなかった2つの理由、そしてダウン後の観客へのアピールポーズなどKOを妨げているのではと語った。
【フォト】那須川が奪った2度のダウン、そして大きく手を挙げ観客にアピール
試合結果は2度のダウンを奪い判定3-0(80-70×3)と3者とも10 ポイント差をつけたパーフェクトゲームだった。
浜田代表は「試合内容からすると1ラウンドにダウンとって、そして7ラウンドにもダウン。最終ラウンドはレフリーはスリップという風にしましたけど、あれもダウンという風に入れると8ラウンドの中で12ポイントの差がついた内容じゃなかったかと思います」と最終ラウンドの幻のダウンを入れると、メキシコ王者相手に12ポイント差の勝利だったと大きく評価した。
しかし、今回の那須川のテーマは倒すことだった。KOできなかったことについて、1つは「1ラウンド目に相手のパンチを外して左ストレートのカウンターでダウンをとった。まさにあのタイミングというのは、ここ1か月のスパーリング練習で抜群の状況があったが、その後に相手が警戒してガードを固めてしまった。大ぶりのパンチが小さくなって、なかなか開いた隙をカウンターで打つタイミングを掴めなかったというのがあった。前回は“避けて当てる”から今回は“避けて打ち込む”という風に変わり、相当成長したのでダウンをとれたが。相手も国の王者なのでしぶとく踏ん張った」と相手のガードを固めてしまったことを挙げ、今後このような状況でどう攻めるかが課題と語った。
2つ目には6ラウンドに訪れたKOチャンスについても言及「相手のグスマンはボディが効いていた。そして腰が引けている時に顔面が前に出ているので、顔面にも左ストレートをヒット、右アッパーで顔面を突き上げているところを見ると、そこでロープに詰め打ち込むことができればと思っていました。それも反省材料」とチャンスを活かしきれなかったことをあげた。
天心は試合直後の会見で4ラウンドに利き手の左拳に大きな痛みが走り、握れない状態と語っていた。6ラウンドのチャンスを活かしきれなかったことはここにも原因があるであろう。7ラウンドのダウン奪取は右のパンチだった。
そのチャンスを活かしきれないのはダウンを奪った後のポーズもあるのではと指摘。
浜田代表は「試合前のウォーミングアップ中に、この技で相手を倒したあとのお客さんへのアピール、ポーズを練習していた。我々の時代では考えられないことだ」と言い「1ラウンド目にダウンをとった。そのときに本当であれば相手が効いてるから、そこを一気に攻めていけばKOに持っていけたと思いましたけど、ダウンをとった、そこで一つポーズをとって終わってしまっている。だからその続き、ポーズをとってから間が開いた。そこが…」と、2度のダウンで気持ちを客に向け、パフォーマンスをするより、相手に集中させ一気に攻めKOして欲しかったようだ。ポーズをとるならKO後ということだろう。
浜田代表は現役時代、試合開始のグローブタッチもせず一気に攻めたファイターでまさに闘将、15連続KO日本記録を保持し、世界王者にも輝いた。そんな浜田代表から見て観客へのポーズは、「そんなことしてる場合では無い」と映るのだろう。
試合前、相手も観客も巻き込んで全員をKOするということも語っていた那須川。パフォーマンスは必須だったのだろう。試合も大きく盛り上げたが、拳のアクシデントもありKOには至らなかった。しかしこの5ヶ月で大きく成長した那須川、次はパフォーマンスも良いだろうが、しっかりKOする場面を見たいところだ。
なお浜田代表のYouTubeでは、寺地拳四朗、中谷潤人の試合も振り返り解説している。
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