2023/11/01（水）UP
（最終更新：2023/11/01 15:44）

三浦彩佳は1年6ヵ月ぶりにMMAの試合を行う©️ONE

　11月4日（土）に開催される格闘技イベント『ONE Fight Night 16』の女子ストロー級MMAマッチでメン・ボー（27=中国）と対戦する三浦彩佳（33=TRIBE TOKYO MMA）が、1日、直前個別会見に応じて現在の心境を明かした。

【動画】三浦、必殺“あやかロック”で対戦相手が悲鳴を上げてタップ

　三浦は柔道をベースとした組みの強さで活躍。袈裟固めから脚を使ってのアームロック（＝あやかロック）で相手のタップを奪いONEで躍進した。昨年1月にストロー級絶対王者ション・ジンナンに挑戦したが、判定負けで王座獲得に失敗。

　同4月にダヤン・ソウザとの再起戦に挑むも、2R途中に右肩を脱臼し、肩負傷のアクシデントによるTKO負け。今年2月の前戦はグラップリングマッチでダニエル・ケリーと対戦。判定負けしたものの、後の世界王者を苦しめ善戦した。今回、MMAマッチでは1年6ヵ月ぶりの復帰戦となる。

復帰戦に挑む三浦彩佳©️ONE

　対するメン・ボーはテコンドーや散打のベースを持つストライカー。一発で相手を倒すパンチ力で恐れられており、過去、後のUFC王者ジャン・ウェイリーにも勝利した実績を誇る実力者だ。キャリア21勝で14フィニッシュ（8KO・6一本）と高い決定力を誇る。

　直前会見に応じた三浦は、昨日戦地となるタイへ入ったようで、少し表情が硬い印象だった。その理由として、「調子はすごくいいんですが、順調だからこそ気を引き締めています」と集中しているとした。

　今回、1年6ヵ月ぶりのMMA。2月に初のグラップリングマッチを経験したものの、どんな思いで過ごしていたのか聞くと「本当は4月に試合が組まれていたのに流れてしまっていて。でも、いつでも試合ができるように準備はしていました」と気持ちを切らさないようにしていたことを明かした。

　ジム仲間の活躍を目の当たりした時は「すごく嬉しい反面、早く試合がしたいと思っていました」と焦りもあったという。ようやく試合が決まった今は「ワクワクしています。でも、ワクワクし過ぎないように集中しています」とブレーキをかけている状態のようだ。

三浦（左）は前回のグラップリングマッチで王者ケリーと対戦した©️ONE

　メン・ボーは強打の持ち主で、今回の試合は打撃vs.寝技と見られている。三浦は「パンチか寝技、見ている人に分かりやすい試合になると思います。メン・ボー選手のパンチ対策は、ジムのトレーナーと身体にしみつくまで練習してきました」とすべての準備をしてきたとコメントした。

　期待してしまうのは、彼女が得意とするアームロック“あやかロック”。それについて三浦は「前回のグラップリングの時、試合前に“出しません”とめちゃめちゃ言っていたのに出してしまって、すごくセコンドに怒られました」と選択肢がある中で袈裟固めの体勢に入りプランが狂ってしまったことを反省していた。

　三浦は「それで極めたいというわけではないので、とにかく勝ちたいです」と勝利のみを考えていくという。また「組んでみないと、どんな展開になるか分からない」と言いつつも、「1Rで終わるかもしれないし、2、3Rまで行くかもしれない。極められたら極めますが、（相手の）体力があるかどうかを判断しながらになります。何が何でも勝ちたいです」と貪欲さが垣間見えた。

　来年にはONE日本大会の開催が噂されているため、三浦への期待は大きい。三浦は「あれば出たい。でも日本大会に限らず、試合はコンスタントにやりたい」と、これまで溜めていた思いを一気に試合で爆発させることになりそうだ。

　試合まで、あとわずか。4日は、三浦の再起祭りになるのか注目が集まる！

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