井上浩樹が激闘も王座陥落で引退宣言、井上尚弥の一言で反撃も僅差で届かず
22日開催のプロボクシング『フェニックスバトル110』(後楽園ホール)メインではWBOアジアパシフィック スーパーライト級王者・井上浩樹(大橋)とOPBF東洋太平洋同級王者・永田大士(三迫)が対戦、激闘の末判定2-0で永田が勝利し統一王者に。敗れた井上は引退宣言した。
【フォト】2人の激闘、尚弥が応援する姿、引退宣言で涙する浩樹
2人は20年7月に対戦しており、日本同級王者だった井上に永田が挑み、井上が3ラウンドに右まぶたをカット、以降の流血が大きくなりドクターストップ、永田が7ラウンドTKO勝利し王座を奪取した。その後、一時引退した井上だったが昨年2月にTKO勝利で復帰を果たすと、8月にもTKO勝ちでこのタイトルを奪取。勢いに乗りリベンジが期待された。
試合は序盤から井上がパワーのあるパンチを出し、自分のぺースかと思われたが3ラウンドに永田がボディを中心に反撃し防戦に。
しかし4ラウンドにはフックと得意のアッパーをおり混ぜ、怒涛の連打で追い詰めたがダウン奪取には至らず。
5ラウンドからは手数が減りカウンターが中心に。永田のアグレッシブな攻撃に押され気味になった井上。試合後囲みでは打ち返すことばかり考えていた。終盤で尚弥(井上)からジャブでポイント取ろうて言いてくれて。そういうことすっかり頭から離れていて足使って」と10ラウンドから動きを取り戻し最終ラウンドは打ち合いになった。終盤の追い上げも一歩及ばず、判定は一者引き分けも2-0で永田が勝利した。
試合後、永田が井上の控室を訪れ「ありがとうございますチャンピオン、(以前と)別人だった!気持ちが伝わった。やめないで欲しい、続けていると絶対いいことありますから」と井上の気持ちを察して伝えたが、永田が退室後「楽しかった。リベンジが決まってからすごい充実した練習ができた。正直ここまでかなと思う。自分の人生の中では一番くらい頑張ったんでもういいかな。自分が一番わかっている。悔いはない」と目頭を押さえ引退を宣言した。
「教えることが好きなのでそっちの方がいいんじゃないかと思ってます」と今後は指導者の道に進むことを示唆した。
永田はそれを聞き「それも彼の人生、彼の性格なら何をしても人を喜ばせることができる」とエールを送った。
この結果、戦績は永田が20勝(6KO)3敗2分、井上が17勝(14KO)3敗となった。
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