井上尚弥はモロニーをどう攻略したか、前半は井上も苦戦=5.6 武居vsモロニー
5月6日(月)東京ドームで行われるプロボクシング[WBO世界バンタム級タイトルマッチ]では、武居由樹(27=大橋)が王者ジェーソン・モロニー(33=オーストラリア)に挑戦するが、20年11月には同門の井上尚弥が、2度のダウンを奪い、モロニーに7R KO勝利している。
しかし井上も前半戦は打たれる場面もあった。果たしてどう攻略し、KOしたのか。
【動画・フォト】井上尚弥が右ストレートでモロニーをKOする瞬間!
武居の挑戦は時期尚早との声も一部あるが、同じジムの井上尚弥が20年10月WBA、IBF世界バンタム級統一王者として、挑戦者・モロニーに勝利している。果たしてこの強豪とどう対戦するのか。
初のラスベガスのリングで、最初は固くなったという井上。さらにコロナ禍で無観客で歓声もない中の戦いだった。
井上は当時の試合後インタビューで「前半、モロニーのレベルの高さを少し感じた。足も上体も動かすので的を絞らせてくれないという印象を1Rから4Rは受けた。そこでジャブでダメージを与えて弱らせ、カウンター狙いでいこうかなという作戦に5Rくらいから切り替えた。モロニーの対応力も感じた」という。
その作戦は見事に当たり、6Rに井上は左ジャブからカウンターの左フックで初のダウンを奪う。以降も井上の右ストレートで、モロニーの顎が跳ね上がる。
そして7R、ジャブで前に出続ける井上。終盤にモロニーのワンツーに合わせた右ストレートのカウンターがクリーンヒット!
腰から崩れ落ち、立てないモロニーにレフェリーが試合を止めた。
井上は試合を振り返り「このままだらだら判定までいったらやばいなと思いながら、フィニッシュをどうしようかとやりながら考えていた。レベルの差を見せないといけないと感じていた」と語っていた。
モロニーは現在、27勝(19KO)2敗とKO率7割で今回がプロ30戦目。18年に河野公平にTKO勝ち。20年10月に井上尚弥に7回でKO負けを喫したが、井上戦が自身初のKO負けという打たれ強さも持つ。
井上と戦うまで4連続KOでWBAオセアニア王座を5度防衛していた。
井上に負けた後、井岡と王座戦を戦ったアストン・パリクテに3回KO勝利するなど勢いに乗り、5戦無敗で昨年5月に判定でWBO世界王座獲得。今年1月に前半戦苦戦しながらもタフネスぶりを発揮。後半追い上げ2-0の判定勝利、初防衛を飾っている。
昨日4月30日のモロニー公開練習では、視察した八重樫トレーナーが「モロニーには数少ない穴もある。欠点というか。そこをついていく」と語っていた。
情報は井上戦で養った研究材料もあるだろう。武居の活躍を期待したい。
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