2024/06/10（月）UP
（最終更新：2024/06/10 14:17）

パッキャオ（左）が7月28日の超RIZIN3で鈴木千裕と対決

　7月28日（日）の『超RIZIN3』（さいたまスーパーアリーナ）にて、元ボクシング六階級制覇王者マニー・パッキャオ（45=フィリピン）vs現RIZINフェザー級王者・鈴木千裕（25=クロスポイント吉祥寺）の［スタンディングバウトルール 68kg契約（3分3R ）］の会見が10日、都内にて行われた。
　パンチのみのルールで、判定決着は無しの非公式試合だ。グローブは8オンスで行われ、パッキャオ、鈴木双方ともにKO勝利を宣言した。

【フォト・動画】パッキャオと鈴木がバチバチのフェイスオフ！パッキャオが豪快アッパーでKO勝利

パッキャオが1RKO決着を目指す

　パッキャオは「1998年に来日した際、1Rで終わらせたが、ミッションとしてはこれと同じ目標になる。3Rと設定されているが、それより早く終わらせる」と意気込む。
　パッキャオは自身が当時OPBF東洋太平洋フライ級王者だった98年5月に、後楽園ホールで寺尾新を1R3度のダウンを奪い、2分59秒TKO勝利したが、それと同じく1R決着を宣言した。
　また「これはエキシビションではなく、互いがKOを目指すファイトになる」と”ガチ”であることを強調する。

　対する鈴木も「ボクサーのパンチはパッキャオには当たらない、でも僕はボクサーでなくMMAファイター。パンチを当てることが出来る。パッキャオにMMAを学ばせる」といつも通り強気な発言だ。
　また「倒すことに専念する。1Rから1秒たりとも抜くことなく倒しに行く」と最初からギア全開で行くと言う。
　またRIZINフェザー級王者の他にも、KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王座の2冠を持つものとして「プライドに懸けて負けられない」と熱く意気込んだ。

鈴木もKO勝利宣言

　今回は68㎏契約で、パッキャオが近年戦ってきたウェルター級（約66.7kg）より上となるが、パッキャオは「普段より少し重いが、一度150ポンド（約68kg）でやっているので問題ない」と語る。
　　
　グローブは8オンスで、22年9月にメイウェザーvs朝倉未来の10オンスより軽くなる。
　これについてパッキャオは「ボクサーとして8オンスで戦っていたので、何も特別な思いはない」とし、鈴木も「普通なんじゃないですか」と共に意に介さず。

　試合の準備についてパッキャオは「通常の試合と同じ、3Rではなく12Rの試合のための、今まで通りの準備をする」と世界戦と同じ練習メニューで臨むと言う。

　この発表に先んじて、ESPN他海外メディアがパッキャオが今秋、WBC世界ウェルター級暫定王者マリオ・バリオスへの挑戦を交渉と報道していたが、これを聞かれるとパッキャオは「まだ交渉中。まだ詰めていないので時間がかかるのでは。決まれば11月もしくは12月になるかも。まだ決めていく部分が多いので、実現は程遠い」と交渉の初期段階であると答えた。

　鈴木はMMAで元RIZINフェザー級王者クレベル・コイケや、ベラトール2階級制覇パトリシオ・ピットブルとの再戦をコールされている。以前朝倉未来がメイウェザーにKOされ、試合期間が空いたことについて榊原社長に質問が飛ぶと、鈴木が「俺負けないんで、そういう心配いらない。何でやる前から負けること考えるのか、そういう話しないで」とイラだち、遮る場面もあった。

　両者ともKO勝利を狙う今回のファイトだが、この試合後もパッキャオは”人生最後”とも言われる復帰戦へ、鈴木はRIZINやベラトールの大一番へ。どちらがKO勝利し、先へ結びつけるのか。

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