ウシクがIBF王座を返上、不満げに「ベルトは君らにくれてやる!」IBF指名戦に応じられず
6月26日、プロボクシング世界ヘビー級統一王者オレクサンドル・ウシク(37=ウクライナ)がSNSでIBF王座を返上したと発表。
ウシクは5月に勝利したタイソン・フューリーと12月に再戦するが、IBFは指名戦を要求。ウシクは指令に応えられず返上した形になる。
ウシクはSNSに「ベルトは君たちにくれてやる!」と、自身が勝利したジョシュア、デュボアにメッセージした。
【フォト&動画】ウシクがダウン奪取!フューリーは流血しフラフラに
ウシクは5月19日、WBC同級王者のフューリーと対戦し、ダウンを奪って2-1判定勝利。史上初のヘビー級4団体王者に輝いた。
両者は12月21日、サウジアラビア・リヤドで再び4団体王座を懸けてのリマッチが決まっていた。
しかし25日、IBF会長はESPNにヘビー級王座が空位になったことを発表。
IBFではダニエル・デュボアが同級暫定王者を持っており、9月21日にはアンソニー・ジョシュアと正規王座への挑戦権を争うことになっている。
ウシクはこの勝者との指名試合が義務つけられていたが、フューリーとの試合を控えており、返上することになった形だ。
ウシクは4団体王座を保持したまま戦いたいとしていたが、認められなかったことになる。
ウシクは26日、SNSで動画をアップし「アンソニー、ダニエル、聞いてくれ。IBFのベルトは君たちにとって大切なものだろう。9月21日用にプレゼントしてやる。世界は強者を愛している。君たちの友人で、無敗の世界ヘビー級チャンピオン、ウシクより」と若干挑発的な口調でメッセージした。
ウシクは21年9月、ジョシュアに勝利し3団体王座を奪取。翌8月のリマッチにも判定勝利している。またデュボアにも昨年8月KO勝利。
2人の勝者にベルトを預けておいてやるという気持ちなのかもしれない。
これにより12月の[ウシクvsフューリー2]は、フューリーも望む4団体統一戦とはならなくなった。
25年以降、ウシクとフューリーの勝者が、デュボアとジョシュアの勝者と戦い4団体統一戦になることが予想される。
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