王者田中恒成、タフでKO負け無し挑戦者に「圧倒し倒せたら」相手は「1Rからプレッシャーかける」

2024/07/18（木）UP
（最終更新：2024/07/18 18:19）

　7月20日（土）、東京・両国国技館にて開催されるトリプル世界戦でWBO世界スーパーフライ級王者・田中恒成（28=畑中）vs同級12位ジョナタン・タイタン・ロドリゲス（28=メキシコ/以下タイタン）が18日、都内で行われた。4階級王者となり初防衛戦の田中は会見で、今回の試合を統一戦を見据え「圧倒して倒したい」意気込んだ。
　対するタイタンはアグレッシブファイトで25勝（17KO）2敗1分け。約7割（68%)の高いKO率を誇る。19年には相手を失神KOさせ病院送りにし、引退に追い込んでいる恐るべきファイターだ。

【動画】タイタンの豪快KO！相手は失神し意識不明、病院送りへ

　田中はこの試合に向け「特にコンビネーション、手数出すことを練習してきた」とし、対戦相手のタイタンについては「力強いパンチを打ってきて、タフな選手、世界ランカー対決でもタフな選手との試合を繰り広げているので頑丈な選手」と評価。

　田中が言うようにタイタンはタフでKO負けがない選手だ。それでも田中は「他団体含め、スーパーフライ級は強いチャンピオンがいる。そこに負けないように内容にこだわって圧倒しながら倒せたら最高です」とスーパーフライ級の統一戦を見据えKOを意識する。

　田中が見据える強いチャンピオンとは「同じ階級でPFPで5位にも挙げられた選手（ジェシー・ロドリゲス）や、２団体統一チャンピオン（先日、井岡一翔に勝利したフェルナンド・マルティネス）と、世界的に評価が高まるチャンピオン、ライバルが多い。（私は）チャンピオンという立場でありながら現在地は４団体統一に向けては完全に挑戦者。とてもやりがいがある」とハングリーさを見せた。

　対するのタイタンは「田中はエクセレントな4階級制覇王者。非常にリスペクトするが、リング上ではリスペクトしない。プレッシャーを1Rからかけていく。衝撃的な試合をする。フィジカル面では負けない」と激闘を予感させた。

　田中は明日の計量に「体重は問題ない。あとはしっかり体調を整えて試合を迎えるだけ」と語ると、タイタンも「体重は問題なく、あとは試合を迎えるだけだ」と同じ発言だ。

　田中は前回は圧倒し4階級制覇も、ダウンを奪いながらももう一歩のところでKOができず大きく悔やんでいた。このタフな相手に KO 勝利を収め、統一戦の布石にできるか。

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