2024/07/22（月）UP
（最終更新：2024/07/23 16:58）

相手はムキムキボディ、連続KO中の強打者サルバ　＠sammysalva

　8月24日（土）大阪・大和アリーナで開催される『LUSHBOMU feat.3150FIGHT』に出場する前WBC世界ミニマム級王者・重岡優大（ワタナベ）の記者会見が22日、都内にて行われた。　優大は［48.6kg契約戦］として、WBO世界同級12位、ミニマム級の中では高KO率65%を持つ強打者サミュエル・サルバ（27=フィリピン）と対戦する。
　優大は会見で「対戦相手（候補）の中で一番強い選手を選んだ」と、あえて強敵相手の再起戦に向かうと語り、亀田ファウンダーも「なんでこんな強い奴と」と驚いた。

【動画】強打者サルバ、相手を半回転させる豪快KO！元世界挑戦者をボディ一撃勝利も

王座返り咲きのために落とせない一戦

　優大は昨年4月、WBC世界ミニマム級暫定王座を獲得、10月に正規王者パンヤ・プラダブスリを破り王座統一した。しかし今年4月、初防衛戦で元WBO世界同級王者メルビン・ジェルサエムに2度のダウンを奪われ判定負け、陥落。戦績を8勝（5KO）1敗とした。

　今回の相手サルバは20勝（13KO）1敗と、ミニマム級の中でも”倒せる”強打者。デビュー16連勝後に世界IBF同級王座決定戦に挑み、1敗はその試合での怪我による棄権のみだ。しかもその試合では、サルバが1Rでダウンを奪っている。
　怪我を治した後は、3連続KO勝利と勢いに乗っている。

今年3月、優大はダウンを2度奪われ陥落©︎亀田プロモーション

　亀田ファウンダーも「なんでこんな強い奴と、復帰戦でやるような相手なのか」と評するくらいの強敵だが、優大は「対戦相手の中で一番強い選手を選んだ。自分に険しい道を選ぼうかな。強い所を見せたい」とあえてやりごたえのある選手を選んだと言う。

　亀田ファウンダーは「これをしっかり勝ってもらって、次は年内に世界戦の舞台を作ろうと思っている」と強敵クリアし年内の王座返り咲きを期待する。

　前回の試合では「冷静さを失ったことで、雑だった穴を突かれた」ことが反省点だったと言う。また「最初に流れを掴む主導権を握られた」とも振り返る。

　敗戦後には「自分の弱さを知った、ショックを受けた。正直結構落ち込んで、一時は辞めようかとも思った」と引退が頭をよぎったが、弟であるIBF同級王者・銀次朗から「お兄ちゃんいてくれないと、俺も続けたくない」と言われ「もう一回続けようかな」と再起のきっかけになったと言う。

再起を誓う優大

　自身を「僕はまだ未熟で、沢山穴や隙がある」と謙虚に振り返り、今後の練習では「丁寧な雑でないボクシングを一歩一歩レベルアップしていきたい」と意気込んだ。

　また今回の契約はライトフライ級に階級が近いこともあるが、優大は「ライトフライ級という選択肢もあったんでしょうけど、あの日からジェルサエムの顔を忘れたことがない。いつかリベンジしたいので、このまま階級を上げるわけにいかない」とリベンジ必至とする。
　また「弟と（ミニマム級の）ベルトを全部獲ると言っていたので。後々後悔しないかと色々考えた」と以前宣言した兄弟での4団体統一の目標も残っているとした。

　28日には弟の銀次朗がV3戦を控える。優大は強敵を破り、再び王座返り咲きのチャンスを手にすることが出来るか。

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