2024/09/20（金）UP
（最終更新：2024/09/20 16:18）

那須川龍心（右）が王者・数島大陸（左）に挑む

　11月23日（土）東京・後楽園ホールで開催される『RISE 183』の会見が20日、都内で行われた。その中で［RISE フライ級（-51.5kg）タイトルマッチ　3分5R 無制限延長R］として王者・数島大陸（及川道場）と同級1位の那須川龍心（TEAM TEPPEN）の対戦が発表された。この試合が那須川にとっては初めてのタイトルマッチとなる。

【動画】那須川龍心、前戦でTKO勝利の瞬間

　龍心は兄・天心の背中を追い、アマチュアで数々の実績を引っ提げ22年4月にRISEでプロデビュー。以降勝利を重ね、キック12戦10勝（3KO）2敗と、ここまで積み重ねてきた。今年6月に行われた『RISE WORLD SERIES 2024 OSAKA』では塚本望夢に判定勝ちを収めた。
　今月8日のRISEではRIZIN MMAルールで対戦経験のあるシン・ジョンミンに3度のダウンを奪い、TKO勝利した。

　対する数島は戦績13勝（7KO）2敗2分。サウスポーから繰り出す左ストレートを武器とするファイターだ。昨年10月、田丸辰が返上した王座を懸けた第2代RISEフライ級王座決定戦で松本天志に判定勝利し新王者となった。今年6月のRISE大阪大会ではスドロー・ソージョートンプラシンに3R KO勝利を飾っている。

初のタイトル戦へ意気込みを語る那須川

　意気込みを聞かれると那須川は「格闘家としての存在価値を証明できる場がやっと来たなという感じ。すごい自分自身ワクワクしてます。ここでしっかり勝って那須川天心の弟としてだけじゃなくて、那須川龍心としてのしっかりとした存在価値を11月のリングで証明しようと思ってます」と語った。
　数島は「今回は那須川龍心選手とだけの対決じゃないと思ってて。僕はRISEとの勝負であるとも思っているし、那須川龍心選手は色んなメディアとか出て勢いあって注目あって。RISEもすごい待遇してると思うんで。そんな奴らには負けたくないし、全員見とけよと思ってるんで。次の僕のタイトルマッチに賭ける執念を見てください」と意気込んだ。

　対戦相手の印象について、那須川は「良くも悪くも完成されている。型があるっていうか。そこをどう崩そうかと思っています」とコメント。
　数島は「望夢戦と松本天志戦は、試合を重ねるごとに強くなってるなとは思ってて。挑戦者としてはふさわしいかなと思ってます」と評価した。

数島はRISEに対する不満を爆発させた

　数島が不満そうなコメントをしていたことについて聞かれると「那須川選手に不満があるというよりはRISEに不満があって。言ってしまえば調整試合は俺無いし、向こう（那須川）はあるし。今って結果だけ出してても本当に強いやつは注目されていなかったり。どっちかっていうとRISEはガチって言ってる割には数字ばっかり気にしてるんちゃうかなって思うんですけど、伊藤さんはどう思いますか」と不満を爆発させ、伊藤代表に意見を求めた。

　この言葉を受け伊藤代表は「よく見てるなと思いますよ。全選手、主催者との戦いですよ。数字に囚われすぎるのもいけないんですけど、いい試合をすれば数字も上がるだろうし、色んな部分を含めてスーパースターになると思う」とコメントした。

　今回がプロ初となるタイトルマッチに挑む那須川と、初防衛戦に挑む数島。勢いに乗っている選手同士、どちらが勝利するかに注目が集まる。

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