2024/10/18（金）UP
（最終更新：2024/10/18 13:02）

朝倉海

　12月7日（日本時間8日）米国ラスベガス・Tモバイルアリーナで開催される『UFC 310』で、朝倉海（JAPAN TOP TEAM）がUFC初戦でいきなり現UFC世界フライ級王者アレッシャンドリ・パントージャ（ブラジル／AMERICAN TOP TEAM）に挑戦することとなったが、この異例とも言うべき決定の理由は何か。UFCの海に対する並々ならぬ期待が込められているようだ。

【フォト】朝倉海が見せた現在のマッスルに盛り上がる背中！

　海は『RIZIN.47』のリング上でUFC参戦を発表。長らく初戦の発表が待ち望まれていたが、今月13日にいきなりフライ級王者パントージャとのタイトル挑戦に決まったことがUFCから発表された。

　この極めて稀なマッチメイクに対し、現地メディアも騒然。16日に行われた「ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ」のイベント後の会見で、このマッチメイクの経緯や決断について質問が飛ぶと、ホワイト社長は「彼は強い選手だ。その実力を査定する必要のない選手だと理解している。彼は今の時点で世界最強の一人だと評価している。大会当日、彼が本当に世界最強なのか、見てみようじゃないか」と高く評価していることを語った。

朝倉海、UFCデビュー戦でパントージャにタイトル挑戦！@kai_1031_

　続けて今回の決断はタイミングによるものか？との質問には「何かを決断する時はいつでもタイミングは影響与える要素だ。しかしいずれにせよ、彼はデビュー戦でタイトルに挑戦していた。王者が誰であってもだ」と、今回の決定は純粋に海への評価から来るものであることを強調した。

　また、海は17日に都内で行われた記者会見で「僕がチャンピオンになることで、またUFCを日本に持ってきたいと思っています」と力強く語ったが、UFCが“海推し”の理由の一つに、UFC日本再上陸のシナリオも当然あるだろう。

　海が挑戦する現王者のパントージャはブラジル出身の34歳。昨年7月にブランドン‧モレノとの激闘を制して王座を奪った後、23年12月にロイバルを相手に初防衛に成功。さらに今年5月、スティーブ‧エルセグを退け、2度目の防衛を果たしている。打倒極どれも優れたアグレッシブなファイターだ。堀口恭司の盟友でもある。戦績は28勝（8KO／10一本）5敗で、KO負けは無い。当然ながら、世界王者にふさわしい選手だ。

　過去にUFCデビュー戦でタイトルマッチを行った日本人は、01年の宇野薫、02年に桜井“マッハ”速人が挑戦も、いずれも戴冠はない。海は14日の自身のSNSで「いきなりのタイトルマッチで勝てないって声が多いけど同じような逆境を乗り越えてきて今ここにいる俺は勝てると自分を信じているしそれをケージの中で証明する」とメッセージしたが、日本人初のUFC王者となるのか。

▶︎次ページは【フォト】朝倉海が見せた現在のマッスルに盛り上がる背中！