【KNOCK OUT】後楽園ホールで八角形リングを使用した理由とは? 山口元気代表が構想を明かす
8月29日(日)東京・後楽園ホールにて開催された『KNOCK OUT.56』は、後楽園ホールで初めて八角形リング「KNOCTAGON」(ノクタゴン)を導入し、LEDを会場3面に設置、花道を用意して異空間を作り上げたことが話題になった。なぜ、キックボクシングなのに通常の四角のリングを使用しなかったのか?KNOCK OUTの山口元気代表に聞いてみた。
会場となった後楽園ホールは、試合開始直前までリング周りに幕がかかり、中が見えない演出だった。そしてイベント開始とともに幕が下りると、八角形リング、LED、花道が登場し、これまで見たことのない光景を目にすることとなった。
これらの演出について山口代表は「後楽園ホールで行われるキックボクシングの大会はどこも同じような風景になるため、それを変えたかったんです。KNOCK OUTと一発で分かるオリジナリティを出したかった」と説明する。
これまで八角形リングは、福島県にあるKNOCK OUTアリーナ常葉に設置し、常設スタジアムとして試合もしてきた。今回は後楽園ホールで初めて使用することになったが、なぜ八角形リングなのか、山口代表は次のように語る。
「八角形にしたのは、寝技の打撃が有効となるUNLIMITED(アンリミテッド)ルールがあるからです。四角形だと、どうしてもコーナーに詰まってしまう場面が増え、そこで膠着することもある。でも八角形はコーナーがないため、膠着が少ないと思いました」
その思惑通り、前回大会は10試合のうち8KO(TKO)と高いフィニッシュ率となり、常葉においても同様にKO数が多い傾向がある。コーナーがなくなるためステップを使って逃げる試合が増えるかとも思われたが、実際は打撃の攻防が途切れずに膠着はほとんど見られなかった。
また、MMAでは八角形のケージを使用することが多いが、なぜロープなのか。山口代表は「うちは打撃のみの試合です。UNLIMITED(アンリミテッド)ルールは寝技の打撃はありますが、寝技はないのでケージの必然性がないかなと思いました」と壁レスの攻防などはほとんど起こらないのではという想定だ。
ロープは5本使用し、エプロンが長いため転落の危険性も少ない。「ただ前回は新しく発注して使用したリングだったため、慣れないスタッフがロープを緩めに設定してしまいました。転倒はなかったですが、ロープの間から抜けそうな場面もあったため、次回は強く張るようにします」(山口代表)と改善を約束した。
八角形リングは通常のリングよりも低くケージで遮られることもないため、客席から見やすいと評判だという。実際に戦ってみた選手からは「特に変わらない」と試合には大きく影響がないといい、八角形リングは今後も導入されていきそうだ。
今後について山口代表は「今年の9月、10月、11月はWBCムエタイのタイトルマッチを予定していますので、設営時間の関係で通常の四角形のリングになる予定です。来年からはすべて八角形リングの使用を考えています」とKNOCK OUT の独自性を前面に打ち出す構想を語った。
八角形リングが生み出す効果も含めて、KNOCK OUT からますます目が離せなくなりそうだ。
▶次ページは、【フォト】これが八角形リング!幻想的な世界感も
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