2025/09/11（木）UP
（最終更新：2025/09/11 12:57）

9月3日の公開練習で強烈なミット打ちを公開した井上。死角はないように見えるが

　9月14日、名古屋市のIGアリーナにて、プロボクシングS・バンタム級世界4団体統一王者・井上尚弥（32＝大橋）がムロジョン・アフマダリエフ（30＝ウズベキスタン）をタイトル防衛戦の相手に迎える。この試合を、ボクシング元世界2階級制覇王者・亀田大毅が、8日までに自身のYouTubeチャンネルで「井上選手が負けるならここ」と不吉な勝敗予想をした。

【フォト】不気味な相手アフマダリエフ、試合1週間前のバキバキ肉体！

　亀田は「試合予想としては8：2で井上選手が勝つと思います。世界的に見ても、そのくらいの予想でしょう。でも、不吉なことを言うと一番見たいのは来年5月に対戦が噂される中谷潤人選手と井上選手の試合なんですが、残酷にも実現しないと思っています」と大胆な予想をした。

前回の試合でダウンを喫した井上は逆転のTKO勝利（@TOPRANK)

　理由としては「中谷選手は12月に試合をすると言われていますが、絶対に負けないと思います。井上選手は今回終わると12月にピカソ選手と試合があると言われています。井上選手はピカソ選手には絶対に負けない。100回やっても1回負けるかどうかだと思います。じゃあ、どこで負けるのか。負けるならここだと思います」と亀田は断言した。

　ちなみに中谷は、井上尚弥からダウンを奪ったWBA世界スーパーバンタム級1位のラモン・カルデナス（米）と12月に試合をするのではないかとネット上で噂が流れている。同様に井上はWBC世界同級1位アラン・ピカソ（メキシコ）と12月に対戦合意との報道も出ている。井上と中谷が来年5月に対戦するとすれば、ともに勝ち進むことが条件になる。

亀田は井上尚弥が負けるならここと大胆予想（『亀田大毅』YouTubeチャンネルサムネイルより）

　井上が今回のアフマダリエフに勝つとしたら亀田が「KO決着はないです。判定です。アフマダリエフ選手は技術があるのでパンチを貰わない。でも井上選手のポイントを取る能力の高さは世界一。フルマークで井上選手でしょう」と勝利なら判定と予想しつつも「申し訳ないですけど、井上選手と中谷選手が戦っている姿が頭に浮かばない」とこぼした。

　亀田は「これは僕の未来予想になりますが、過去に鬼塚勝也選手と辰吉丈一郎選手の夢のカードが消滅したことがありました。何となくですが、みんなが見た過ぎる夢のカードは実現しないと思っています」と過去の例を振り返りつつ自身の体験を語った。

アフマダリエフの試合1週間前マッスル！（アフマダリエフのインスタグラムより）

　また亀田は「なんかボクシングの神様が意地悪しそう」と胸騒ぎがあるという。胸騒ぎの要因として「階級を上げる前は5R以内に決着していたが、階級を上げるにつれて長引いている。それでも倒すことは凄いんですけど、耐えられることが多くなってきた。これが階級の壁かな。前戦で井上選手がカルデナス選手に倒されたシーンも、技術に雲泥の差があったから勝てたけど、アフマダリエフ選手だったらダウン後にあのままやられていたと思う」と指摘した。

　なかなか井上の負けを予想することは難しいと思うが、亀田の「負けるならここ」という大胆発言に不安要素の裏付けもあった。予想動画を見たユーザーは「スピリチュアルチャンネルに改名した方がいい」や「亀田さん安心してください、貴方には霊感などは微塵もありませんから大丈夫ですよ」、また「それは予想ではなく願望」と非難の声がほとんどだ。

　だが、アフマダリエフが簡単な相手でないことも事実。井上が再びモンスターぶりを証明することができるのか、それとも亀田の不安が的中してしまうのか9月14日の試合で答えが出る。

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