2025/11/02（日）UP
（最終更新：2025/11/03 12:31）

城戸（左）と大輝（右）が計量パス

　11月2日（日）に神奈川・横浜武道館にて開催される『WEBBWOODS presents Super Bigbang 2025』の前日計量が、1日（土）に都内にて実施された。コミッショナーの澤井一真氏が立ち合いのもと、ヘビー級をのぞく全20試合の計19名が計量を行った（1名は計量遅刻）。

　メインイベントBigbangSウェルター級王座決定戦（3分3R延長1R）では、42歳のベテラン・城戸康裕（谷山ジム）と元Bigbangウェルター級王者の大輝（ハリケーンジム）が対戦する。

大輝（右）が城戸（左）に、あきたこまちをプレゼント

　城戸はK-1 MAXや新生K-1で輝かしい実績を残してきたベテランで、直近では今年5月に香港のキックボクシングイベント『SPACE ONE』で一度KO負けを喫していたワン・カイフェンを判定で下し、リベンジ成功とともにSPACE ONE 75kg王座を獲得している。ビッグバンには約2年ぶりの参戦となる。

　一方の地下格闘技出身の大輝は、23年4月に野村太一を破りBigbangウェルター級王座を獲得も階級を上げるために返上。24年3月に高木覚清とBigbangミドル級初代王座決定戦で争うも判定負け。今回はスーパーウェルター級王座を狙う。

　計量で城戸は、「今、過去最高に仕上がっていまして、明日はビッグバンのベルトをいただきます」と勝利宣言。

　地元・秋田で米作りをしている年商1億の大輝は、「正直やるかやんないか悩んでた時期だったんですけど、相手が自分が格闘技を始める時に最前線で活躍していた選手だったので、受けました。お土産を持ってきたのでもらってください」とブランド米の「あきたこまち」を城戸と関係者に大盤振る舞い。

　だが、明日の城戸戦について大輝は「右の握力80kgあるので、そのパンチでKOする。勝ったら城戸選手に農業を手伝ってもらいます。負けたら引退します」と驚きの提案。それを聞いた城戸は、「罰ゲームはいいけど、負けたら引退というのは本来格下の相手と戦う時に言うもの。俺を相手に、それはダメだよ」とまさかの却下という事態に会場が和んだ。

　以下、出場選手の主なコメント。

▼第21試合　Sウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1R ビッグバンルール
城戸康裕（谷山ジム/17K-1 Sウェルター級世界トーナメント準優勝・’08K-1WORLD MAX日本王者）
vs
大輝（Hurricane GYM/元Bigbangウェルター級王者）

■城戸
――意気込み

「ビッグバンは、一回もタイトルマッチで戦えなかったんで、しっかりベルトをとります。ビッグバンはずっと無敗なんで、そのままそれを続けたいと思います」

――相手の印象。

「右フックですね。飛び込みのサウスポーからの右フックがすごいうまいなあと思うし、あと重いなあっていうのはすごい思ってますね。あの右フック殺しをちょっと考えてきたんで、今回右フックを出してもらったら僕の出る技がいっぱいある。あと、過去一ぐらいの動きできてるってトレーナーに言われました。明日は、新たな段階に行けるんじゃないかなっていう動きができてるんで、それがすげえ楽しみですね。

　あと煽り映像で、俺打たれ弱いとか言われて。そうかなって。あの外国人にヤバそうな奴らがいっぱいいて、あれは倒れるよ。倒れるのはあるけど、そんな倒れてないかなって」

――大輝選手は、勝ったら農業を手伝ってもらいたいようです。

「罰ゲーム的な？　あ、負けてるのにも関わらず罰ゲームもやると。なるほど。行きましょう！（笑）」

――今回、入場曲に思い入れがあると聞いています。

「自分の地元の先輩でもありますし、すごく仲良くさせていただいている『LUNA SEA』の真矢さんが今闘病をしています。エールを送る意味も含めて入場曲使わせてもらってもいいですか？とご本人に聞いたら、『ありがとう』みたいな感じで返事をいただけて。今回の入場曲に LUNA SEA の『Wish』という曲を使わせていただきます」

■大輝
――意気込み

「正直やるかやんないか悩んでた時期だったんですけど、相手が自分が格闘技を始める時に最前線で活躍していた選手だったので、受けました。もうやるしかないと思って、腹くくってこの試合のために今まで積み上げてきたものを全部出し切ろうかなと思ってます」

――相手の印象。

「左のハイキックとバックブローを打ってくるイメージと細かいフェイント、あとはいきなり飛び込みのストレートや細かい蹴り技だったり、本当に蹴りの種類が多彩なんで、そこは気をつけなきゃいけないポイントだなと思っています」

――右のパンチは自信がある？

「僕の右のパンチは、もう結構な威力があると思ってるんで。一発当たればほんとわかんないんじゃないかなっていう威力はある。右の握力が80で、昔野球やってたんで、遠投とかも115mぐらい投げてました」

城戸「マジで⁉　それドーピングなしで（笑）。明日は気をつけるよ」

――大輝選手は、年商1億の米農家なんですよね？

「ちょうど今お土産持ってきたんで（米を城戸や関係者に配る）。減量よりも、昨日、これを70kgあったんで持ってくるのが大変でした」

城戸「『あきたこまち』じゃん！　こんなの初めて。これ毒入ってない？大丈夫？（苦笑）」

――ここまで稼がれていて、なぜキックボクシングをやっているのでしょうか？

「本当は特にないんですけど、僕って秋田のめっちゃ田舎で。今回、秋田から格闘技の後輩を4人連れてきてるんですけど、車に乗せて宿もチケットも全部僕が持って、全部見せてやりたいなと思っています。格闘技は夢があるんだっていうところを、秋田の後輩らにも見せていきたい。それが俺の役目かなと。今後、格闘技を頑張ってる後輩や、スポンサーとかそういうのも含めてこう僕がやっていきたいと思っています」

――今回、負けたら引退と聞いています。

「もうこれ以上やっても先もないんで、もし負けたら本当に引退しようと思っています」

城戸「あの負けたら引退って、まあまあ相手が弱い時に言うやつね。あの、すごい俺弱いんかなと思っちゃって。こいつに負けたら、さすがに引退だわの時に使うやつ。いやダメダメダメ、引退いかん。ダメだ。負けようが勝とうが引退はいかんよ」

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