NEXT STARS FILE 003 松田玲奈
女王・神村エリカが若くして引退し、女子キックボクシングを牽引する存在がいなくなった今、最も注目されているのが松田玲奈だ。
松田は小学校1年生で伝統派の空手を始め、型の全国大会で5連覇を達成。高校生になってキックボクシングに転向し、2012年9月にJEWELSのアマチュアキックトーナメント-52kg級で優勝すると、同年10月にプロデビューを果たした。
9戦目でトモコSPを破り、無敗のままJ-GIRLSフライ級王座に就き、12戦目では女子キック界の大御所グレイシャア亜紀に勝利。続く13戦目には同じく大ベテランのジェット・イズミをKOで破り、蹴拳女子フライ級王者となって二冠王に輝いている。
得意技は右ストレートで命中率が高く、ほとんどの試合をこれで制している。倒すまでにはまだ至っていないが、現在の女子キックボクサーの中では一番の使い手だろう。また、本人が「一番自信があるのはスタミナ」と言っている通り、豊富な練習量に裏打ちされたスタミナも武器。
以前は後ろ蹴り、カカト落としなどの蹴り技をよく見せていたが、最近はややパンチに偏りすぎているところがある。ローを始め蹴り技をもっと上手く使いたいところ。蹴りでダメージを与えてパンチで仕留めるスタイルの確立が課題だろう。
これも本人が認めている通り、気の強さが試合に現れている。打ち合い上等のスタイルで、2013年3月にジュエルスで三宅芳美(take1)と試合をした際には、佐伯繁DEEP代表が「2人の倒しに行っている気持ちが他の試合とは始まった瞬間に違った。そういう試合がMMAの試合ではなかったことが残念」と大会ベストバウトに選出したことも。
試合経験をどんどん積むタイプであり、2カ月に1回の割合で試合を行っている。2月22日(日)東京・新宿FACEにて開催される『J-GIRLS 2015 ~Aim for the ace of aces~1st』で佐々木蝶里(ささき・みいり/尚武会)を挑戦者に迎え、J-GIRLSフライ級王座の初防衛戦を行った後は、4月12日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催される新格闘技イベント『FG』への出場も決まっている。
まだ20歳と若く、今後の女子キック界を背負って立つ逸材であることは間違いない。
【動画】松田のミット打ちパフォーマンス
【試合動画】松田が韓国王者からダウンを奪って勝利
【試合動画】松田vsジェット・イズミのタイトルマッチ
【試合動画】松田がレジェンドのグレイシャアを破る
【動画】松田を生んだy-parkの強い女子選手を作る練習
PROFILE
松田玲奈(まつだ・れな)
1994年9月11日、東京都出身
身長161cm
初代蹴拳女子フライ級王者
J-GIRLSフライ級王者
2012JEWELSアマチュアキックトーナメント-52kg優勝
y-park所属
入場テーマ曲はAKB48の「重力シンパシー」。由来は同曲に参加しているSKE48の松井玲奈と一文字違いだから。ちなみに本人はAKB48が好きなわけではない
※詳細は選手名鑑へ→
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