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【K-1MAX】佐藤がブアカーオをKO、魔裟斗と10月に対決! もう一つの準決勝戦はサワーVSキシェンコに

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2008/07/07(月)UP

FEG
「K-1 WORLD MAX 2008
World Championship Tournament FINAL8」

2008年7月7日(月)東京・日本武道館
開場16:30 開始18:00

 

▼メインイベント(第10試合) K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament準々決勝戦 3分3R延長1R
魔裟斗(シルバーウルフ/2003年世界王者)70.0kg
判定 3-0 ※30-28、30-27、30-27
ドラゴ(アルメニア/チームSHOW TIME/2006世界3位)69.7kg
※魔裟斗が準決勝に進出

 魔裟斗が世界王者返り咲きへ向けて、準々決勝のリングに登場! 対戦相手のドラゴは組み合わせ抽選会で魔裟斗の隣を自ら選んでいる。

 1R、右ローを蹴っていく魔裟斗。ガードを固めるドラゴに対して、ワンツースリーフォーと連打をまとめる。前蹴りと左ハイを繰り出すドラゴだが、魔裟斗はそれをしっかりディフェンスする。魔裟斗はジャブをついて左ボディ、そこから右ローを返す。

 ここから一気に魔裟斗はパンチの回転力を上げる。右アッパーから左フック、テンカオ。右フックそして右ロー。左アッパーから右ローを返す。

 この連打でドラゴは額から出血する。ドラゴも左フックから右ストレートを打っていくが、魔裟斗には当たらない。

 右ストレートから左ボディを打ち込む魔裟斗。さらに右ローと右ストレートで前に出る魔裟斗はそこから左ボディ。ドラゴのバックキックをかわすと、今度は右ローを連打して攻める。

 圧倒的な手数で攻め続けた魔裟斗だが、2Rに入るとさらに攻勢に出る。右ロー、ワンツーから右ロー、右ストレート・右アッパーから右ロー。魔裟斗はパンチからローにつなげるコンビネーションでドラゴを攻め立てる。

 時折、左フックや右ストレートを打つドラゴだが、魔裟斗は左手を伸ばしてバックステップでかわす。

 その後も魔裟斗の圧倒的な手数は衰えない。ジャブから右アッパー、右ロー。ワンツーから右ロー。右アッパーから右フック。ワンツーから左ミドル。右ストレートから右アッパー、左ボディから右ロー。ジャブから右ロー。右アッパーから左ハイ。

 終了間際にはガードを固めて亀になるドラゴに左右の連打をまとめる。

 3R、完全に試合を支配した魔裟斗は左ミドルと右ローを皮切りに怒涛の連打。ジャブから左ボディ、右ストレートのカウンター、右アッパーからテンカオ。

 ドラゴのガードをこじ開けんとして、ガードの上からでもパワフルなパンチを叩き込む。魔裟斗は右アッパーと右フックのコンビネーションで前へ。

 タフなドラゴをKOこそ出来なかったものの、9分間全く止まらない手数、相手の防御に合わせたバリエーション豊かなコンビネーション。魔裟斗がK-1における完成形とも言える見事な戦い方でドラゴを蹴散らした。

★魔裟斗の試合後のコメントはこちら


▼セミファイナル(第9試合) K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament準々決勝戦 3分3R延長1R

佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー/2005・2006日本王者)70.0kg
KO 3R1分50秒 ※右ストレート
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム/2004・2006年世界王者)69.4kg
※佐藤が準決勝に進出

 魔裟斗に続いて“日本No.2の男”と呼ばれる佐藤が、ブアカーオとの3度目の対決に臨む。過去2戦はKO負けと判定負け、3度目の正直でブアカーオ越えを果たし、念願の“日本No.1”の座を賭けた魔裟斗戦へ辿り着くことが出来るか?

 1R、佐藤が右ローからの左ミドルで先制。ブアカーオもローを蹴り返し、佐藤を前蹴りで突き放す。左フックを狙うブアカーオに佐藤が左ロー。ブアカーオがパンチで前に出てくると佐藤は組み付く。前蹴りで距離を取りつつ、右ストレート、左フックを狙うブアカーオ。

 パンチで圧力を掛けて右ローへ繋げる。佐藤はジャブを伸ばし、右ロー。ブアカーオが打ち合いに来ると組んで止める。ブアカーオがパンチで圧力をかけていく。

 2R、佐藤が左ヒザから左ローキック。パンチからヒザ、パンチから左ローと攻撃を繋げていく佐藤。ブアカーオも左フックから右ロー、佐藤は左ジャブから右アッパー。ブアカーオが左手を伸ばしてディフェンスすると、佐藤が左アッパーを潜らせる。

 フックの合い打ち。佐藤がパンチとヒザで攻めていくが、ブアカーオもパンチで返していく。右ミドルから左フックで一瞬動きが止まった佐藤だが、負けじとパンチで打ち合っていく。

 2R、佐藤が間合いを詰めてパンチから左ロー。ブアカーオは左ハイキックから左フック。ブアカーオのワンツーがクリーンヒット! いつになくパンチで迫る佐藤にブアカーオの右ストレート、それでも佐藤は前に出てフックを振っていく。

 前に出る佐藤がヒザから左ローキック! この一発が効いた! 完全に動きが止まったブアカーオへ佐藤が打ち合いを挑み右フック! 

 崩れ落ちるブアカーオへダメ押しのローキック! バッタリと倒れるブアカーオ! 佐藤がなんとブアカーオをKOしてリベンジ勝利!!

 大歓声を送る観客に、佐藤は「皆さん、こんばんは。愛を知る県、愛知県から来た佐藤です」とお馴染みのフレーズでマイクアピール。「俺、この2年間ベスト8の壁を破れずにいたけど、幸せにしたい人がいるんです! もうひとつ、恩返ししたい人がいるんです。神様お願いします、10月1日、優勝させてください。お願いします」と 祈るようなマイクで締め括った。

★佐藤嘉洋の試合後のコメントはこちら



▼第8試合 スーパーファイト 3分3R延長1R
アンドレ・ジダ(ブラジル/ユニバーシダデ・ダ・ルタ)69.5kg
KO 1R1分43秒 ※右アッパー
レミギウス・モリカビュチス(リトアニア/リングス・リトアニア)67.6kg

 打撃を得意とする総合格闘家同士の対戦になった一戦。レミギウスは約2年ぶりの試合となる。

 対するジダはDREAMライト級GP開幕戦、エディ・アルバレス戦以来の試合となる。

 1R、サウスポーのレミギウスは左ミドルを蹴る。しかしジダはトリッキーな飛びヒザ蹴り、そこから右ストレートを打つと、レミギウスがダウン! 

 再開後、レミギウスは左ストレートから前に出て連打をまとめるが、ジダは右ミドルでそれを潰す。そしてレミギウスの左ストレートをヘッドスリップでかわしてジダが右フック! 

 これがカウンターでレミギウスの顔面を打ち抜き、レミギウスが2度目のダウン。再開後、ふらつくレミギウスにジダが右アッパー! この一発でジダがレミギウスをマットに沈めた。


▼第7試合 K-1ライト級 60kg契約 3分3R延長1R
大月晴明(AJKF/WPKC世界ムエタイ・ライト級王者)59.9kg
KO 3R2分59秒  
デビット・ドゥージャ(フランス/ファウコンジム)59.7kg

 K-1ライト級のエース候補が、ついに日本武道館に姿を現す。いつものようにマッチョプロレス軍団を引き連れての入場だ。相手は“フランスの猛犬”の異名を持つというデビッド。

 1R、大月は独特の構えから前蹴り、右フックを振り回す。サウスポーのデビッドも左右フックを出して前に出る。大月と接近戦で打ち合いだ。

 大月がローからバックブロー、デビッドは左右のパンチで突っ込んでフック。デビッドが頭を下げるとヒザ蹴り。

 残り15秒のところで大月の右ボディフックが炸裂! ダウンを奪う。大月は左右のフックで仕留めにかかるが、残り時間はなかった。

 2R、デビッドはフランスの格闘技サバット仕込みのサイドキックで距離を取ろうとするが、大月はボディからフックを振り回す。圧力を掛けてデビッドをコーナーを追い詰める大月は、ノーガードで詰め寄る。ローキックで誘う大月だが、デビッドはコーナーから出てこない。

 大月の左ボディ、デビッドは組んでのヒザ。大月がボディから入ると、デビッドは飛び後ろ廻し蹴りを繰り出す。

 3R、速い前足のキックで大月を近寄らせないデビッド。大月は右ローでコーナーへ追い込み、右フックからパンチを浴びせていく。組み付くデビッド。右でボディを強打し、左右のフックでなぎ払う大月! 右フックでダウンを奪う。

 そして左フック、右フックを二発。フラフラとなるデビッド。大月の右フックから左フック、そして左右のフックの連打で棒立ちとなるデビッドはタックルでごまかすが、2度目のダウンをとられる。

 飛びヒザ蹴りで逆転を狙うデビッド、組み付いて倒しにかかる。残り数秒、パンチでラッシュを掛けた大月の左フックがコーナーでヒット! 

 組み付いてテイクダウンしようとしたデビッドだが、そのまま倒れて大月がKO勝ち。残り時間は僅か1秒!

 大月は興奮気味に「全日本キックライト級の大月です。デビッド選手が退かないから、俺も絶対に退かねぇと思って打ち合いました。今日は20点くらいですけど、次は100点を狙いますので応援に来て下さい!」と、ファンへアピールした。


▼第6試合 K-1ライト級 60kg契約 3分3R延長1R
コンスタンティン・トリシン(ウクライナ/キャプテン)58.9kg
判定 2-0 ※30-29、30-29、30-30 
大宮司進(シルバーウルフ/ISKA世界スーパーフェザー級王者)60.0kg

 魔裟斗の盟友として、念願のK-1デビュー戦となった大宮司。ウクライナ出身で、あのアルトゥール・キシェンコと同級生だというトリシンを迎え撃った。

 1R、スピーディなジャブとローを繰り出す大宮司。トリシンは伸びのある右ハイキックを飛ばしていく。左ミドルを蹴るトリシン。大宮司はそれをブロックして右ローを返す。細かく構えをスイッチするトリシンに対し、大宮司はジャブで距離を詰めて右ストレートから左フック。

 トリシンは左ストレートからバックキック。大宮司はそれをかわすと「来い、来い」とトリシンを挑発する。残り10秒、大宮司は鋭い踏み込みから左フック。トリシンもすぐに右ストレートを返す。

 2R、ジャブと右ローを蹴る大宮司。トリシンはサウスポーに構え左ストレートから左のヒザ蹴り。トリシンは1Rと違いサウスポーに構えて左ミドルを蹴っていく。なかなかトリシンの動きを捉えきれない大宮司。

 逆にトリシンは左ストレート、左テンカオ、バックブローを次々と繰り出す。細かくジャブとローを蹴る大宮司だが、距離感がいいのはトリシン。

 大宮司の攻撃を何度も空振りさせる。またトリシンは足を止めた打ち合いでも、大宮司の右ストレートや左フックを空振りさせて、パワフルな左ストレートを返す。終盤、大宮司のローにトリシンは左ストレート、そしてバックキックを当てる。

 3R、ガードを下げた構えのトリシン。大宮司も左フックを打ちながら前に出るが、トリシンもそこに右ストレートを打ち返す。サウスポーに構えるトリシンは下がりながら左ストレート、左ミドル、距離が詰まれば組み付く。

 右ストレートで前に出る大宮司だが、クリーンヒットはない。逆にトリシンはバックブロー、バックキックなど回転系の技を次々と繰り出す。

 しかし残り1分過ぎ、大宮司が右ストレートで前に出るが、トリシンはそこにバックブロー。終了直前に大宮司の右ストレートが当たるものの、時すでに遅し。大宮司は判定2-0でトリシンに敗れた。


▼第5試合 K-1ライト級 60kg契約 3分3R延長1R
上松大輔(チームドラゴン)59.9kg
KO 1R2分52秒 ※右ストレート
エディ・ユアザパビュチス(リトアニア/トルネード)59.2kg

 いよいよK-1ライト級(60Kg以下級)が歴史的な幕を開ける。オープニングを飾るのは上松大輔。谷川イベントプロデューサーが「軽量級の魔裟斗になれる」と太鼓判を押す逸材である。初陣でファンにインパクトを残すことが出来るか? 

 エディはなぜか、普段は上松が使っている入場テーマ曲で登場。上松は笑顔を浮かべながら、真っ赤なコスチュームで入場する。

 1R、やや下からの角度でフックを振り回してくるエディ、上松がヒザを顔面に入れるとあっさりとダウン。

 上松が右ストレートで襲い掛かるとエディは左フック、ワンツーで突っ込む上松は圧力を掛けていき、左ボディから右ハイキック。ワンツーからさらに連打、コーナーを背負ったエディへヒザを叩き込むと2度目のダウン。上松は左ミドルからヒザ蹴りの連打、コーナーのエディへ右ストレート! エディはしゃがみ込むようにダウンし、上松がKO勝ちを飾った。

 上松は両手でマイクを握り、「初めてK-1の舞台に出て、こんな大人数の前で試合が出来て嬉しい気持ちと、早く終わって嬉しい気持ちと…俺より強い面白い選手がいっぱいいるので、K-1の60Kgをよろしくお願いします!」と、60Kg級をアピールした。


▼第4試合 K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament準々決勝戦 3分3R延長1R
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ/2005・2007世界王者)70.0kg
判定 3-0 ※30-29、29-28、30-28 
ウォーレン・スティーブルマンズ(南アフリカ/ボスジム/2008ヨーロッパ王者)69.7kg
※サワーが準決勝に進出

 現世界王者のサワーが第4試合に登場。対戦相手のスティーブルマンズは今年のオランダ予選で優勝し、このトーナメントへの切符を掴んだ新鋭である。

 1R、まずはスティーブルマンズが左ミドルを蹴る。サワーはいつも通り、インローを蹴って試合を組み立てる。左フックから前に出て行くスティーブルマンズ。サワーをロープに詰めると左ボディ、左アッパー、右フックと連打をまとめる。

 しかしサワーはそれをブロックすると、こつこつと左右のローを蹴っていく。距離が開くとサワーが強烈なインロー。そしてスティーブルマンズのジャブに得意の右クロス! 

 これは当たりが浅いものの、サワーが得意のパターンで攻め込む。徐々に前に出て行くサワーは左ボディを効かせると、頭が下がったところで右ヒザ蹴り! これで足元がふらつくスティーブルマンズ。終了間際には、サワーがワンツーから右ヒザ蹴りを突き上げる。

 2R、左アッパーで飛び込むスティーブルマンズ。サワーは下がりながらインロー、左ミドルを蹴っていく。スティーブルマンズのワンツーにサワーが左フック。スティーブルマンズはサワーの左ミドルをブロックして右ストレートを返す。

 右のヒザ蹴り、左ボディ、左アッパーを繰り出すスティーブルマンズ。サワーはそれをブロックして左ボディ! 

 サワーはインローで前に出て、スティーブルマンズがロープに詰めたところでワンツー、そして右のヒザ蹴り!  これでスティーブルマンズを吹っ飛ばす。しかしスティーブルマンズも下がることなく、左アッパーからパンチをまとめる。

 3R、ジャブとインローを蹴るスティーブルマンズ。サワーは細かくインローを蹴っていく。スティーブルマンズはサワーをコーナーに詰めると左アッパー、左フック、右ストレート! これでサワーがコーナーに釘付けになるが、サワーもすぐに右ストレート! これでスティーブルマンズを後退させると、お返しとばかりに怒涛の連打! 

 スティーブルマンズは左ローとミドル。サワーは組み付いてヒザ蹴りを突き上げる。スティーブルマンズの左右の細かい連打。サワーも右ヒザ蹴り。最後は互いに激しく打ち合ったまま、試合終了となった。

 アグレッシブな姿勢を見せたスティーブルマンズだったが、サワーは上手くそれをいなして的確に攻撃を当てるという、王者らしい試合内容で準決勝に駒を進めた。


▼第3試合 K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament準々決勝戦 3分3R延長1R
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテンオデッサ/2007年世界3位)70.0kg
判定 3-0 ※29-28、30-28、30-28
城戸康裕(谷山ジム/2008日本王者)70.0kg
※キシェンコが準決勝に進出

 世界的デザイナーのコシノジュンコさんからプレゼントされたガウンを身に纏って入場した城戸。昨年ベスト4のキシェンコを破る番狂わせを演じることが出来るか?

 1R、左右の膝を上げて足踏みするようにして接近するキシェンコ、城戸は右ローを飛ばす。城戸はキシェンコの前足へ左右のローキック、キシェンコもローを返してボディへのストレート。キシェンコも右ローを狙い打ち、城戸はコーナーに陣取って左ハイキック、右ロー。

 2R、右ローと前蹴りで距離を取る城戸。キシェンコの前足をローで狙い打ち、キシェンコは前へ出て右ストレート、左フックとパンチで圧力を掛ける。左レバーから飛びヒザ、キシェンコはボディ攻めから右ストレートを打ち込む。キシェンコの連打に亀になってしまう城戸! 

 キシェンコはボディ攻めを中心に右ストレート、右ロー。キシェンコのワンツーに打点の高いひざを突き上げる城戸。キシェンコの連打に城戸がロープへ張り付けにされる。

 3R、キシェンコの右ローにバランスを崩す場面が多い城戸。キシェンコは前へ出てボディへヒザ、そして右ロー。キシェンコが右ローを連打! 城戸の体が揺らぐ! 

 ローからパンチの連打、城戸は回り込んで逃げるがボディからのフックに捕まり、右ローで体が傾く。キシェンコの連打に打点の高いヒザ、ハイキックを返す城戸だが、キシェンコの軸足払いで2度転倒。起死回生をかけた城戸の左ハイはブロックされ、最後はキシェンコが連打と右ローで優勢を印象付けた。

 判定は3-0でキシェンコ! 城戸はK-1初黒星を喫し、ベスト8で力尽きた。キシェンコは昨年に続いてベスト4進出。


▼第2試合 K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament敗者復活戦 3分3R延長1R
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/2002年世界王者)69.6kg
3R終了後 TKO ※ドクターストップ 
マイク・ザンビディス(ギリシャ/Zambidis Club/2007年世界ベスト8)69.9kg

 03年に対戦している両者、この時は日本デビュー戦だったザンビディスが、当時の世界王者だったクラウスを一撃でKOしている。クラウスは息子と共に花道に登場、ザンビディスへのリベンジを誓い、リングに上がった。

 1R、いきなり右フックで飛び込むザンビディス。クラウスはガードを高く上げてそれをブロックして、インローを蹴っていく。細かくジャブを突いてパンチをまとめるザンビディスに対し、クラウスはインローを軸に中心に攻撃を組み立てる。

 ザンビディスの右フック。クラウスはそれをブロックして左フック。ザンビディスはワンツー、左フック、左ボディ。クラウスもザンビディスの左ボディに左フックを返す。

 ザンビディスは右のロングフック。クラウスは身長差を生かし、組んでからのヒザ蹴り! これがザンビディスの左目の周りを切り裂き、ザンビディスは出血する。

 2R、ワンツーで前に出るクラウス。ザンビディスは右ロー、そしてクラウスのジャブに右フックを合わせる。ザンビディスの左ボディにクラウスは右ストレートを二発、ジャブでザンビディスのガードを上げさせて右ローを蹴る。

 左ボディからパンチをまとめるザンビディスだが、クラウスのブロックは堅い。そしてクラウスはザンビディスの首を掴むとヒザ蹴りを突き上げる。

 ジャブで距離を詰めてワンツー、左フックを打つザンビディス。クラウスは無理な打ち合いは避けて右ローを蹴る。ザンビディスはガードを固めるクラウスに左右の連打、そして左ボディから右フック! 

 当たりは浅いものの、ザンビディスがガードを固めるクラウスにパンチを打ち込むため、ややクラウスは印象が悪い。

 3R、右フックから左ボディのザンビディス。クラウスはインローを返す。そしてクラウスのジャブにザンビディスが右ストレート、そこから右ローも返していく。ザンビディスの右フックをブロックして左ボディを返すクラウス。

 しかしザンビディスのステップイン・アウトが早く、空振りをする場面が目立つ。ならばと右ローを蹴っていくクラウス。

 ザンビディスはクラウスの右に右ストレート、そして右ハイキック。手数ではザンビディスが上だ。左右のフックで前に出て行くザンビディス。しかしクラウスはそれをブロックして首相撲からのヒザ蹴り! 

 これでザンビディスの左目周りの出血がひどくなり、ドクターチェックへ。長時間、傷口のチェックが行われるが、残り20秒の時点で、試合は再開となる。

 再開後、右フックから飛び込むザンビディスだが、クラウスも右のカウンター! さらにザンビディスとクラウスの左フックが交錯! 

 最後はザンビディスの右フック、そしてクラウスが右ヒザを突き上げたところで試合終了となった。

 判定は29-29、29-28(ザンビディス)、29-29でドロー。試合は延長戦へもつれこんだのだが、ザンビディスの左目の出血はひどく、延長戦が始まる前にドクターが試合をストップ。クラウスがTKO勝利でザンビディスを退けた。


▼第1試合 3分3R
大渡博之(正道会館)69.3kg
TKO 1R1分53秒 ※ドクターストップ
MASAKI(TARGET)69.7kg

“闘う電通マン”として知られる大渡が有給休暇をとってK-1初参戦。対するは“ミスターキックボクシング”伊藤隆率いるTARGET所属のMASAKIだ。

 1R、お互いに至近距離でパンチを打ち合い、大渡の右が何度も捉えてMASAKIを後退させる。至近距離でパンチ、ヒザを交錯させる二人、大渡の顔面前蹴りがヒット。

 MASAKIは右の目上をカットする。ドクターストップがかかり、大渡がK-1デビュー戦を白星で飾った。

 


▼オープニングファイト第3試合 3分3R
アルビアール・リマ(カーボヴェルデ共和国/チーム・スーパープロ)69.9kg
TKO 2R終了後 ※ドクターストップ 
マーク・ヴォーゲル(ドイツ/ゴールデングローリージム)69.0kg

 1R、鋭いジャブをついていくヴォーゲル。リマはそれをヘッドスリップして右ストレートを返す。ジリジリと圧力をかけて前に出て行くリマ。ヴォーゲルも右ボディや左フックを返していくが、リマは構わず前に出て行く。

 リマはヴォーゲルをロープに詰めて左ボディ、右アッパー、そして右から左ストレート! 怒涛の攻撃でヴォーゲルからダウンを奪う。再開後、左右のストレートで前に出るリマ。ガードを固めるヴォーゲルにリマはパンチからヒザ蹴りを連打する。

 2R、右ストレートから左フックで前に出るリマ。ヴォーゲルも右ストレートで前に出て行くが、リマの圧力は衰えず、右アッパーから左フックを返す。柔らかい上半身でヴォーゲルもパンチを空振りさせて、右ストレート、左フック、右アッパーを叩き込んでいくリマ。

 ラウンド序盤こそ、パンチを返していたヴォーゲルだったが、明らかに手数が減る。逆に手数を増やしていくのがリマ。右アッパーと左ボディで前に出て、ヴォーゲルの左フックに右のクロス! これでヴォーゲルがダウン! 

 再開後、リマは右ストレートから左ボディ、右アッパーから左ボディ。ヴォーゲルも打たれ強いため、なかなか倒れないが、右ストレートやローを返しても勢いがない。

 何とかラウンド終了のゴングを聞いたヴォーゲルだったが、インターバル中にドクターストップ。リマが日本デビュー戦で圧倒的な強さを見せ付けた。


▼オープニングファイト第2試合 K-1 YOUTHルール 3分3R
才賀紀左衛門(大誠塾)58.5kg
KO 2R1分39秒 ※左ハイキック
タイロン・ヴァン・ウィック(オーストラリア/ファイブリングス道場)59.4kg

 空手仕込みの蹴りを自由自在に操ることから“妖刀使い”との異名が付けられた才賀。十代のメンバーで構成されたK-1 WORLD YOUTHの主要メンバーとして、16歳で無敗の豪州ファイターを迎え撃つ。

 1R、才賀は右へ回り込みながらローキック、パンチで迫るタイロンにパンチを返して距離を取り、ハイキックやバックキックを放つ。左ハイキックから掴んでのヒザ蹴り、タイロンのパンチにテンカオ、左ハイキックを返す。

 どんどん前へ出てパンチを放っていくタイロン、才賀は前蹴りで転倒させ、立ち上がるとヒザ蹴り。さらに左ミドル、バックキック、左ロー。

 才賀がいくら蹴ってもタイロンは左右のフックで前に出るが、ラスト10分で才賀がパンチとヒザ蹴りのラッシュをかけてついに後退させる。

 2R、やはり左右のフックを振り回して前に出るタイロン。才賀はヒザ蹴りとパンチのラッシュ、逃げるタイロンを追いかける。才賀は左の前蹴りをチョンチョンと当ててボディへダメージを与え、前に出るタイロンを止めて右ストレート。そして、左のハイキックがモロにヒット! 後方に吹っ飛んでダウンするタイロン。才賀は“残身(片方の拳を伸ばし、もう片方の拳を引く空手の構え)”を決めてKO勝ちを飾った。


▼オープニングファイト第1試合 K-1 YOUTHルール 3分3R
デニス・テリシャ(ベラルーシ/チヌック)59.6kg
KO 2R1分16秒 ※右フック
卜部弘嵩(西山道場)60.0kg

 谷川イベントプロデューサーが「HIROYAにも勝てる」と大絶賛した新たな10代ファイターがK-1に来襲! 今回がK-1デビュー戦となる卜部弘嵩(西山道場)は2007年全日本新空手K-2中量級王者として、全日本キックのリングでプロデビュー。これまで4戦3勝(1KO)1敗の成績を残している。K-1の舞台でも本領発揮なるか?

 1R、左ミドルキックを中心に試合を組み立てる卜部。ローとパンチで迫るデニスに、左ミドルから力強いパンチを繰り出していく。

 2R開始早々、卜部は左フックからの右ストレートでデニスをグラつかせ、右ミドルで追い討ちしてダウンを奪う。一気に詰めにいく卜部、デニスもフックで打ち合いに応じる。

 しかし、卜部が左ローから不用意に右フックを大きく振りかぶったところで、デニスの右ストレートがカウンターでヒット! 前のめりに倒れる卜部! レフェリーがすぐにストップした。

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