2010/03/21（日）UP
（最終更新：2010/03/21 19:39）

M-1MC
「M-1 FAIRTEX SINGHA BEERムエタイチャレンジ
『NAI KANOMTOM vol.1』」
2010年3月21日（日）東京・ディファ有明
開場16：00　開始16：30

▼メインイベント（第13試合）　WPMF世界スーパーヘビー級王座決定戦　3分5R
○ファビアーノ・サイクロン（ブラジル/TARGET/RISEヘビー級王者)
判定3－0　※49－47、49－47、49－46
●悠羽輝（和術慧舟會DURO）
※ファビアーノが新王座に就く。

　1R、ファビアーノは前蹴りを多用して距離を取る。悠羽輝は左右のフック、ファビアーノはブロックして左ロー、左フック。悠木のパンチをブロックしたファビアーノが左ハイキック！　

　悠羽輝の左フックをブロックしての左フックを返す。悠羽輝が下がると右ヒジ！　組み付かれるとヒジを振り下ろす。ファビアーノがワンツーから右ハイ、悠羽輝はパンチを叩きつけるが、ファビアーノはしっかりとブロックしている。

　しかし、そのブロックの隙間を縫うように悠羽輝が右の縦ヒジ！　これがブロックの隙間から入り、ファビアーノは流血。ドクターチェックが入った直後、ゴングが鳴った。オープンスコアは三者とも10－9で悠羽輝。

　2R、ファビアーノは左インローから右ハイ、悠羽輝はボディへのストレート。左ミドルをクリーンヒットさせれば、悠羽輝はボディを返す。パンチで前に出るファビアーノは、悠羽輝がパンチを打って来ると右ヒジを合わせる。

　悠羽輝のボディには左ミドルを返す。ファビアーノの右ストレートに下がる悠羽輝、すかさず左ミドル、悠羽輝が前に出て来るとテンカオを突き刺す。オープンスコアは三者とも10－9でファビアーノが取り返した。

　3R、ファビアーノが右ミドルからパンチで前に、悠羽輝が出て来ると左フック。悠羽輝も右ストレートを返し、ファビアーノはワンツーで下がらせての右ヒジ！　悠羽輝のジャブにハイキックを返すファビアーノ、下がる悠羽輝だが時折前へ出てパンチを繰り出す。

　ファビアーノの軸足刈りに2度転倒する悠羽輝。ジャッジは三者とも10－9でファビアーノとなった。

　4R、ファビアーノは悠羽輝のパンチに左ミドルを合わせ、下がると右ロー。パンチをかわしながら右ローを入れ、すかさずワンツー！　これがクリーンヒットし、ファビアーノはパンチとヒジで一気にラッシュ。悠羽輝も負けじとパンチからヒジ。今度は悠羽輝の右ストレートがヒット。場内は両軍の応援団で大騒ぎだ。ファビアーノの左インローにバランスを崩す悠羽輝。

　ジャッジは三者とも10－9でファビアーノとなり、悠羽輝はダウンを奪うしか勝ち目がなくなった。

　5R、パンチで前に出る悠羽輝にファビアーノがヒジ、左フック。悠羽輝はボディを叩いて左右のフック、ファビアーノが抑え付けてのヒジとヒザ。ところが、ここで悠羽輝の右フックが炸裂！　大きくバランスを崩すファビアーノ。悠羽輝のフックにグラつく。さらに左フックもクリーンヒットするが、ファビアーノはヒジで逆襲し、テンカオを突き刺すと悠羽輝が下がる！　

　テンカオ、そしてヒザ蹴りで逆襲に転じるファビアーノ。リングサイドは総立ちの大盛り上がりに。ファビアーノの右フックがヒットすれば、悠羽輝も左フックを返す。そしてラストゴング。ファビアーノの応援団が一斉に手を挙げて立ち上がり、場内はカーニバルのような盛り上がりに。

　判定は3－0でファビアーノ！　両手を広げ、天井を見上げて雄叫びをあげるファビアーノの腰に、JMD理事長でありムエタイ500年の歴史を破った男・藤原敏男氏の手によりベルトが巻かれた。「俺、夢かなっちゃった。これで終わりじゃないんで、もっともっと上に行ってもっと強くなりたいです」と、ファビアーノはプロデビューした時からの夢であった世界チャンピオンになったことを喜んだ。

▼セミファイナル（第12試合）　M-1スーパーフライ級タイトルマッチ　3分5R
○関　正隆（昌平校/王者）
判定3－0　※50－46、50－44、50－46
●山野寛之（チームドラゴン/J-NETWORKフライ級1位/挑戦者）
※関が初防衛に成功。

　1R、両者とも離れた間合いからローを蹴り合う。前蹴りを多用する山野に、関は蹴り足をキャッチ、山野はそのままバックブローを繰り出す。関も倒れ際にヒジだ。初回は大きな動きがないまま終了。オープンスコアはジャッジ三者とも10－10。

　2R、応援団のコールを背に席が前へ出て右ロー、山野は迎え撃つように左右フック。関のワンツーがヒットするが、再び両者距離を保つ。関は細かくローを出しながらワンツー、単発ながらローを何度も当てる。

　オープンスコアはジャッジ1名が10－9で関につける。

　3R、関が入っていってローとパンチ、そこを山野が左右フックという展開が続く。その中でも関が右ローをよく当てている。関のワンツー、右ロー。山野のローに飛び込むような右ストレート。単発の右ロー、そしてワンツーの右ストレートを確実にヒットさせて行く関。山野のパンチをかわして右ロー。山野も左右のフックからロー、パンチを繰り出していくが関を捉えることが出来ない。

　このラウンドはジャッジ2名が関に10－9をつけた。

　4R、このラウンドから山野が前に出て左右のボディからワンツーを放つ。ボディ、ワンツー、そして前蹴り。山野はボディへ狙いを絞ったようだが、不用意に入って行ったところで関の右ヒジをもらってダウン！　逆転を狙って山野はパンチで前に出てヒザ、さらに連打で関をコーナーへ追い詰める。抱きついて逃れる関。ジャッジは当然三者とも10－8だ。

　5R、開始直後に放った山野のローが、関の下腹部を直撃して試合は一時中断。再開後、関が右フックを当てて下がり、山野がパンチで追っていく。山野はヒジ、ボディ、ワンツーで前へ出続けるが、関に両脇を差されて動きを封じられる。

　山野の打ち終わりに関が左フック、ヒジで組んでくると突き放して右ロー。ここでバッティングがあり、関が流血したため山野に痛い減点1。再開するとパンチで前に出てくる山野に組み付き、投げでコカす関。

　パンチで前に出て来ると下がりながら右ローを連打し、山野のバランスを崩す。関は徹底して右ローを打ち込み、最後まで山野にペースを譲らなかった。

　判定はジャッジ2名が50－46、1名が50－44と大差をつけて関が判定勝ち。初防衛に成功した。「たくさん応援に来てもらったんですけれど、全然面白くない試合をしてすいません。次は楽しい試合をやります」と、関は内容に不満足そうだった。

▼第11試合　M-1女子ミニフライ級タイトルマッチ　2分5R
○ちはる（WSRフェアテックス/挑戦者）
判定3－0　※三者とも50－45
●岡田敦子（RAPTUREKING/王者）
※ちはるが第2代王座に就く。岡田は初防衛に失敗。

　1R、岡田のパンチと蹴りをかわしながらちはるが右ロー、岡田が組んでくると身体を入れ替えて倒して上になる。岡田の左フックにちはるが右フックを返し、岡田が組んでくるとやはり倒して上になるちはる。

　ちはるが左ミドルからの左ストレート、パンチで前に出てくる岡田へテンカオ。岡田はパンチで前へ出るが、ちはるがスピードに優る。オープンスコアはジャッジ三者とも10－9でちはる。

　2R、ローを蹴る岡田に猛然とパンチで突っ込むちはる。岡田が蹴り足をキャッチしてコカしに来ても片足でバランスを保つ。組んでくる岡田を首相撲で投げるちはる、ちはるがパンチで攻勢に出ると岡田はすぐ組んでしまう。

　パンチを連打するちはるに、岡田は組むしかない。コーナーに戻る際の表情も冴えない。このラウンドも三者10－9でちはるのラウンドに。

　3R、左インローを蹴る岡田は組んでヒザ蹴り、ちはるは投げる。岡田が左右のミドルから組んで行き、ちはるがヒザ。

　離れると岡田が左ミドル。ちはるの右フックがヒット、組んでくるところにパンチを見舞い、岡田は蹴りから組み付く。岡田は動きが堅いままだ。オープンスコアはジャッジ三者とも10－9でちはるとなり、もはや岡田はダウンを奪うしか勝つ道がなくなった。

　4R、ちはるの左ミドルをキャッチしてコカしに行く岡田だが、ちはるはバランスを保ち、逆に首相撲でコカす。転倒を繰り返す岡田はパンチで突っ込んで組み付くが、やはりコカされる。

　何度もコカされてマットに叩きつけられる岡田は、スタミナの消耗が激しそう。ちはるの右ストレートがヒット！　岡田もパンチを打ちに行くが、距離が合わずクリンチになってしまう。ジャッジはまたも三者とも10－9でちはる。

　5R、パンチを打ちに行くちはるがクリーンヒットを奪い、組み付く岡田を投げて転倒させる。パンチを出しては組み付く岡田に、ちはるはヒザ。蹴り足をとって、岡田をマットに叩きつける。

　ちはるのワンツーをもらい、組み付く岡田。パンチで行ってもすぐに組んでしまうため、ちはるに投げられる。組み付き、投げられるを繰り返す岡田。最後も岡田が組み付き、ちはるがヒザを入れたところで試合終了。

　ちはるが全ラウンドでポイントを取っての50－45フルマークで勝利し、ベルトを奪い取った。ちはるは大喜びでマットを跳ね回り、ベルトを授与した藤原敏男氏にキスを迫ろうとし、周りを慌てさせた。

▼第10試合　スーパーフェザー級　WPMF日本ランキング査定試合　M-1エクステンションルール　3分3R延長1R　※ヒジあり
○末廣智明（大道塾吉祥寺支部/2007年北斗旗軽量級優勝）
判定3－0　※30－27、30－28、30－27
●前田尚紀（藤原/元全日本フェザー級王者）

　1月の羅沙汰戦の激闘も記憶に新しい前田がM-1に参戦、今回は他流試合とも言える相手を迎えた。その相手はRISEを主戦場とする、大道塾の『北斗旗』で優勝経験もある末廣。右のパンチでKOを量産してきた相手だ。

　1R、前田は右ローと左インローで末廣の前足を狙い撃ち。末廣はそのローに左フックを合わせていく。前田の右ローをキャッチした末廣は右ストレートで前田を転倒させる。左右に構えをスイッチさせる末廣に、前田は警戒して手を出さない。

　すると末廣の方から前へ出て行き、末廣がパンチの連打で前田をロープに釘付けにする！　脱出した前田は右ロー。

　2R、前田が一気にフックの連打、左フックで何度も突っ込む。手でフェイントをかけながらローを蹴っていく前田、一度下がって末廣が出て来ると左右のフック連打。前田が左ボディから左フック、右ローからパンチで突っ込んでいくと、末廣が右フックで迎え撃つ。そして組んでのヒジからヒザ。

　ここで前田にドクターチェックが入るが、試合は続行。ジャブから左ロー、左右フックで攻める前田に末廣もフックから組んでのヒザで応戦。末廣の右ヒジ！　さらにしつこく組んだままヒザを入れていく。末廣は首相撲に活路を見出したようだ。

　3R、開始と同時に左右のフックで仕掛ける前田に末廣は右ハイ。さらに前田がパンチで詰めていくと末廣も右フック。末広は組んでのヒジ。前田の左ミドルをキャッチし、左フックを放つ末廣。組んではヒザ、すぐに離してパンチ、また組んでヒザと攻勢に立つ。

　ここで末廣から出血が見られ、ドクターチェック。ここで前田に痛いバッティングによる減点1が与えられる。右ローを蹴りまくる前田だが、末廣はその蹴り足をキャッチしてパンチから足払いで前田を転倒させる。

　パンチを振り回していく前田に末廣はテンカオ、前田が左フックをヒットさせると末廣も負けじと打ち返す。さらにしつこい組みからのヒザ！　末廣が前蹴りからの右フックをヒットさせたところで試合終了。判定は3－0で末廣！　空回り気味だった前田を、首相撲でコントロールした末廣が大番狂わせを起こした。

▼第9試合　初代M-1ライト級王座決定トーナメント準決勝戦　M-1エクステンションルール　3分3R延長1R　※ヒジあり
○壮泰（士道館橋本道場/MA日本スーパーライト級王者）
判定2－0　※29－29、30－29、30－29
●鈴木真治（藤原/元全日本ライト級2位）
※壮泰が6・6ディファ有明での決勝戦に進出。

　昨年12月に敗れるまで7連勝を飾っていた鈴木がM-1に初参戦。全日本キックボクシング連盟では団体消滅のため手が届かなかったベルトへ、一歩を踏み出す。

　そうはさせまいとするのが、MA日本キックのエース壮泰。ご存知、スーパーツインズの兄だ。MAのベルトに続き二本目のベルトを狙う。

　1R、壮泰がローで攻めていき、鈴木が蹴ってくると右ストレート。しかし鈴木は前に出て壮泰がロープに詰まると右ストレートを突き刺す！　

　壮泰はジャブと右ハイキック、鈴木が飛び込んでの右フック！　壮泰の顔が跳ね上がる！　組んでのヒザ蹴り勝負ではお互いにボディへヒザを入れるが、壮泰が右ヒジ。壮泰の左フックからの右ロー、鈴木も右ローを返すと、壮泰が右ストレートを伸ばす。

　壮泰のミドルをキャッチした鈴木が軸足払いで壮泰をコカした。両者とも手と足が満遍なく出て、小気味のいい動きの展開が続く。

　2R、ローの蹴り合いからお互いに右ストレートを放ち、壮泰の方がヒット。

　鈴木の右ローにも右ストレート。壮泰が左ボディから右ロー、もう一度同じコンビネーション。鈴木も右ローを返して右ストレート。鈴木の左ローを受けての右ストレート返し、左ボディからの右ローを連発する壮泰。鈴木は右ローを連打して右フック、鈴木の右ローに壮泰がやバランスを崩し始める。

　前に出る壮泰がパンチのコンビネーション、鈴木は構わず右ローを蹴り続ける。壮泰は左ボディから右ロー、鈴木の左ローをすくっての右ストレート。

　 3R、激しくローを蹴り合う中、鈴木の右フックがヒット。壮泰も負けじとパンチを打ち返していく。鈴木の右ローが当たれば壮泰はパンチ。しかし、鈴木の右ストレートを続けて被弾する。前に出てパンチで打ち合い、右ローを蹴る鈴木。壮泰も激しくパンチで応戦し、乱戦模様となる。

　鈴木が右ローで確実にダメージを与え、壮泰は前に出てパンチを繰り出していく。壮泰の右ストレートがヒットした直後、鈴木の左フックがヒット。逆に壮泰が左フック、右ストレートを当てる場面も。

　手を出して前に出るのは壮泰だが、鈴木が右ハイキック！　鈴木の右フックに後退する壮泰。

　ローを蹴ってパンチにつなぐ壮泰に鈴木も打ち返し、熱戦の末に壮泰が判定2－0で勝利。決勝戦で中村敏射との対戦が決定した。

▼第8試合　初代M-1ライト級王座決定トーナメント準決勝戦　M-1エクステンションルール　3分3R延長1R　※ヒジあり
○中村敏射（＝中村元気/プライアナン/元WPMF世界スーパーフェザー級王者）
判定2－0　※29－29、30－29、30－28
●遠藤智史（ヌンサヤーム/元全日本ライト級王者）
※中村が6・6ディファ有明での決勝戦に進出。

　タイを主戦場にし、3月1日のムエタイ・ワンデートーナメント『ムエマラソン』では日本人として小林聡以来の準優勝を飾った中村が凱旋。日本での試合は昨年3月のRISE以来となる。対する遠藤は全日本ライト級チャンピオンとして、各団体で試合を行ってきた。J-NETWORKのチャンピオンには連勝を収めている。

　1R、サウスポー同士の両者はローの蹴り合いからスタートし、遠藤が早くもパンチをまとめる。両者とも蹴りからパンチに上手くつなぎ、中村の右ミドルハイで遠藤がバランスを崩す。

　重い左ミドルを繰り出す中村、遠藤はパンチをスウェーさせてローを蹴る。左ローを集中して放つ中村、遠藤の返しのローはしっかりとスネでカットだ。遠藤が組もうとすると、両腕を抑え付けて組ませない。

　2R、遠藤の攻撃をしっかりブロックし、フックを返す中村。左ミドルに遠藤が吹っ飛ぶ！　遠藤は組み付こうとするが、やはり中村は両腕を抑えて組ませない。中村の左ミドル、遠藤はキャッチしてパンチ。

　ここで遠藤が組み付くと中村も組んでヒザ蹴り。左ローから左ヒジ、遠藤の攻撃をブロックしてすぐに返す。中村のディフェンスの巧みさが目立つ。首相撲で組めば体を回転させて遠藤をコカす。遠藤も飛び込んでのヒジを放つ。遠藤の右フックをアゴにもらった中村は、ニッコリと笑って左ヒジ。

　3R、一気に攻めていく遠藤が蹴りとパンチで上下に揺さぶる。中村も負けじと打ち返すが、遠藤の左ストレートがヒット！　中村は組んでのヒザ蹴り。左ミドル、組んでのヒザ。

　遠藤はボディにパンチを放ち、ミドルとローを蹴り合う。中村が左ミドルから左ストレート、遠藤も右フックを返す。前に出る遠藤に左ミドルを食い込ませていく中村。終了のゴングが鳴ると、ロープに登って両手を上げて勝利をアピールする。

　判定は2－0で中村が勝利。6月6日の決勝戦へ駒を進めた。

▼第7試合　48kg契約　日タイ国際戦　　M-1エクステンションルール　3分3R延長1R　※ヒジあり
○神村江里加（TARGET/WPMF＆J-GIRLSミニフライ級王者）
判定3－0　※30－27、30－28、30－27
●トーンター・シットソーコーカムロン（タイ）

　女子では異例中の異例となる“顔面ヒジあり”ルールに挑む二冠女王・神村。5月にはタイでWPMF世界王座の初防衛戦を控えており、その試運転として自らヒジありルールを希望した。対するは神村よりも小柄なタイ人のトーンター。

　1R、サウスポーのトーンターが左ローと左ミドル。神村はパンチで入って行く、右ストレートと左フックの強打。場内からはどよめきが起こる。神村の右ロー、右ミドルはかわされてトーンターが左ミドル。パンチで詰めていく神村に、トーンターも巧みにかわす。

　左ミドルからパンチで前進する神村だが空振りが目立つ。左ミドルから一気にパンチで前へ出る神村。トーンターは前蹴りで突き放す。トーンターは左ミドルを2発。神村のパワーが目立った。

　2R、神村の右ミドルとトーンターの左ミドルが激突。トーンターは組んで神村を押し込み、ヒザ蹴りを見舞う。神村の蹴りが連続して空を切り、トーンターはスウェーでかわして左ミドル。しかし、神村がミドルから右ストレートをヒットさせ、すかさずテンカオを突き刺す。蹴りは空振りが目立つ神村だが、右ストレートが当たっている。

　トーンターは左ミドル、そして組み付いてきたトーンターについにヒジを見舞う！　額に突き立てるようなヒジに、場内からはどよめきが起こった。

　3R、神村が左右のミドルからパンチで襲い掛かり、ワンツーからテンカオ！　左ミドルからパンチで攻めるとトーンターは胴に組み付く。神村がパンチで前に出ると胴に組み付きを多用するトーンター。体格差からくるパワー差はいかんともしがたい。神村はどんどん前に出て蹴りからパンチ、ワンツーから左ミドル、さらにヒザ蹴りの連打と圧倒的な攻勢！　最後は左右のヒジを連打して、右ローからのワンツーを決めて快勝した。