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【戦場】仙台ドラゴンジムがチャリティーイベント開催!ハプニング勃発も大盛況のうちに幕

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2011/05/22(日)UP

ドラゴンジム
「大震災復興チャリティーイベント 戦場1」
2011年5月22日(日)宮城・仙台クラブハウスDarwin
アマチュア開始14:00 プロ開始16:30

 3月11日(金)に起きた東日本大震災から約70日。5月22日(日)宮城・仙台クラブハウスDarwinにて、『大震災復興チャリティーイベント 戦場1』が開催された。

 このイベントは宮城県に拠点を置くドラゴンジムが主催するチャリティーイベント。

  主催者であるドラゴンジムの佐藤亮会長は、“戦場”というイベント名について「ドラゴンジム石巻支部のメンバーの家のボランティアをしていて、まるで戦争で爆撃を受けたような悲惨な石巻市を見て思い浮かんだ」と説明する。

→大会翌日、被災地の石巻、女川地区などを回った佐藤亮会長

「アマチュアの参加者も少なくチケットも売れない非常時ですが、自分達が戦場の先陣を切っていきたいと考えています。
まともに練習なんて出来ない中での試合なので、熱い気持ちがこもった試合に期待したい。準備もままならない状態の東北地方海岸部ですが、生きている事に感謝して頑張りたいと思います」と試合前に語っていた。

→津波被害の大きかった宮城県・南三陸町では、セブンイレブンが移動店舗で営業中。「復興にはまだまだ時間がかかるが、こういう風に地元の頑張っている姿を見ると元気になる」(佐藤会長)。

 戦場ではフェザー級(58kg以下)、ライト級(63kg以下)、ウェルター級(68kg以下)、ヘビー級(78lg以下)の4階級トーナメント、ワンマッチなどのアマチュア31試合、プロ7試合(エキシビションマッチ含む)が行われた。

  アマチュアの部では、ヘビー級トーナメント一回戦で開始早々、菊池真(チャイグンローイ)が放った左ローで自身のスネを骨折。すぐに病院に運ばれたが、喧 嘩と勘違いした警察が会場に駆けつけるなどのハプニングもあったが、熱戦が続出し大盛況のうちに幕を閉じた。

  大会終了後、佐藤会長は「今回は震災から70日ほどしか経っていない早すぎる時期での被災地・仙台での開催で、様々な問題が山積みでした。

  クリアしなければならない事も多く、不安ばかりの中での準備でしたが、戦場にふさわしく熱い試合が多かったと思います。アマチュアでの試合で気持ちを上げ られ、子供の笑顔も見られてほっとしました。今はやっと雲がなくなって晴れた空が見えたような気持ちです」とコメントした。

 なお、今回のイベント収益金の40万円が車椅子や畳代として使われ、石巻の老人ホームなどの民間施設に寄付される(この様子は後日DRAGON GYMのHPにて公開)。

  また、今後も来年の3月11日までに戦場を全5回開催予定。「戦場2を9月18日に、戦場3を10月上旬に南三陸町で行います。戦場3をビッグイベントに したいと考えています。総合、キックの試合のほか、お笑い芸人、K-1ファイター、プロレスラーを呼んで誰もが楽しめるイベントをやっていきたい」と佐藤 会長。ドラゴンロードは今始まったばかりだ。


▼メインイベント(第7試合)バンタム級 3分3R
○若山龍嗣(DRAGON)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-29
●高橋茂章(KIX)

  ドラゴンジムの名勝負男・若山が今大会のメインに登場。戦績こそ12戦5勝(1KO)6敗1分と負けが先行するも、うち2敗はタイで南部王者などムエタイ 戦士に喫したもの。前回2月のドラゴンジム主催興行「ブレスレス ムエタイ7」では、ムエタイ戦士ファーサイ・ヨックタイを僅差ながら破り、成長した姿を見せた。

 対する高橋は千葉県のキックボクシングジムKIX所属の期待の若手ファイター。戦績は5戦4勝1敗と勝率は高く、将来性のあるキックボクサー。

  イケイケの若手ファイター同士の一戦の行方は!? 高橋が規定体重よりも2kgオーバーだったために、グローブハンデ、減点1からのスタートとなる。

  1R、若山は右ロー連打からミドルにつなぐ。若山の勢いに飲まれる高橋だったが、徐々にペースを掴みローからパンチにつなぎ反撃に出る。

  高橋は若山に左フックをクリーンヒットさせるも、若山の勢いは止まらない。

  そのまま高橋をコーナーに追い込み、パンチ連打で詰めていく。

 2R、ローを交錯させる両者。距離が空くと、若山はいきなりダッシュしてからのラッシュを仕掛ける。そのまま組み付くとヒザ蹴りで主導権を握る。

 3R、若山は突っ込んでのロー、右フック。接近戦で首相撲からのヒザ蹴りと若山は主導権を握る。

  高橋は左ハイからフックと前に出る。お互いに気持ちを前面に出す乱打戦を繰り広げたところで終了のゴング。若山はまだ余力があるとばかりに腕立て伏せ。一方の若山も腹筋運動でアピールした。

 判定で若山の勝利が告げられると、両者は同時に腕立て伏せを始め、会場を沸かせていた。

  マイクを握った若山は「今日は応援ありがとうございました。被災に遭ってからキックボクサーとしてやれることは小さいいけれど、力になれるように頑張って いきます」とアピール。「結果うんぬんよりも気持ちを前面に出していけるよう、心に残るような試合をやっていきたいと思います」とした。


▼セミファイナル(第6試合) スペシャルエキシビションマッチ 2分2R
-村上リエ(DRAGON/J-GIRLSライト級&WPMO世界女子ライト級&ワンソンチャイワールドタイトル63kg王者)
勝敗なし ※エキシビションマッチのため
-安川 賢(チャイグンローイ/元全日本&NJKFバンタム級王者)

  三冠王・村上は大震災で身内を亡くした悲しみを乗り越え、スペシャルエキシビションで登場。一方、安川は全日本、NJKFでバンタム級王者になった実力 者。ケガで引退し、現在はJ-GIRLSミニフライ級王者・安倍基江が所属するアカデミア・アーザや自身のチーム、チャイグンローイで指導している。「東 北地方を元気づけたい」という熱い気持ちで今回の参戦となった。

「本番さながらの迫力満点の戦いが予想される」という佐藤会長の言葉通り、序盤から激しい打ち合いが展開される。安川がパンチで前に出れば、村上はミドル、パンチを返していく。

  首相撲の展開でも、お互いにヒザ蹴りを出し合う。大歓声の中、激しい2分2Rのエキシビションマッチはあっという間に終了となった。

  マイクを握った安川は「被災地のために何かしようと思い、お金もない、知恵もない私が体を張って協力できれば、と思い参加させていただきました。エキシビ ションマッチでしたけど、強めにやらせていただきました」とコメント。

 村上も「みんなの力で復興を目指して行きたいと思います。こういうことで力になれれば、どんどん力を使っていきたい」とした。

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