2011/05/29（日）UP
（最終更新：2013/10/29 15:49）

Krush実行委員会
「Krush -70kg初代王座決定トーナメント～開幕戦～」
2011年5月29日（日）東京・後楽園ホール
開場11：00　開始12：00

▲松倉（右）がヒザ蹴りで山本からダウンを奪って勝利

▼メインイベント（第7試合）　Krush -70kg初代王座決定トーナメント一回戦　K-1ルール　3分3R延長1R
○松倉信太郎(バンゲリングベイ・スピリット/K-1甲子園2009 -70kg級王者）
判定3－0　※29－28、30－29、29－28
●山本優弥（青春塾/K-1 WORLD MAX 2009第3位）

　70kgトーナメントの優勝候補に挙げられている山本がK-1甲子園2009王者の松倉と対戦。これまでの実績で考えれば、山本に松倉が挑む形の一戦となる。

　1R、ガードを高く上げてじりじりと前に出て行く山本に松倉が前蹴りを突き刺す。それでも山本は下がることなく前に出て右ロー、左ボディから顔面への左フック、左アッパーを打ち込む。

　松倉も下がりながらパンチを返して右ミドル。ここで山本は左の三日月蹴り！　これで松倉のボディを狙い、左ミドルにつなげる。

　2R、山本が左の三日月蹴りを松倉のボディに突き刺し、そこから強烈な左ミドル！　徹底したボディ攻めで松倉を攻める。松倉も距離が詰まれば山本のボディを左右のフックで叩き、そこから右ストレート！

　これで山本を下がらせる。しかし山本も左の三日月蹴りと左ミドルで松倉を下がらせ、左アッパー、左右のフックを叩き込む。

　3R、ここも山本が左の三日月蹴りと左ミドルで松倉を攻め込むが、松倉が強烈な左ボディ！　ここから一気にパンチをまとめて、山本の顔面にヒザ蹴り！　これが山本の顔面を捉えて、山本がダウン！　2Rに劣勢だった松倉が先制のダウンを奪う！

　しかし再開後、山本の右ハイキックが松倉の側頭部を捉え、そこから山本がパンチを強振して猛突進！　逆転を狙って一心不乱に攻め込む山本だったが、松倉もそれと真っ向から打ち合い、場内はさらにヒートアップ！

　大歓声に包まれたまま試合終了のゴングが鳴り、松倉が判定で山本に勝利！　番狂わせを起こした。　

▲山内（右）が延長戦の末に名城を下す

▼セミファイナル（第6試合）　Krush -70kg初代王座決定トーナメント一回戦　K-1ルール　3分3R延長1R
○山内佑太郎（チームピットブル/初代WBCムエタイ日本スーパーウェルター級王者）
延長判定3－0　※3者とも10－9
●名城裕司（国士会館）

　昨年5月に両者は対戦しており、この時は名城が左ハイキックで山内にKO勝利。山内にとってはリベンジマッチとなる。

　 1R、互いに細かくパンチのフェイントを入れる展開が続き、サウスポーの名城は左ストレートから右ハイキック。山内も右ミドル、奥足への右ローを蹴る。山内の蹴りを受けて右フック、右アッパーにつなげる名城。山内はしっかりと距離をとってフェイントを入れながら前に出る。

　2R、細かいパンチのフェイントから奥足ローを蹴り込む山内。名城はそこに左ストレートや右フックを合わせて、じりじりと前に出る。山内が飛び込むような右ストレートを放つと、名城はジャブを返してアッパー、左のボディフック。徐々にお互いの手数が増えていく。

　 3R、ここも山内が奥足ローを蹴り、そこに名城が左ストレートを狙う。名城は右アッパーと左フックで前に出て、左ストレート、そして左ハイキック！　山内はそれをしっかりとブロックする。ここで距離が詰まった両者にバッティング（頭と頭がぶつかる）があり、名城が右目尻をカット。

　しかし傷は浅く、試合はすぐに再開になる。再開後、山内が奥足ローを当てて、そこから右の飛びヒザ蹴り、右ストレート！　これで名城を下がらせる。名城も負けじと左ハイキックを蹴り返すが、そこに山内は左フックを合わせる。名城は左ストレートから前に出て右フック、山内も右のパンチを返して激しく打ち合う！　ここで試合終了となり、判定は30－29（山内）、30－30、29－29で延長戦へ。

　延長R、必死に奥足ローを連打する山内！　ここでも名城が左ストレートと右フックのカウンターを狙うが、山内の奥足ローが当たる場面が目立つ。名城は左ストレートから強引に距離を詰めて右アッパーと右フック。山内も名城が前に出てくるところに右ストレートを合わせて一歩もひかない。

　さらに山内は前蹴りで名城を突き放し、奥足ローで名城の足を止める。延長Rも一進一退の攻防が続いたが、判定は3－0で山内！　山内が名城へのリベンジを果たした。

▲健太（右）がパンチでダウンを奪い、渡辺に判定勝利

▼第5試合　Krush -70kg初代王座決定トーナメント一回戦　K-1ルール　3分3R延長1R
○健太（E.S.G/第2代NJKFスーパーウェルター級王者）
判定3－0　※30－29、30－29、29－28
●渡辺雅和（チームドラゴン/元全日本ウェルター級4位）

　山内vs名城と同じく再戦となった一戦。前回は健太がテクニックで渡辺を翻弄し、僅差の判定で勝利している。

　1R、左手を下げた構えからジャブを突く渡辺。対する健太はガードを高く上げた構えから、ジャブを返して右ロー。ジャブを基点とした細かいパンチで前に出て行く。渡辺は健太の前進に合わせてヒザ蹴り、右ストレート。健太も右ストレートを返す。

　2R、渡辺が右ストレートから飛び込んで左フック、さらに右アッパー！　思い切りのいいパンチとヒザ蹴りで健太を下がらせる。しかし健太も右ストレートを返して、パンチと右ローのコンビネーションで攻め込み、渡辺のヒザ蹴りにカウンターの右ストレート！

　これで渡辺がしりもち！　渡辺にほとんどダメージはないものの、レフェリーはダウンを宣告する。再開後、ダウンのポイントを取り返そうと一気に前に出る渡辺！　健太も下がることなくパンチで打ち返す。

　3R、ヒザ蹴りで前に出る渡辺。健太は細かくジャブを突いて、左右のパンチをまとめて右ロー、左ミドルを蹴る。渡辺もバックブローや右ストレートを返すが、健太はそれを当てさせない。逆に健太も自分の攻撃を出し続け、渡辺の反撃を振り切り、渡辺のリベンジを退けた。

▲中島（右）が鮮やかなヒザ蹴りでKO勝利を収めた

▼第4試合　Krush -70kg初代王座決定トーナメント一回戦　K-1ルール　3分3R延長1R
○中島弘貴（バンゲリングベイ・スピリット/K-1 WORLD MAX 2010～-70kg Japan Tournament～準優勝）
KO　3R50秒　※右ヒザ蹴り
●YOSHI（M&Jキックボクシング）

　昨年のK-1MAX日本トーナメントで準優勝を果たしたハードパンチャーの中島がKrushに凱旋！　対戦相手のYOSHIもパンチを武器としている選手で、試合前には「この試合はヴァンダレイ・シウバvsマイク・タイソンになると思ってます」と激闘を予告している。

　1R、YOSHIは左フックから飛び込んでパンチをまとめるが、中島はガードをしっかりと固めて奥足ロー、右ロー。いきなりパンチで打ち合うのではなく、YOSHIの両足をローで蹴る。YOSHIはそれをもらっても回転の速いパンチで前進。中島はYOSHIのパンチにカウンターの右フックを狙う。

　 2R、じりじりとプレッシャーをかけて前に出る中島が奥足ロー。YOSHIはそこに左フック、右ストレートで飛び込んで左フックを返す。中島はYOSHI の強打をしっかりとブロックし、YOSHIがパンチで突っ込むところに飛びヒザ蹴り、そして右フックのカウンターを狙う。

　3R、ここも中島が確実にローを当てて、YOSHIの出足を止める。中島はYOSHIの右ストレートに右のパンチを返して、そこから左フック！　これがYOSHIの顔面を捉え、YOSHIの動きが止まる！　そして中島が飛びヒザ蹴り！　これがYOSHIの顔面を打ち抜いてYOSHIがダウン！　YOSHIはそのまま立ち上がることが出来ず、中島が狙い済ました一撃でYOSHIをマットに沈めた。