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【DREAM】バンタム級トーナメントは所英男と今成正和が決勝へ!青木真也は一本勝ち

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2011/05/29(日)UP


▲普段は感情を表に出さない今成だが、大沢に一本勝ちして喜びを爆発させた

FEG/リアルエンターテインメント
FIGHT FOR JAPAN
「DREAM JAPAN GP~2011 バンタム級日本トーナメント」

2011年5月29日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場15:00 開始16:00

▼第11試合 バンタム級日本トーナメント準決勝 第2試合 1R10分・2R5分
○今成正和(Team Roken/DEEPバンタム級王者)
一本 2R58秒 ※アキレス腱固め
●大沢ケンジ(和術慧舟會HEARTS)
※今成が7・16決勝戦に進出。

 新設されたバンタム級(61kg以下)の日本代表選手を決定するトーナメントの準決勝戦は、まず所英男が決勝戦進出を決め、もう1人の決勝進出者は今成vs大沢で争われることになった。

 7月16日(土)東京・有明コロシアムで開催される『DREAM JAPAN GP FINAL』での決勝戦に駒を進めるのはどっちだ?

  1R、ゴングと同時に今成が組み付き、引き込んでオモプラッタ(=相手の腕に足を絡めて背中側に回る技)。今成はテーピングが巻かれている大沢の左足を狙 いに行ったが、大沢が尻を蹴って脱出する。走って離れた今成はすぐに組みに行き、下になった今成が引っくり返して上になる。サイドポジションからバックを 奪った今成だが、大沢は回転しながら脱出、立ち上がる。

 今成は左ミドル、左ロー、足元にスライディングして手で足を取りに行くがこれは失敗。今成のタックルを潰した大沢が上になってパンチを打ち、今成は下から蹴り上げる。

 ブレイク後、大沢がパンチで行くと今成が滑り込んで足を取りに行くという展開が続く。大沢がパウンドを入れ、今成が下から蹴り上げる。今成が後ろ蹴りを放ち、大沢が左右フックを繰り出したところでラウンド終了。

 2R、走って大沢に飛び付いた今成が引き込み、大沢が上になる。立ち上がった大沢は左右のフック、かわした今成が足元へ滑り込み、電光石火のヒールホールド(公式結果ではアキレス腱固め)! 大沢がタップし、今成が一本勝ち!

  まさに執念の足関節技を極めて見せ、決勝進出を果たした。

 これにより、バンタム級日本トーナメント決勝戦は、かつてZSTで矢野卓見、小谷直之と共に“ZST四兄弟”と呼ばれていた今成vs所という組み合わせとなった。

 なお、世界トーナメントは秋以降に予定されており、今回の日本トーナメント上位3名が日本代表の出場権を得る。



▲力強いローキックを放っていった所(右)

▼第10試合 バンタム級日本トーナメント準決勝 第1試合 1R10分・2R5分
○所 英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
判定2-1
●山本 篤(KRAZY BEE/2004年パンクラス・ネオブラッドトーナメント・フェザー級優勝)
※所が7・16決勝戦に進出。

 バンタム級の日本代表選手を決定するトーナメント準決勝の第1試合は、1回戦で前田吉朗を辛くも破った所と、中村優作に逆転勝ちした山本によって争われる。両者は2008年9月23日の『DREAM.6』で対戦し、その時は山本が判定勝ちしている。

 1R、所が右ローで先制し、離れた距離からジャブを出す。山本はフェイントをかけつつ、ジリジリと間合いを詰めて行く。所の右ストレートに山本は右ロー。所が飛びヒザ蹴りから組み付き、下からの三角絞め、そして腕十字。山本はこれを防ぎ、上からパンチを当てて行く。

  山本が立ち上がり、スタンドへ戻る。所の放ったインローが急所に当たり、試合は一時中断。再開後、ジャブの打ち合いから所が右ハイキック。所が右ボディス トレートから右ロー、左インロー。お互いに手が出ない展開が続くが、所は左インローを強くヒットさせ、山本のタックルは切る。左右フックが空振りしても、 右ローをフォローする所。

 2R、インターバル中にレスリングシューズを脱いだ山本に、所は左ミドルと左インロー、さらに右ロー。山本のタックルを潰し、バックを奪う。山本は片足を抱えて起き上がり、上を奪い返す。

 山本が離れてスタンドに戻り、右ローキック、ジャブ。所は右ロー。所の左ミドルに山本が左フックを合わせ、所が尻餅をつく。

 山本はすぐにバックを奪いに行き、所もバックを取りに行く。所はアームロックを取り、投げを見舞うが山本が上に。しかし、所もすぐに上を取りに行くという攻防に場内が沸く中、試合終了のゴングが鳴った。

 判定は1人目が所、2人目が山本と割れ、最後の3人目は所! 2-1のスプリットデシジョンで所が決勝戦進出を決めた。



▲青木がフェースロック(顔面絞め)で一本勝ち

▼第9試合 ライト級ワンマッチ 1R10分・2R5分
○青木真也(パラエストラ東京/Evolve MMA)
一本 2R2分17秒 ※フェースロック
●リッチ・クレメンティ(アメリカ/Team Voodoo)

 大会前に二転三転した青木の対戦相手は、最終的に60戦のキャリアを誇るベテランファイターのクレメンティとなった。

 クレメンティはUFCでメルビン・ギラードやサム・スタウトに勝利。過去にZSTやHERO’Sで来日経験があり、今回は約5年ぶりの日本での試合となる。青木は戦前に「全局面で圧倒します」と宣言している。

 1R、両者サウスポースタイルで構え、低い体勢でジリジリと前に出るのはクレメンティ。青木が前に出ると左フックを放つが、青木はヒザ蹴りからのタックルでテイクダウンに成功する。クレメンティは下からアームロックを狙い、青木は持ち上げてバスターで叩きつける。

 下から青木を蹴り飛ばしたクレメンティだが、立ち上がる前に青木にテイクダウンされ、青木は腕を取りつつマウントポジションを奪う。

 青木の三角絞めから逃れたクレメンティは立ち上がるが、青木はすぐに胴タックルでテイクダウンし、同時にマウントを奪う。青木はクレメンティの左腕を取りながら顔面へパンチを連打。クレメンティは防戦一方となる。

 クレメンティが背中を向けても背後から右フックを何発も入れて行く青木。かなり長い時間、青木が殴り続けたが、レフェリーがブレイクをかけ、クレメンティには膠着を誘発させたとしてイエローカードが提示された。

 スタンドに戻り、青木がタックル。片足から両足タックルに切り替えてテイクダウン。クレメンティは下からの腕十字を仕掛けるが、青木は腕を抜きながらのパウンド。青木はサイドポジションで抑え込んだまま、ラウンド終了のゴングを聞いた。

 2R、青木はすぐにタックルへ行き、右足をかけながらバックを奪う。亀の状態になってしまったクレメンティのボ ディにヒジ、顔面にパンチを叩きつける青木。バックマウントから左右のフック、そしてフェースロック! パンチには耐えたクレメンティだったが、これには タップするしかなかった。

「(観客に向けて)ここに集まってくれて、格闘技を愛してくれてありがとう。DREAMにひとつだけお願いがあ る。もっともっと強い外国人を呼んできて! 俺もいつか(外国へ)行くから」とマイクアピール。最後に「今成、頑張って」と、メインイベントのバンタム級 トーナメント準決勝を戦う盟友・今成にエールを送った。

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