【新日本キック】東洋王者・蘇我英樹、韓国王者を撃破「板橋寛とやりたい」
新日本キックボクシング協会
「BRAVE HEARTS17」
2011年8月28日(日)東京・ディファ有明
▲東洋スーパーフェザー級王者・蘇我(右)が韓国王者に勝利
▼メインイベント2(第14試合) 日韓国際戦 60kg契約 3分3R
○蘇我英樹(市原/東洋スーパーフェザー級王者)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-27
●周基勲(=チュ・キフン/韓国/韓国ライト級王者)
バンタム、フェザー級の二階級を制覇後、今年4月にジョームタワン・チューワッタナ(タイ)をKOし東洋スーパーフェザー級タイトルを獲得した蘇我が王座初戦を迎えた。
対戦相手の周は昨年8月に新日本キックのリングに初参戦し、日本ウェルター級7位の大塚隼人(ビクトリー)と激戦を展開した末にドロー。これまでの戦績は22戦15勝6敗1分、25歳の選手。
1R、蘇我は序盤からロー全開。左右のローを周に叩き込んでいく。周はパンチからローにつなぎ反撃。蘇我のローを受けると、周は「もっと蹴ってこい」とばかりに手招きで挑発する。蘇我もパンチを当て、相手の意識を上に上げつつ、ローを落としていく。
2R、蘇我の右ローが面白いように周の足に入る。周はローのカットが出来ずダメージが蓄積され、前に出られない。
しかし、意地を見せる周はパンチ連打で返す。蘇我はローから左ボディとクリーンヒットさせるが、周は倒れない。途中、偶発性のバッティングで蘇我の左目は腫れ上がる。
3R、変わらずローをカットしない周をコーナーに追い詰めた蘇我はロー連打! さらに前蹴り、右ハイで周を追い込む。タフネスぶりを発揮する周をロープに追い詰めたところで蘇我はパンチの連打。
残り時間数十秒ひたすら連打で追い込み、周も負けじとパンチを返す。場内が大盛り上がりするほどの乱打戦となり、試合終了。
フルマークの判定勝利を収めた蘇我は「最後に倒したかったけど、めちゃくちゃタフだった。もう2Rやりたかった」とマイクアピール。試合後の控え室では、「今月子供が産まれて最高の気分でリングに上がって、勝てて最高の気分です。
このまま自分の“捨て身”のスタイルを崩さずにいきます。強いタイ人とやっても今日のような楽しい試合は出来ないので、早くタイ人を攻略出来るレベルにま で上げたいですね。今、イッツショータイム(オランダの格闘技イベント)とか盛り上がっているけど、どんなルールでもいいので板橋(寛)選手のような知名 度のある選手とやりたいですね」とした。
▼メインイベント1(第13試合) 日本vsロシア国際戦 72kg契約 3分3R
○宮本武勇志(=みやもと・むさし/治政館/日本ミドル級王者)
判定3-0 ※三者とも30-27
●グドコブ・ドミトリィ(ロシア)
昨年12月の戦極での小又大貴(エス)戦、今年3月の斗吾(伊原)戦とドロー続きの宮本。5月の喜多村誠(伊原)との5度目の対戦となったミドル級タイトル防衛戦では、ノーコンテストとなり、勝ち星から遠ざかっている。
12戦10勝(4KO)1敗1敗という戦績しかデータのないロシアの未知の強豪を相手に、宮本は実力を発揮することが出来るのか。
1R、ロー、ミドルと蹴り技を散らす宮本に対し、グドコブは力強いパンチ、ミドルを返す。グドコブが前に出てきたところに宮本はヒザ蹴りを突き刺す。
2R、宮本のプレッシャーの前に下がる一方のグドコブ。コーナーに詰めると、宮本は一気にパンチラッシュ! テンカオだけでなく、左ボディを炸裂させる 宮本だが、グドコブは倒れない! 宮本は畳みにかかるも、捕えきれないままゴング。
3R、変わらず宮本が圧力をかけ、グドコブが下がる展開。連打で押し込み左ボディをクリーンヒットさせると、明らかに嫌な表情を浮かべたグドコブが防戦一 方となったところでスタンディングダウン! 右ストレート、首相撲からのヒザ、右ハイを見せる宮本だが、タフなボディを持つグドコブを最後まで仕留めきれ ずに終了のゴング。宮本が1年ぶりの勝利を収めた。
▼セミファイナル(第12試合) 日タイ国際戦 60kg契約 3分3R
○チャイディ・カー(タイ/元タイ国ラジャダムナンフェザー級王者)
TKO 2R2分37秒 ※ドクターストップ
●直闘(=なおと/治政館/同級3位)
現在、6連勝中と勢いのある直闘の相手は、元タイ国ラジャダムナンフェザー級王者のチャイディー。
1R、チャイディーのロー、ミドルに対し、直闘はアッパー、フック、ヒジ。チャイディーは冷静にブロックしローを返す。
2R、接近戦でのチャイディーのヒジで直闘は額をカットしてしまう。すぐにドクターチェックが入る。
再開後、直闘はチャイディーをコーナーに詰めてパンチの連打! 直闘のパンチでチャイディーは大量の鼻血を出す。フラフラになりながらも耐えたチャイ ディーは反撃に転じる。お互いにバチバチの打ち合いを展開したところで、直闘の傷口が広がり再びドクターチェックが入る。ここで試合がストップし、チャイ ディーがTKO勝ちを収めた。
▼セミファイナル(第11試合) 日タイ国際戦 60kg契約 3分3R
○ヨーユット・B-FAMILY NEO(タイ/元タイ国ルンピニーフェザー級4位)
判定3-0 ※29-28、30-29、30-29
●内田雅之(藤本/日本フェザー級5位)
ヨーユットは元ルンピニースタジアム認定フェザー級4位で、キックのリングでは駿太、岡田武士、菊地大介といった日本人トップ選手を相手に連戦連勝し、“日本人キラー”としての異名を持つ。対する内田は、4月のTITANSで立嶋篤史(ASSHI-PROJECT)をKOで下した33歳のベテランファイター。
1Rから大振りのパンチで前進する内田。ヨーユットはスウェーで軽々とかわし続けミドル。ヒジも交ぜていく。
2R、ヨーユットの猛攻に対し、後ろを向いて逃げる内田はコーナーに追い詰められる。そこにヨーユットが前蹴りを合わせ、内田が危うく場外転落しそうになる。ヨーユットは回転ヒジ! 内田の左頬はザックリと切れ、ドクターチェック。
3R、内田は逆転を狙おうとパンチを振り回すが、ヨーユットは自分から前に出ずムエタイ特有の“流し”の体勢になる。ヨーユットの判定勝利となった。
▼第10試合 日タイ国際戦 55kg契約 3分3R
△ラジャサクレック・ソーワラピン(タイ)
ドロー 判定1-0 ※30-29、29-29、30-30
△志朗(治政館/日本バンタム級3位)
志朗は中学卒業後に単身でタイに渡り、名門96ピーナンジムでムエタイ修行を積んできたキックボクサー。デビュー以来4連勝を記録するも、5月に日本バンタム級王者・江幡塁に敗れ、初黒星を喫した。 一方、ラジャサクレックは木暮智に勝利し、大野信一朗と引き分け、シュートボクシング日本スーパーフェザー級チャンピオンの及川知浩を僅か50秒で破ったムエタイの強豪。
力強いローのラジャサクレックに対し、ロー、右ミドル、ボディストレートを返す志朗。ラジャサクレックはすぐにパンチを返していく。 志朗は足払いでこかす場面も。
3R、声を発しながらパンチを出すラジャサクレック。志朗はカウンターで右ハイを合わせていくが決定打にはならない。ラジャサクレックのパンチ、志朗の蹴りの展開が続き、接戦はドローに終わった。
▼第8試合 日本ライト級 3分3R
○翔栄(治政館/K-1甲子園2010王者)
判定3-0 ※30-28、30-29、30-29
●トーマス中村(市原/同級6位)
昨年のK-1甲子園決勝戦で秋元晧貴(真樹ジムAICHI)を破り、優勝した翔栄はプロデビュー後2連勝。今回の対戦相手である中村は、3月の後楽園大会でK-1甲子園2008王者・HIROYAと対戦し判定負け。 キャリア、ランカーでもある中村は格下相手に二連敗はどうしても避けたいところだろう。
1Rから上下に散らす力強い攻撃を見せる翔栄。前蹴り、後ろ回し蹴り。
中村がパンチで攻めると、翔栄はクリンチでしのぐ。2R、左ミドルからワンツーをぶち込む翔栄。中村は距離を潰して組み付く場面を作り、翔栄の連打を許さない。
3R、首相撲を多用する中村に対し、翔栄は突き放すように前蹴り、上段後ろ回し蹴り。しかし、しつこく中村は前に出てきては組み付く。最後まで足技の連発を見せた翔栄だったが、中村を倒すまでには至らず。判定で翔栄が勝利した。
▼第4試合 62.5kg契約 3分2R
○木村ミノル(MA・タナベ)
KO 1R2分25秒
●石垣耕平(トーエル)
昨日のK-1甲子園の東日本ラウンドBブロックで優勝したばかりの木村が連日で参戦。全く疲れを感じさせない動きを見せる。
石垣の蹴り足を掴むと強烈な左フック! 石垣のフックをもらう場面もあった木村だが、パンチのラッシュを仕掛け2度のダウンを奪い余裕の1RKO勝利を収めた。
▼第9試合 55kg契約 3分3R
○飯島一成(治政館/日本バンタム級9位)
判定2-1 ※30-28、29-30、30-28
●阿部泰彦(JMN/日本バンタム級5位)
▼第7試合 ウェルター級 3分3R
○大塚隼人(ビクトリー/同級7位)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-29
●後藤綾亮(藤本/同級10位)
▼第6試合 ライト級 3分3R
○TATSURO(ビクトリー/同級8位)
判定3-0 ※30-28、30-29、30-28
●坂梨隼人(伊原)
▼第5試合 日本フェザー級 3分3R
△逸可(トーエル)
ドロー 判定0-0 ※三者とも29-29
△千久(=かずなが/伊原)
▼第3試合 58kg契約 3分2R
○石原將伍(ビクトリー)
判定3-0 ※三者とも20-19
●吉松篤矢(B-FAMILY NEO)
▼第2試合 日本フェザー級 3分2R
○葵 拳士郎(マイウェイ)
判定2-0 ※29-19、20-19、19-19
●AKIHIRO(ビクトリー)
▼第1試合 日本ミドル級 3分2R
○笠島竜二(トーエル)
不戦勝
●輿水直人(宮川道場)
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