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【戦場】ランキング上位者が激戦を展開!6名の戦場チャンピオンが誕生

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2011/12/04(日)UP


(左から)石垣槙壱プロデューサー、初代戦場チャンピオンの柏山愛美、高橋政彦、奥居晋太郎、田口忠之、大泉卓也、高野智久、DRAGON GYM・佐藤亮会長

DRAGON GYM
「大震災復興チャリティーイベント戦場4」
2011年12月4日(日)宮城・仙台クラブハウスDarwin

 3月11日(金)に起きた東日本大震災から約9カ月、チャリティーイベント「戦場」の4回目が開催された。このイベントは宮城県に拠点を置く DRAGON GYM(ドラゴンジム)が主催するアマチュア・プロ合同開催のチャリティーイベント。

  主催者であるDRAGON GYMの佐藤亮会長は、戦場というイベント名について「3月11日に起きた東日本大震災の後日、被災したDRAGON GYM石巻支部のメンバーの家のボランティアをしていて、まるで戦争で爆撃を受けたような悲惨な石巻市を見て思い浮かんだ」と説明する。第1回目の大会は 5月22日(日)仙台で行われている。(毎回、大会の収益金は車椅子や畳を購入するために使われ、被災地に寄付されている)

 10月に行われた「戦場3」はK-1ファイターなど有名な格闘家たちがチャリティーに賛同し、参戦したことで華やかで派手な大会となったが、今回は前回とは対照的にアマチュアが主役の大会となった。

  アマチュア大会「A-LEAGUE」で今年1年間、熾烈なランキング戦を戦ってきたアマチュア選手たちが、新設される6階級の戦場アマチュアチャンピオン ベルト(初代王者の中のMVPは来年春開催の「戦場5」でプロデビューする予定)を懸けて4名でワンデートーナメントを行った。準決勝は2分2Rマストシ ステム。決勝戦はヘッドギアなしの2分2Rドローあり、延長ラウンド1分(マストシステム)。

 フェザー級(58kg以下)では、初戦をKOで勝ち上がってきた大泉卓也(DRAGON)と御船大輔(SRC)が激突。御船の左ミドル、右ローに苦戦する大泉だったが、2Rに前蹴りからパンチラッシュ、首相撲の有効打で形勢逆転。大泉が判定勝利で優勝した。

→フェザー級決勝戦、大泉卓也(左)が御船大輔を判定で下した

 ライト級(63kg以下)では、初戦を1R41秒でKO勝利した高野智久(DRAGON)と齋藤和人(福島キックボクシングサークル)が決勝戦で激突し、高野が豪腕フックで2連続KO! 45秒という短期決着で初代戦場王者に輝いた。

→2連続KOでライト級トーナメント優勝を果たした高野智久(右)

 ウェルター級(68kg以下)で観客の目を引きつけたのは、K-1MAX日本代表決定トーナメントを3度制覇した小比類巻太信率いる小比類巻道場三沢支部の小石恵一郎。

→小比類巻太信の愛弟子・小石恵一郎は、何とピンクのキャミソールを着たまま初戦に臨んだ

 お笑いコンビ「オードリー」の春日俊彰を意識したヘアスタイルとピンクのキャミソール姿のまま試合に出場し、左効きオーソドックスの変則スタイルの小石はわずか65秒、左ジャブの一発KOで初戦をクリアー。

 決勝戦で高橋政彦(DRAGON石巻)に敗れはした小石だったが、関係者から高評価を得ており、今後の活躍が期待される。

→ウェルター級トーナメント決勝戦、高橋政彦(右)が小石恵一郎を判定で下した

 ミドル級(78kg以下)では、初戦で尾形健行(福島キックボクシングサークル)を破った奥居晋太郎(DRAGON)と、記村一成(小比類巻道場)を破った霜田拓悠(DRAGON)の2人が同門対決で決勝を迎えた。

→奥居晋太郎(右)が霜田拓悠を破り優勝。「仕事で仙台に来てDRAGONGYMさんにお世話になりました。東京ではトータルワークアウトさんやTARGETさんにお世話になり、皆さんのおかげで優勝できたと思います」と奥居。

  パワフルな霜田のパンチに苦戦する奥居は首相撲で反撃。2Rには右ストレートをクリーンヒットさせ、首相撲でも優位に試合を展開させる。霜田も追い上げを 見せるように手数を出していき、激戦へ。判定決着で奥居が勝利し、タイトルを奪取した。

 ヘビー級では、9月のヘビー級トーナメントを制したニール・スラローチ(DRAGON)と田口忠之(DRAGON大仙)が対戦。

→ヘビー級決勝戦、田口忠之(右)がニール・スラローチを延長戦の末に撃破した

 本戦は一進一退の攻防が繰り広げられドロー。延長戦になると、最後まで攻め続けるファイトスタイルを見せた田口が念願のタイトル獲得となった。

 女子53kg以下級では、3名のエントリーとなり、柏山愛美(DRAGON)が大島裕美(KAGAYAKI)を破りファイナル進出した。

→女子決勝戦、柏山愛美(右)が大量に鼻血を出しながらも森田洋子を下した

 決勝戦では、粕山は森田洋子(闘鶏)とバチバチの殴り合いを展開! 序盤に鼻血を出し、顔面血まみれとなった粕山だったが、心折れることなく前に出続けるファイトスタイルを見せる。死闘が繰り広げられ、柏山が勝利した。

→戦場ラウンドガールの白崎智子さん(左)とSayakaさん

 大会終了後、佐藤会長は「来年でDRAGON GYMは20周年を迎えます。これまでムエタイを活性化させるためにアマチュア育成に力を入れてきて、今回のトーナメント開催は次世代の選手を発掘する狙 いがありました。どういうニューヒーローが出てくるのかを楽しみにしていました。まるで外国のプールに行って外国人が泳いでいる姿を客観的に見ているような感じでしたね。6人の王者が誕生しましたが、どの試合も面白かった。今まで頑張ってきた姿が見られたと思います」と総括。

 なお、今大会にはウェルター級準優勝の高橋はじめ、小比類巻道場から4名の選手がエントリー。来年7月には青森で開催される三沢七夕祭にて、小比類巻道場が主催する格闘技イベント『T-1』(T-1の“T”は東北のT)が行われ、DRAGON GYMの選手が出場を予定している。DRAGON GYMと小比類巻道場は“東北のムエタイを盛り上げたい”という思いが一致したことで強い協力体制が結ばれた。

 次回、2012年2月25日(日)に開催の「A-LEAGUE」は、3月25日(日)「戦場6」出場を懸けた選抜試合が行われる予定。また、某所で行われる「戦場6」ではNJKFやNKB元王者の参戦が決定しているほか、日本キック界史上初となるビッグなプロジェクトも進行中。その全貌は後日発表される。2012年は辰年だけに、DRAGON GYMの“DRAGON YEAR”となりそうだ。


▼メインイベント(第19試合) キックルール 75kg契約 3分3R
○シンタロウ(フリー)
KO 1R2分24秒 
●佐々木 道(闘鶏)

 序盤から打ち合いを仕掛けるシンタロウが立て続けにパンチで3度のダウンを奪い快勝した。


▼セミファイナル(第18試合) エキシビションマッチ 2分1R
-モニカ(スウェーデン/DRAGON/ワンソンチャイワールドタイトル66kg王者、MADタイトル66kg王者)
勝敗なし
-若山龍嗣(DRAGON)

 9連勝中のモニカは、エキシビションマッチで同門の若山龍嗣と対決。エキシ終了後、マイクを握ったモニカは「(震災後)みんな今年は頑張ったと思うよ。私は嬉しいです。これからも頑張っていきたいので、みんなも人生前向きに頑張っていきましょう」とあいさつした。

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