【UFC】ヘンダーソンが王座奪取!秋山、山本KID、岡見敗れる…五味、日沖、福田、田村が勝利!
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「UFC JAPAN EDGAR vs. HENDERSON」
2012年2月26日(日)さいたまスーパーアリーナ
写真提供=NAOKI FUKUDA/WOWOW
▼メインイベント(第12試合) UFC世界ライト級タイトルマッチ 5分5R
○ベンソン・ヘンダーソン(アメリカ/元WEC世界同級王者/挑戦者)
判定3-0 ※49-46、48-47、49-46
●フランク・エドガー(アメリカ/王者)
※ヘンダーソンが新王座に就く。エドガーは4度目の防衛に失敗。
UFC JAPANのメインを飾るのは、ライト級タイトルマッチ。チャンピオンのエドガーはこれが4度目の防衛戦。挑戦者はアメリカの総合格闘技大会WECで同階級のチャンピオンだったヘンダーソンだ。
1R、サウスポーのヘンダーソンはジャブを突きながら左へ回り込んでいく。 エドガーの進路をふさぐように先回りし、追い込んでのローキック。エドガーはその蹴り足をキャッチして倒そうとしたが、ヘンダーソンはジャンプしての蹴 り! 場内がドッと沸く。ハイキックを繰り出すヘンダーソンとローキックを返すエドガー。
エドガーはたびたびヘンダーソンの蹴り足をキャッチし、パンチを見舞っていく。それでもヘンダーソンは蹴りを出していく。エドガーがタックルでヘンダーソンを倒すが、ヘンダーソンはすぐに立ち上がってヒザ蹴り。
2R、お互いにスピードのあるパンチを放ち、エドガーはヘンダーソンの蹴り足をキャッチしてローを返す。上背で上回るヘンダーソンにパンチで飛び込んで はすぐに離れるエドガー。ヘンダーソンはパンチで近づいての蹴り、エドガーはタックルでテイクダウンを奪うが、ヘンダーソンが下から蹴り上げる! この蹴りが見事に決まり、一気にパンチで襲い掛かるヘンダーソン。大ピンチを迎えたチャンピオンだったが、ここでラウンド終了。しかし、エドガーは両目の間から 出血が見られる。
3R、パンチの応酬でエドガーが右フックをヒットさせる場面が目立つ。さらにエドガーはタックルを仕掛け、テイクダウン出来ないとすぐに離れる。軸足蹴り でエドガーを倒したヘンダーソンがバックを奪い、立ち上がろうとしたエドガーを寝技に引き込む。それでも立ち上がるエドガー。両者のパンチは空を切るが、 エドガーはタックルでヘンダーソンを倒す。ヘンダーソンもすぐに立ち上がる。
4R、左目が赤黒く腫れあがったエドガーだが、動きは衰えない。お互いにジャブ、ローキック。エドガーのタックルにヒザ蹴りを合わせたヘンダーソンは、 倒れながらフロントチョークの体勢に。これはエドガーが脱出し、バックに回りながら立って離れる。ワンツーで攻める姿勢のエドガーだがお互いにクリーン ヒットは奪えなかった。
5R、右フックで飛び込んだエドガーに、ヘンダーソンは返しの左フック。ジャブを出すヘンダーソンにエドガーの左フックがクリーンヒットする。組みに来たヘンダーソンにもパンチを見舞い、さらにバックを奪う。
寝技の展開は望まず、立ち上がった両者はジャブとロー。エドガーの右フックでヘンダーソンが尻餅をつき、すぐにエドガーが上から襲い掛かったが、ヘンダー ソンは立つ。早いパンチの応酬の中、またもエドガーの右フックがヒット。エドガーはパンチとタックルで揺さぶりをかけ、ヘンダーソンは残り時間数秒で飛び ヒザ蹴り! エドガーはタックルでテイクダウンを奪いにいくが、ヘンダーソンは首投げで上になる。
試合が終了すると、ヘンダーソンは勝利を確信してのアピール。判定はその通り、ヘンダーソンの勝ちを告げた。UFC日本大会は、チャンピオンの交代という劇的なフィナーレを迎えた。
ヘンダーソンは「神に感謝したい。練習してきたことが出せた。自分の強さを 感じた。自分はこの階級の体重に合わせるために(減量で)苦労しているので、その苦しさを相手に味わわせてやろうと思っていました」と勝利者インタビューで答え、元チャンピオンとなったエドガーは「休む時間が与えられたと考えたい。今後、階級を下げるかどうかはまだ決められないが、素晴らしい試合を続けていきたい」と語った。
▼セミファイナル(第11試合) ライトヘビー級 5分3R
○ライアン・ベイダー(アメリカ)
判定3-0 ※三者とも30-27
●ランペイジ・ジャクソン(アメリカ)
“ダース”のニックネームを持つベイダーは、映画「スターウォーズ」のダース・ベイダーのテーマでお馴染み帝国軍のマーチで入場。対するジャクソンはなんと『PRIDE』のテーマで入場! イントロが流れた瞬間、場内が大歓声とどよめきに包まれた。
1R、試合開始と同時に飛び出したジャクソンは、バックステップで距離を取 るベイダーに両手を広げて挑発。ジャクソンのパンチにベイダーが組み付き、金網に押し付けながらヒザ蹴りを入れる。離れるとベイダーは右ストレート、右 フック。ベイダーが右フックから組み付くが、ジャクソンは倒れない。
何度もタックルを仕掛けるベイダーだが、テイクダウンは奪えず。ラスト10秒でジャクソンが左右フックで攻め、優勢を印象付けた。
2R、ジリジリと間合いを詰めるジャクソンと、フットワークで動き回るベイ ダー。ジャクソンが組み付いてベイダーを金網に押し付け、ベイダーがヒザ蹴りを出すとその足をすくい、怪力で持ち上げてベイダーを投げる! 一気にパンチ で前に出るジャクソンだが、ベイダーがカウンターのタックルでついにテイクダウンに成功! ベイダーは上からジャクソンの顔面にヒジを落とし、ジャクソン も下からヒジで反撃する。
ガッチリと抑え込むベイダーに、ジャクソンは金網を支えにして立ち上がろうとするが、ベイダーはバックに回ってジャクソンを持ち上げて寝技に引き込む。ベイダーが上になったままこのラウンドを終えた。
3R、組み付くベイダーだが、ジャクソンからテイクダウンを奪えない。しかし、打撃の攻防からベイダーが弾丸のようなタックルを決めてテイクダウンに成 功! 上になり、ジャクソンの顔面にヒジを落とす。上をキープし、コツコツとパンチを落としていくベイダーがアームロックの体勢になる。最後、ジャクソン が立ち上がってベイダーの上にのしかかろうとしたところで試合終了。ベイダーの判定勝ちとなった。
ベイダーはマイクを向けられると「日本で試合が出来たことが嬉しい。練習の時からジャクソンのジャブと彼の距離に入らないことを意識していた」とコメン ト。試合後、ジャクソンは試合前にヒザを負傷しており、ドクターストップがかかっていたことを明かした。「どうしても日本で試合がしたかった」と強行出場 の理由を語り、前日の計量で契約体重をオーバーしたのも走れなかったのが原因だと語った。また、PRIDEのテーマ曲を入場曲に選んだのは「大好きな日本 が今とても厳しい状況にあるので、日本の皆さんを少しでも元気付けたかった」との理由であったことも語った。
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