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【イッツ・ショータイム】ピーター・アーツ引退試合でKO負け、アンディ・サワーが偉業達成!

2012/06/30(土)UP

「IT’S SHOWTIME 57&58」
2012年6月30日(土・現地時間)ベルギー

 6月30日(土・現地時間)ベルギーで開催された『IT’S SHOWTIME 57&58』。今大会でK-1ワールドGPを3度制したピーター・アーツ(オランダ)が3カ国限定の引退試合を行い、同じくK-1で活躍したタイロン・スポーン(オランダ)に3RでKO負けを喫した。

→ベネルクス引退試合でKO負けを喫したアーツ(左)

 この大会は当初オランダでの開催が予定され、アーツはオランダ国内引退試合を行うはずだったが、開催場所がベルギーに変更になると同時に、この大会がベネルクス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの3カ国のこと)での引退試合という形になった。

 アーツはこの試合後、ベネルクス3国以外では現役を続行する予定だ。

 アンディ・サワー(オランダ)はイッツ・ショータイム世界70kg級王者のクリス・ンギンビに挑戦し、判定勝ち。

→サワーがS-cup、K-1MAXに続いてイッツ・ショータイムの世界タイトルを手にした

 この勝利により、サワーはシュートボクシング(S-cup)とK-1(WORLD MAX -70kg世界トーナメント)とイッツ・ショータイムの3つの世界タイトルを獲得するという前人未到の記録を打ち立てた。


▼PART.2 第6試合 ヘビー級 3分3R
○タイロン・スポーン
KO 3R
●ピーター・アーツ

  スタンディングオベーションの大拍手で迎えられたアーツ。宣言通りに前へ出て倒しに行く姿を見せた。激しい攻防のすえ3Rにスポーンが右フックでダウンを奪った。何とかカウント6で立ち上がったものの、レフェリーはアーツの様子を見て試合続行を止めた。アーツの引退試合に幕が下りた。

→スポーン(左)がアーツ(左)から右フックでダウンを奪った

「続行できたと思う。最後の試合だ。残り1分だよ。やれたよ。ポイントでリードしていたと思う。2Rではいいのを入れた。タイロンはふらついたよ。欲しかった結果じゃないけどストレートに再戦希望を告げた。出来れば組んで欲しい」と試合後にアーツは語った。

 ベネルクスでの引退とはいえまだまだ現役続行にこだわっているアーツの言葉だ。今後は「GLORY WORLD SERIES」(IT’S SHOWTIMEを買収したGloryの主催大会)のどこかのタイミングで再戦が組まれる可能性があるかもしれない。


 

▼PART.2 第4試合 70kg級 3分3R
○ファヒッド・エル・ボウスタティ
KO 2R
●ロビン・ファン・ロスマレン

 ロスマレンは前回同じ会場で行われた、IT’S SHOWTIME70kgトーナメント初代王者である。グリゴリアンと対戦する予定がボウスタティに変更。

→ハルト・グリゴリアンの代打となったボウスタティ(左)。ムシドジム所属のかなり実力ある選手だ。1月にはサワージムのヘンリー・オプスタルを下している

 押し気味の展開だったが、ボウスタティのヒザが左目をかすったときロスマレンは瞼を深く切り裂かれ無念のドクターストップとなった。


▼PART.2 第1試合 70kg級 3分3R 
○アンディ・リスティ
KO 1R
●サミール・ジャッバ

 その才能をあらん限り発揮しているアンディ・リスティ。この1年の急成長株であり、70kgクラスのトップに踊り出た。相手に何もさせぬ間に攻め込み、最後は得意の左フックで完全にジャッパを昏倒KOに葬った。

→ジャッパに何もさせずロープに追い込んで左フックで始末したリスティ。勝利のジャンプは超ハイアングル

 7月のカナリア遠征後、9月にその勇姿を横浜で開催される『IT’S SHOWTIME JAPAN』に現す予定だ。


▼PART.1 第6試合 70kg級世界タイトルマッチ 3分5R
○アンディ・サワー
判定
●クリス・ンギンビ
※サワーが新王座に就く。

 アンディ・サワーはほぼ全ラウンドにわたり、ミスすることなく4-0の判定で新王座に就いた。ンギンビは序盤から攻めたものの結果的には技量の点においてサワーが上回った。

→サワーは自分の戦い方を貫き、ンギンビの得意技は全て封じた。名前・実力ともに揃った王者の誕生となった

「1人だけジャッジがドローをつけたけど僕はひとつのラウンドだけがドローで後は全部取ったと思っている。でも構わない。勝ったわけだし何の問題もない。2人の息子のために獲ったタイトルさ」とサワーは言った。ンギンビは防衛に失敗した。


▼PART.2 第5試合 ヘビー級 3分3R
○ダニエル・ギタ
KO 2R
●ジャバッド・ポツラック

 ヘビー級王者のギダの充実ぶりは素晴らしい。過去2戦しているボスニアのポッラクを全く寄せ付けなかった。それもミドルキックでダウンを重ねて奪うKO勝利だった。08年に判定負け。10年に判定勝ち。そして今回、圧倒的な差を見せ付けてのKOだった。


▼PART.1 第5試合 ヘビー級 3分3R
○ムラッド・ボウジディ
KO 2R
●ルステミ・クレシュニック

ギダの仲間であるムラッド・ボウジディはバンナの代打出場で登場。一度負けているクレシュニックとの再戦となった。この試合の結末は刺激的なものだった。決め手となった顔面への右ヒザがクレシュニックの鼻を折り潰してしまったのだ。鼻が完全にひしゃげ曲がってしまっていた。


▼PART.1 第4試合 ヘビー級 3分3R
○リコ・ヴァーフォーヴェン
判定
●ヘスディ・カラケス

 リコ・ヴァーフォーヴェンとヘスディ・カラケスは昨年ルーマニアで戦い微妙な判定でヴァーフォーヴェンが勝った。今回が再戦となる。初回にカラケスはダウンを奪われ、最後までポイントを挽回できず再び判定で敗れた。


<そのほかの試合結果>

▼PART.2 第3試合 95kg級世界タイトルマッチ 3分5R
○ダニョ・イルンガ
判定
●フィリップ・フェルリンデン

▼第2試合 73kg級 3分3R
○ソニーダグレイド
判定
●ファティ・オズカン 

▼PART.1 第3試合 73kg級 3分3R
○マラット・グリゴリアン
判定
●アジズ・カラ

▼PART.1 第2試合 70kg級 3分3R
○ロビー・ヘイグマン
判定
●マンデラ・アントーン

▼PART.1 第1試合 77kg級 3分3R
○ドゥオリ・チェン
判定
●ヴァハップ・オズデミール



▲IT’S SHOWTIMEとゴールデン・グローリーの役員がリング上にずらりと並び、重大発表が行われた

 メインのアーツ引退試合の前に、IT’S SHOWTIMEとゴールデン・グローリーの役員がリングイン。ビッグニュースが全世界に告げられた。初めにIT’S SHOWTIMECEOサイモン・ルッツ会長がスピーチした。

→Gloryへの売却を発表するIT’S SHOWTIMECEOサイモン・ルッツ会長

「長年我々は互いに競合しあってきました。言葉での応酬も常でした。争っていました。長いあいだ我々は決して良い状態ではありませんでした。しかし、今こそ争いを止めます。IT’S SHOWTIMEは会社をGloryに売却しました。

 理由は、Gloryには間違いなく未来があると信じたからです。Gloryは格闘界で世界一になる全ての要素を持っています。ファンはひとつのチームによる世界トップのファイターたちの戦いを観たいと思っています。今それが実現します。2つの会社が競合しあって選手の半分がこちら側で、他の半分があちら側という状態は良くありません。今我々は、最高の選手たちと、最高のプロモーターと、最高の観客を得ることが出来ました。そして何より大切な出資者も現れてくれました。

 私の話を聞いて、いったい突然何が起こったのだ? と思う人も多々いることでしょう。でも信じてください。今日がキックボクシング史の偉大なるワンステップになるのです。この瞬間から我々はベストファイター同士の戦いが観られるのです。キックボクシング史上最高の会社が出来あがることを誇りに思います」

 それを受けてGlory会長のバス・ブーンが補足スピーチをした。

「我々にはベストファイターがいます。Gloryは新標準のキックボクシング界を構築します。特に出資者のピエール・アンドレイド氏には深く感謝します。アンドレイド氏のおかげであらゆることが可能になったからです。今後のスペクタクルなマッチメイクをぜひ期待してください」

→Gloryのバス・ブーン会長は「新標準のキックボクシング界を構築する」と宣言

 今後どのような路線がGloryから提供されるのか。基本的には来年から起動する形でフォームの検討に入って行くという。IT’S SHOWTIMEは既にスケジュール化されている大会は続行する。少なくとも年内興行は全て開催しつつ、来年度からの方向性に全面協力の体制をとることになるという。今後細かい点が詰められ徐々に実態が明らかになるだろう。
  
  全面的にIT’S SHOWTIMEのバックアップを受けていた新K-1だが、頼りのIT’S SHOWTIMEそのものがGloryに買収掌握されたということで、今後どうなるのか全く不透明だが2012年は全てが大きく変貌する節目となるだろう。

現地取材:Adam Steel(アダム・スティール)
編集: 遠藤文康
写真:Ben Pontier(ベン・ポンティア)

IT’S SHOWTIME 今大会再放送予定:(2012.6.30 ベルギーブリュッセル大会)
7月2日(月)20:00~J SPORTS 3  Part1
7月3日(火)20:00~J SPORTS 3  Part2
7月21日(土)21:00~J SPORTS 2  Part1
7月21日(土)23:00~J SPORTS 2  Part2

次回大会 IT’S SHOWTIME スペイン大会 山本真弘出場予定!
7月21日(土)27:55~ J SPORTS 3 ※変更の可能性あり

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