【Krush】寺戸がダウン合戦の末に大逆転KO勝ち!梶原は王座転落
グッドルーザー
「Krush.21」
2012年8月12日(日)東京・後楽園ホール
▼ダブルメインイベント第2試合(第10試合) Krush-63kgタイトルマッチ 3分3R
○トーマス・アダマンドポウロス(フランス/Team Busonera/ISKAフランス3冠王/挑戦者)
KO 2R1分42秒 ※左ハイキック
●梶原龍児(チームドラゴン/王者)
※トーマスが第2代王座に就く。梶原は2度目の防衛に失敗。
これまでKrushのタイトルマッチは日本人対決が組まれていたが、王者・梶原の提案により今回からワールドタイトル化。梶原の2度目の防衛戦はフランス人のトーマスを挑戦者に迎えて行われた。
トーマスは昨年8月の『Krush.11』で尾崎圭司を破り、ISKA世界スーパーライト級王者となった選手で、パワフルな攻撃とタフさを持っている。
1R、トーマスはワンツーで梶原を下がらせての右ロー。梶原が前に出てきても強い右ローを蹴り続ける。
梶原はトーマスのパンチをかわすとボディにヒザを突き刺し、前へ出てパンチを繰り出すが、トーマスは右ローから左右のハイキックを繰り出して梶原を下がらせる。
2Rも下がるトーマスを梶原が追う展開。右ローを蹴り続け、右ハイキックも狙うトーマスに梶原は右ストレート。
梶原はロープを背負わせたトーマスに左ボディブローを炸裂させるが、トーマスも左右フックで打ち合いに出て左ボディブローを2発決める。
トーマスの左フックで下がった梶原へ、トーマスが左ハイキック! この一発で梶原が横倒しとなり、ほぼ失神状態。
トーマスが戦慄のKO勝ちでKrush初の外国人王者となった。
「とても嬉しい。前回はISKAのタイトルを獲って、今回はKrushのチャンピオンになることが出来た。このベルトを守り続けられるように頑張りたい。どんな相手が来ても倒します」と喜びを語ったトーマス。
「実はローキックからのハイキックは今までずっと練習していたし、今までもこれで戦ってきた。1Rで梶原がパンチで戦おうとしているのが分かったので、 ガードが下がるのは見えていた」と、ハイキックは狙っていたものだったことを明かした。
▼ダブルメインイベント第1試合(第9試合) ISKA世界バンタム級タイトルマッチ 3分5R
○寺戸伸近(Booch Beat/王者)
KO 2R2分7秒 ※右フック
●アンディ・ ハウソン(イギリス/バッドカンパニー/挑戦者)
※寺戸が初防衛に成功。
寺戸が昨年8月に獲得したISKA世界タイトルの初防衛戦を迎えた。挑戦者のハウソンとは2010年1月に試合が組まれたことがあったが、ハウソンの欠場により中止となっている。
ハウソンは4本のベルトを持ち、戦績は53勝(29KO)9敗1分と寺戸の28勝(12KO)8敗1分を大きく上回っている。寺戸はこの“ヨーロッパ55kg最強”の異名を持つハウソンを相手に、タイトルを守ることが出来るか?
1R、お互いに右ローを蹴り合うが、ハウソンはローをブロックすることなくモロに受け続け、寺戸の右ローで早くもバランスを崩し始める。右ローを蹴り続けるハウソンに寺戸は左ボディ、右ストレート。後半はハウソンも強いパンチを繰り出して寺戸と打ち合う。
2R、寺戸の右ロー&左インローで大きくバランスを崩すハウソン。
このままローを蹴り続けてもKOは時間の問題かと思われたが、寺戸はチャンスと見たかパンチでラッシュをかけてハウソンをコーナーへ追い詰める。連打でハウソンにコーナーを背負わせ、右フックでハウソンが吹っ飛ぶ!
しかし、寺戸が再度右フックを繰り出そうとしたところで、ハウソンの右フックがヒット! これで寺戸がダウンを喫する! 立ち上がった寺戸は強気に打ち合いに行くが、左フックに右フックを何度も被せられてフラついたところで2度目のダウンを宣告された。
絶体絶命のピンチに陥った寺戸だが、それでも強気に打ち合いを挑む。すると今度は寺戸の左フックでハウソンがダウン!
一気にラッシュをかける寺戸にハウソンも打ち合う。寺戸の右ストレート、右フックでハウソンは回転するように倒れ、2度目のダウン! まさかの展開に場内が大熱狂に包まれる中、両者はまたも打ち合いを展開。
前に出る寺戸が右フックからハウソンの右ストレートにカウンターの右ストレート(公式記録は右フック)! ハウソンが後方にバッタリと倒れ、場内は総立ち状態! 大逆転KOで寺戸が初防衛に成功した。
寺戸はマイクを持つと、「ハウソン選手は強くてハラハラさせてすいません。でも、強いのは俺です。いろんな人が応援してくれて、その人たちのおかげでこの リングに立てています」とお礼を言うと、「8月26日に名古屋でKrushがあるけれど、自分と(山本)優弥がキック人生をスタートさせた広島で Krushの大会をやってもらいたいと思います」と広島大会の実現を嘆願。宮田充代表は「来年で」と答えた。
▼第8試合 GAORA杯・Krush -63kg WILDRUSH League 2012公式戦 3分3R
○塚越仁志(シルバーウルフ)
判定2-0 ※30-28、30-29、29-29
●高橋幸光(はまっこムエタイジム)
-63kgタイトル挑戦権をかけた今回のリーグ戦は現在、山崎秀晃が勝ち点6でトップ。それを追うのが5点の塚越と4点の高橋だ。優勝戦線に残っている両者の対決となった。
1R、高橋は左ミドル、塚越は右インローからの左フック。塚越は圧力をかけて高橋を追い込んでいきパンチを繰り出すが、高橋は左ミドルを蹴って距離を取る。
2R、高橋はリズムに乗ったように左ミドルを連打し、塚越はインローからの左フック。さらに右ハイキックをヒットさせるが、高橋の左ミドル連打に徐々に手 数が減っていく。残り24秒で高橋のファウルカップのヒモが切れるというアクシデントがあり、試合は中断となった。再開後はすぐにラウンド終了のゴング。
3R、塚越が間合いを詰めてのパンチ連打とヒザ蹴りで高橋に左ミドルを蹴らせない。追いかけられる形となった高橋だ が、それでも間合いが取れると左ミドルを蹴る。迫ってくる塚越に左ミドルで応戦する高橋だが、塚越がハイキックとパンチで前へ出て判定2-0の僅差で勝利 を得た。
これで塚越の勝ち点は7となり、リーグ戦トップに躍り出た。
▼第7試合 GAORA杯・Krush -63kg WILDRUSH League 2012公式戦 3分3R
○NOMAN(DTS GYM)
判定2-0 ※30-28、29-29、30-29
●TaCa(triple-y)
リーグ戦戦績はNOMANが1点、TaCaが3点で優勝戦線からは外れてしまった両者だが、リーグ戦が始まる前から「いつか戦うことになると思っていた」とお互いに意識し合っていたという。
1Rはほぼローの蹴り合いに終始。TaCaは左右のボディブロー、NOMANは前へ出て左右のストレートを出していく。
2RはTaCaが細かくパンチを当てていくが、NOMANが強い右ローからのパンチ。お互いにパンチを当てて前へ出ると、TaCaは左ミドル、NOMANは右ローにつないでいく。
3R、前に出るのはTaCaだが、NOMANは下がって距離を取ると右のパンチを上手く当てて右ロー。TaCaはNOMANの右のパンチでのけぞる場面が多く、NOMANが判定勝ちした。
▼第2試合 女子-52kg契約 2分3R
○朱里(WNC/ボスジム)
KO 2R1分6秒 ※右ストレート
●エミNFC(ナゴヤファイトクラブ)
現役女子プロレスラーの朱里がKrushに3度目の参戦。過去2戦はいずれも判定勝ちで、シュートボクシングの1戦を含めて格闘技では無敗を誇っている。対するエミは名古屋を主戦場とする選手で、3勝7敗2分と朱里の3倍のキャリアを持つ。
1R、左右ミドルキックと右ストレートでひたすら前に出る朱里。後半は勢いが落ちてエミがパンチを打ち返す場面も。
しかし、2Rが始まってすぐに朱里が右フックでダウンを奪う! その後も左右のミドル&ローと右ストレートで前へ出て、打ち返すエミに右フックを再びヒットさせてダウンを奪い、レフェリーが試合をストップ。朱里が初のKO勝ちを飾った。
▼第6試合 Krush -70kg Fight 3分3R延長1R
○山崎陽一(シルバーウルフ)
判定3-0 ※29-28、30-27、29-28
●藤元洋次(OZMOSIS)
▼第5試合 Krush -55kg Fight 3分3R延長1R
○木村健太郎(サバーイ町田/J-NETWORKバンタム級王者)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●鈴木優也(スクランブル渋谷)
※本戦は30-29、29-29、29-29
▼第4試合 Krush -60kg Fight 3分3R延長1R
○翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-26
●渡辺 武(Booch Beat)
▼第3試合 Krush -63kg Fight 3分3R
○栗原圭佑(Fighting Kairos)
判定2-0 ※29-28、29-28、28-28
●宇都宮城(u.f.c)
▼第1試合 Krush -60kg Fight 3分3R
○北井智大(チームドラゴン)
判定3-0 ※28-26、28-27、28-27
●闘士(池袋BLUE DOG GYM)
▼オープニングファイト第3試合 Krush -60kg Fight 3分3R
○レオナ・ペタス(バンゲリングベイ・スピリット)
KO 1R1分40秒 ※右ストレート
●高橋龍太郎(マッハ道場)
▼オープニングファイト第2試合 Krush -55kg Fight 3分3R
○Yo-Hei(KSS健生館)
KO 2R2分38秒 ※右ストレート
●今井良次(ポゴナクラブ)
▼オープニングファイト第1試合 Krush -60kg Fight 3分3R
○誠哉(チームドラゴン)
KO 2R2分5秒 ※右ストレート
●桑名大輔(FKC)
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