【シュートボクシング】RENAが2度目の世界女王に!女子高生トーナメントはMIOが優勝
シュートボクシング協会
「~ツヨカワGirls真夏の祭典~
SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT Girls S-cup 2012」
2012年8月25日(土)東京・YAMANO HALL
▼メインイベント Girls S-cup 2012トーナメント決勝戦 2分3R延長2R
○RENA(及川道場/Girls S-cup 2010世界王者)
判定3-0 ※三者とも30-29
●V.V Mei(ヴィー・ヴィー・メイ/フリー/VALKYRIE女子フライ級王者)
※RENAが優勝。
世界6カ国、8名の選手によって争われた『Girls S-cup 2012』世界トーナメントの決勝戦は、初代世界女王(2010年世界大会優勝)RENAと、そのRENAと第1回『Girls S-cup』(2009年日本大会)の決勝戦を戦ったV.V Meiの3年ぶりの再戦となった。
1R、ワンツーを伸ばすRENAにVは右側へ回り込んでいく。RENAは左ボディを叩いてすぐにワンツー。Vは頭を下げながら左右フックを打ちにいくが、RENAは前蹴りで迎え撃つ。
RENAがストレート3連打、Vがパンチを打ち返してくるとすぐにバックステップで離れる。Vが組み付いて投げを狙ったが、RENAは腰を落としてディフェンス。
2R、RENAが右フックから左ボディ。Vはパンチを連打してRENAに近付き、組み付くがRENAを投げることは出来ない。RENAはパンチを連打して前蹴り、Vが組み付いてくるとパンチを出し、ヒザを突き刺す。
3R、パンチと前蹴りで前に出たVだが、逆にRENAがパンチと前蹴りでVを押し返す。ワンツーで前に出るRENA。Vはタックルで組み付く、RENAは前に出る勢いでパンチを打っていき、Vは組み付くが投げられない。
ラスト30秒でパンチの打ち合い、そして組み合いとなったが、RENAはパンチで打ち勝ち、組んでも投げさせない。さらにラスト10秒でパンチを連打するRENA!
RENAが判定で勝利し、世界大会2連覇を達成! 嬉しさのあまり号泣するRENAはマイクを持つと、「このトーナメントには世界の強豪が出てくるので、 私は万全の状態でなかったので不安だったんですが、みんなが支えてくれました。怪我の状態がよくなくて手術することになりましたが、また戻って来て 50kgのベルト(SB日本女子フライ級王座)を絶対に獲るのでよろしくお願いします」と、一度獲得に失敗したSBクイーンのベルトへの執念を見せた。
試合後のインタビュースペースでも「3タイムスチャンピオン(男子のS-cupでアンディ・サワーが持つ3回優勝とタイ記録)になれて嬉しいです。自分の スタイルが確立しつつあるので落ち着いて試合が出来ました。平常心で戦えるのが私の強みです」と喜びを語ったRENA。
実は2週間前に左手首を怪我してパンチが強く打てず、4月に手術した右足の指にボルトが埋め込まれたままで、そのボルトが別の指に刺さっていて蹴ることもほとんど出来なかったと打ち明けた。
再手術は1月の予定だが、「動きがいいので年内に試合をやりたいという気持ちはあります。先生と相談して決めます」と、早くも次の試合へ向けて意欲を燃やしていた。
なお、大会終了後の総評でシーザー武志シュートボクシング(以下SB)協会会長は、「女子の階級をもっと増やして底 上げし、女子の立ち技格闘技を栄えさせたいですね。いろんな階級でトーナメントをやれば盛り上がるし、参加してくる選手も増えるでしょう。今回、女子高生 の大会をやったら若い子たちが自分も出たいと言ってきているので、やってよかったと思います」と、女子格闘技をさらに活性化させていきたいと語った。
▼セミファイナル Girls S-cup -53.5kgトーナメント決勝戦 3分5R無制限延長R
○魅津希(空手道白心会/SB女子バンタム級1位)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●高橋 藍(シーザージム/SB日本女子フライ級王者)
※魅津希が優勝。本戦は50-49、48-49、49-49
初開催された-53.5kg契約のGirls S-cupは、4月13日のAブロックで魅津希、6月3日のBブロックで高橋がそれぞれ勝ち上がり、今大会で決勝戦を迎えた。
両者は今年2月5日に初対戦 し、怪我からの復帰戦だった高橋を魅津希が破る番狂わせを起こしている。高橋はRENAに勝って手に入れたSB日本女子フライ級(-51kg)王座のベル トを前日に返上し、この決勝戦に臨んだ。
1R、高橋はジャブ、前蹴り、右ミドル、足を上げるフェイントで魅津希を入らせない。魅津希もジャブを出し左フックを狙っていく。右ミドルを多用する高橋に魅津希は右ボディストレート。高橋は左右ローとミドルで距離をしっかり取って戦う。
2R、前蹴り、左右のミドル&ローで距離を取る高橋。魅津希が入ってこようとすると腕を伸ばしてけん制する。魅津希は強引にジャブから入っていくが、高橋が組み付いてのヒザ蹴り。
魅津希は組まれたままショートのフック&アッパーで応戦し、投げを狙っていくが高橋は防ぐ。高橋の組んでのヒザ蹴りに魅津希は組まれたままパンチを見舞う。
3R、魅津希がジャブ、高橋が左右のミドル。高橋がワンツーで入って組んでのヒザ蹴り、魅津希は投げを打つ。パンチからヒザ蹴りで高橋にコーナーに詰められると、魅津希もパンチで応戦。高橋の首相撲につかまると魅津希はローキックを放ち、逆に首相撲で高橋を転倒させる。
4R開始前のインターバルで、初めて魅津希が座る。高橋は変わらず立ったままだ。4R、魅津希の左フックに高橋が首相撲からのヒザ蹴り。これに魅津希がパンチを連打すると、高橋も打ち合いに応じてパンチの応酬となる。
高橋がパンチで前に出ると魅津希は顔面とボディに左フック、高橋は組みにいくが、魅津希は投げさせない。逆にヒザ蹴りを見舞う。魅津希のジャブに高橋は右ストレート、組み付くとヒザ蹴り。
5R、高橋が右ローと右ミドル、左ミドルと前蹴り。魅津希はボディに右ストレートを突き刺し、ジャブと右フック。右 ストレートから左フックで攻める魅津希に高橋は右ストレートから組んでのヒザ蹴り。魅津希の右フックに高橋は組むが、魅津希はショートアッパーを連打す る。ワンツーで前に出る高橋と打ち合う魅津希。両者一歩も譲らず、本戦は三者三様のドローとなり、延長戦に突入する。
高橋の左右ミドルに魅津希は右ストレートから左フック。さらに右ボディストレートを突き刺す。高橋に蹴られながらもパンチで前に出る魅津希が左フック、ワ ンツーをヒットさせ、さらに右ストレートから左フック。ミドルとローは当たる高橋だが、パンチは魅津希のディフェンスにかわされる。
ラスト30秒でボディを打ちながら前に出る魅津希。高橋も蹴り、パンチで応戦する。
しかし、アグレッシブさで魅津希が上回り、判定は3-0で魅津希の勝利! 8月19日に18歳の誕生日を迎えたばかりの若きチャンピオンが誕生した。
ベルトを巻いた魅津希はそれまでこらえていた涙を流しながら、「やっとの思いでチャンピオンになれることが出来ました。凄く嬉しいです。まだまだ足りないところがたくさんありますが、これからも頑張っていきたいと思います」と挨拶した。
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