【リングス】ヴォルク・ハン引退試合は船木誠勝とドロー
リングス/ZSTインターナショナル
「RINGS / THE OUTSIDER ~ヴォルク・ハン引退記念興行~」
2012年12月16日 (日)神奈川・横浜文化体育館
▽RINGS
▼メインイベント(第28試合) ヴォルク・ハン引退試合 リングスクラシックルール 15分一本勝負
△ヴォルク・ハン(リングス・ロシア)
ドロー ※ロストポイント2-2
△船木誠勝(第4代&第6代無差別級キング・オブ・パンクラシスト)
前田日明のライバルとして『リングス』で活躍したヴォルク・ハンが、引退試合を行った。対戦相手は元パンクラスで、現在は全日本プロレスの三冠ヘビー級王者として活躍中の船木誠勝。
ルールは15分1本勝負のリングスクラシックルール(レガース&ニーパットを着用。打撃は掌底による顔面攻撃のみが有効となり、ダウンまたはロープエスケープのどちらかが2度まで認められる)となる。
ゴングと同時に飛びかかったハンが寝技に引き込み、足を取りに行く。両者とも回転するようにして技を仕掛け、船木がバックを奪うとハンがアームロック、すぐにアキレス腱固め。船木のアキレス腱固めにハンがクロスヒールホールド。場内のファンからはどっと歓声が沸く。
船木の腕十字にハンがロープエスケープ。ハンはアームロックから船木を倒すと腕十字にいくが、船木は上を奪って足を取りに行く。ハンは下からのアームロック、そして股裂きで今度は船木がロープエスケープ。船木の蹴り足を取ったハンが寝技に引き込み、バックからマウントを奪った船木が腕十字。これでハンが2度目のロープエスケープ。
スタンドで船木がローキックを連打し、ハンが寝技に引き込んだところで10分経過。ハンがアキレス腱固めでロープエスケープを奪い返してポイントをタイに持ち込む。残り時間1分、場内に起こる「ハンコール」。ハンは代名詞でもあるクロスヒールホールドを仕掛け、船木が膝十字で切り返す。ここで15分間が終了。引き分けとの裁定になった。
引退セレモニーでは元リングス・ジャパンの山本宜久、成瀬昌由から花束が贈られ、前田日明からも記念品が贈られた。
前田は「ハンのために(第1次リングス活動休止から)10年以上経つのに変わらぬ声援を送っていただきありがとうございます。ハンはリングスに恩義を感じていると言っていましたが、リングスもハンに助けられた。本当に長い間、リングスのために協力してくれたハンに感謝したいと思います」とハンにねぎらいの言葉をかけた。
続いて、ハンからファンへのメッセージ。
「コンバンハ。20年前に自分の格闘競技人生はこの横浜で始まりました。引退試合も横浜で行うことになりました。今日来てくださったお客様にとても感謝しています。そしてもちろん前田代表に感謝したいと思います。なぜなら自分の格闘技人生の幅を広げてくれたのが前田代表だからです。
私はリング上で自分の持っている技を見せ、お客様に助けられてリング上で戦っていました。ありがとうございます。
そして今日、私の引退試合でしたが、これからも若い人々がリングの上で活躍できるように願いたいと思います。
もしかしたら、3年後に自分の息子(ジャマール=13歳にして身長187cm、体重72kg。つい最近に柔道とサンボでロシア王者になったという)がリングに立っているかもしれません。みなさん、応援ありがとうございました」
古田リングアナウンサーが最後のコールを行うと、リングサイドにいたファンは一斉に立ち上がり、スタンディングオベーションでハンを見送った。
▼セミファイナル(第27試合) 体重Limit 73.0kg
“コマンドサンボ提督 技のマトリョーシカ”
○クラット・ピターリ(ロシア/RINGSロシア)
TKO 1R32秒 ※スタンドパンチ→レフェリーストップ
“RINGSオーストラリアヘイズマン推薦選手”
●クリス・ブリッジウォーター(オーストラリア/RINGSオーストラリア)
アウトサイダーで2勝2KO、リングスで2勝2KOと日本で全試合KO勝ちの快進撃を続けているピターリが登場。今回はリングス・オーストラリア代表のクリストファー・ヘイズマン推薦選手のクリスと対戦する。クリスはモデルを職業にする29歳で、戦績は5勝11敗。
1R、パンチで前に出るクリスにカウンターを合わせていくピターリ。強烈なボディブローを放ち、クリスのワンツーにピターリが右から左のフック。クリスの膝が折れ、フラついたところでレフェリーが早めのストップ。ピターリがまたしてもKO勝ちを収めた。
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