2013/02/24（日）UP
（最終更新：2013/02/24 14:25）

日本キックボクシング連盟/NKB実行委員会
「2013肉弾シリーズ」
2013年2月24日（日）東京・後楽園ホール

▲俊輝が夜魔神の首相撲を攻略。距離を制し、ベルトを手にした。

▼メインイベント（第11試合）　NKBライト級王座決定戦　3分5R
○俊輝（としき/八王子FSG/ライト級2位）
判定2－1　※49－48、49－50、48－47
●夜魔神（やましん/SQUARE-UP道場/NKBフェザー級王者）
※俊輝が第11代王者に

　前王者・ヤスユキ（Dropout）の王座返上により空位となったNKBライト級王座をかけたタイトルマッチに、現フェザー級王者・夜魔神が二階級制覇を目指して登場。弟の大和知也がつかめなかった（昨年6月にヤスユキに敗戦）ライト級王座に戴冠なるか。対する俊輝は、デビュー以来7戦全勝の“FSGのミスター100％男”。1年ぶりの試合となった昨年12月の前戦で元NKBウェルター級王者・岡田清治に3RKO勝ちを収め、今回の王座戦へとコマを進めている。

　1R、距離を取って左ローを飛ばす俊輝。夜魔神のロー、ミドルは後ろに下がって避ける。夜魔神に体格で勝る俊輝のローはいかにも重そうだ。夜魔神は自身が絶対の自信を持つ首相撲からヒザ連打の展開に持って行きたいところだが、距離が遠い。

　それでも夜魔神が俊輝をつかまえ、首相撲に持ち込むと、場内から大歓声。夜魔神を剥がした俊輝はロー、右ハイを打ち込むが、夜魔神は距離を詰め、再度首相撲を繰り出す。お互いの狙いが明確になった初回のラウンドとなった。

　2R、早々に俊輝をつかまえた夜魔神は、首相撲からヒザを連打。ようやく夜魔神を剥がした俊輝は距離をさらに取り、ローを飛ばす。夜魔神のロー、ミドルを下がってかわせる距離で戦い、距離を詰めてくる夜魔神にパンチでカウンターを合わせていく。

　3R、前ラウンドと同様に、夜魔神の蹴りをかわせる距離から、左ローを打ち込んでいく俊輝。やや牽制の時間が長くなり、手数が少ないか。一方の夜魔神は首相撲に持ち込もうとするが、俊輝がすぐ対処する。

　4R、左ハイを当てる夜魔神。入ってくる夜魔神に俊輝は左右のストレートを当てる。夜魔神のセコンドが俊輝に「勝負しろ！」と声を飛ばすと、俊輝のセコンドは「勝負してやれ！」と返す。しかし、俊輝の戦術は徹底しており、夜魔神は得意の首相撲になかなか持ち込めない。

　5R、夜魔神は強引に距離を詰め、首相撲に持ち込む。俊輝は夜魔神をなかなか剥がせない。俊輝もヒザを見せるが、首相撲では夜魔神がさすがの強さを見せる。夜魔神は何度も首相撲に持ち込み、そのまま試合終了。

　判定はまず青の俊輝、次に赤の夜魔神と割れた。最後の一人は……俊輝を支持！ポイントゲームに徹し、夜魔神の首相撲を攻略した俊輝がスプリット判定で難敵から勝利をつかみ、8戦全勝でNKBライト級の王座に就いた。

▲突進力を見せた田村が一気のラッシュで森を圧倒した。

▼セミファイナル（第10試合）　NKBミドル級　3分5R
○田村　聖（拳心館）
TKO　2R8秒　※セコンドからのタオル投入
●森　大地（JK国際/ミドル級5位）

　1R、森に突進し、ロープ際まで一気に押し込んでいく田村。森はダメージこそないが、田村にペースを握られる。田村は突進を続け、その勢いで両者がリング外に転落するアクシデントが発生してしまう。場外の机の上に落下し、ダメージが心配されたが、両者は自らリングに戻り、異常がなかったことから、試合は無事再開された。