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【U-SPIRITS】金原弘光、近藤に敗れるも完全燃焼のラストマッチ

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2013/03/09(土)UP


U.K.R.

「U-SPIRITS again」
2013年3月9日 (土)東京・後楽園ホール
観衆=1,395人

▼メインイベント 20分一本勝負
○近藤有己(パンクラスism)
ロストポイント 4-1
●金原弘光(U.K.R.)

 近藤はパンクラスのメインテーマ曲で入場。セコンドには鈴木みのる、高橋義生などのパンクラス勢が就き、金原のセコンドには高山善廣、山本健一らのUインター勢と高阪剛、成瀬昌由、ハンス・ナイマンらリングス勢がズラリと並んだ。

 金原はカカト落としの奇襲から右ミドル。近藤は左ローを返す。近藤が掌底のラッシュをかけると金原も打ち返す。両者蹴りを放つ中、金原がタックルを仕掛けるが近藤は上から潰す。

 それでも金原は両足にしがみついて近藤を寝かせきろうとするが、近藤は立ち上がる。バックにつく金原の足を取る近藤。さらにサイドポジションを奪う。

 近藤は足首固めを狙いに行くが、金原が立ち上がって掌底で前に出る。この勢いに押される近藤。

 近藤の右ミドルをキャッチして左フックを入れる金原。さらに掌底を放っていくが、左ミドルをキャッチされて倒される。近藤はサイドポジションを奪い、続いてマウントポジションに。近藤は腕十字を狙うが金原は回転して亀の体勢から近藤の股の間を抜けて脱出。

 スタンドに戻ると近藤がロー、金原はタックルに行くが潰されて近藤が上になる。またもサイドポジションを奪った近藤は袈裟固めからのVクロスアームロックを極めると、金原はロープエスケープ(持ち点の5点から減点1)。

 場内に金原コールが沸き起こり、金原は掌底と蹴りでラッシュをかけるが、ハイキックでバランスを崩して倒れてしまい近藤が上になる。

 金原は下から腕十字を狙うが失敗、近藤は再びポジションを取り直して得意の足首固め! 金原は2度目のロープエスケープを喫する。

 金原はミドルと掌底で前に出る。近藤は組み付くと足を掛けてテイクダウンを奪い、腕十字狙い。金原は立ち上がると右フックを見舞い、さらに掌底のラッシュとボディブロー。近藤の右フックで金原はバランスを崩して倒れ、近藤がバックを奪う。

 金原はバックを奪い返そうとするが、近藤に抑え込まれる。金原は鼻からの出血でドクターチェック。

 同じポジションで再開後、近藤がマウントを奪うと、金原が下から足を取りに行って膝十字固め! 近藤は身体を反転させて上に乗るが、金原が起き上がって上のポジションを奪い返す。

 下からアームロックを狙う近藤だが、金原はバックを奪う。すると近藤が膝十字で3度目のエスケープを奪う。両者が掌底を打ち合い、場内は金原コール。残り時間3分、近藤はボディブローから左右フック、金原はミドルキックをキャッチして右フック。近藤は金原の右ミドルをキャッチすると寝技に持ち込み、アームロックを極めに行くと金原が4度目のエスケープ。もう後がない金原は掌底で逆転KOを狙うが、近藤も打ち返す。

 近藤の強力な左フック、金原も右ストレート。打ち合いの中、ゴングが鳴り響き、ロストポイントの差で近藤の勝利となった。

 金原はマイクを持つと「近藤選手、強かったです。またチャンピオンを目指してください」とラストマッチの相手を務めた近藤へメッセージ。そして、「僕はUが総合格闘技を創ったと思います。UWFとは何か。プロレスであり、総合格闘技であり、UWFはUWFです。まだUスピリッツ、魂を持った選手がここにいます。応援お願いします」とファンにメッセージを送った。

 続いて鈴木みのるがマイクを持ち、「UWFはまだ死んじゃいねえぞ!」と絶叫。

 近藤は「UWFの精神を忘れずに総合格闘技をもう一回ぶっ飛ばすんでよろしくお願いします」とアピールした。

 試合後、金原は「完全燃焼しました。疲れましたね」と満足そうな笑顔を浮かべ、「毎朝、神棚に手を合わせるんですが、今朝は涙が出ました。それだけ俺は真面目にやってきたんだなって思いました。天才たちがいる中で、才能のない自分がこれだけ出来たのは真面目にやってきたからだし、いろんな人が応援してくれたからです。ありがたかった。本当に皆さん、ありがとうございました」と語った。



▼第4試合 15分一本勝負
○菊野克紀(アライアンス)
KO 29秒 ※左掌底打ち
●伊藤崇文(パンクラスism)

 DEEPやDREAMなどの総合格闘技で育った菊野だが、師匠は元リングスの高阪剛ということで“Uの遺伝子”の一人として参戦。オープンフィンガーグローブを着用しない掌底ルールでは初の試合となる。対する伊藤は1994年にパンクラスに入団した大ベテラン選手。これまで全く接点がなかった両者がどんな試合を見せるか。

 試合が始まると菊野は手を広げて腰のあたりで構える独特なスタイルから右フック。伊藤はタックルに行くがこれは菊野に防がれる。両者が離れると菊野が再び独特な構えから前進、下がる伊藤へ左フック! “バチンッ!”という衝撃音が場内に鳴り響き、伊藤はダウン。ロープをつかんで立ち上がろうとするも足元がおぼつかず、うつろな目でロープを伝って足を引きずりながらリングを徘徊するのみ。

 この異常な様子を見たレフェリーが菊野のKO勝ちを宣し、試合は終了。伊藤は何が起こったか分からないという表情で、しばらく呆然と立ち尽くした。


高山はジャーマンスープレックスで佐藤にKO勝ち

▼第3試合 15分一本勝負
○高山善廣
KO 4分26秒 ※ジャーマンスープレックス
●佐藤光留

<その他の試合結果>
▼セミファイナル 5分2R
○鈴木みのる
一本 2R1分52秒 ※アキレス腱固め
●ハンス・ナイマン(オランダ)

▼第5試合 20分一本勝負
○高橋義生(フリー)
KO 6分29秒 ※ヒザ蹴り
●山本喧一(パワーオブドリーム)

▼第2試合 15分一本勝負
○KEI山宮(GRABAKA)
ロストポイント 4-1
●松井大二郎(フリー)

▼第1試合 15分一本勝負
○長井満也
一本 8分46秒 ※変形足首固め
●冨宅飛駈

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