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【UFC】無敵GSPが9度目の防衛に成功!敗れたディアスは引退表明

2013/03/17(日)UP

Zuffa
「UFC158」
2013年3月16日(現地時間)カナダ・ケベック州モントリオール
ベル・センター
観衆=22,000人

▼ウェルター級タイトルマッチ 5分5R
○ジョルジュ・サンピエール(カナダ/王者)
判定3-0 ※三者とも50-44
●ニック・ディアス(アメリカ/ウェルター級3位)

 UFCの絶対王者として君臨し、“MMA(総合格闘技)のミスター・パーフェクト”と呼ばれているジョルジュ・サン・ピエール(通称GSP)が地元カナダ大会のメインに登場。今回が9度目の防衛戦となる。挑戦者のディアスは元ストライクフォースのウェルター級王者。この試合は過去2度組まれたが、いずれも怪我などで流れている。試合前には舌戦を展開し、両者の因縁は頂点にまで高まった。ピエールには地元の大歓声、ディアスは大ブーイングで迎え入れられる。

 1R、ディアスのローにサンピエールがタックルでテイクダウン。ピエールが上からパンチを落とすと、ディアスは下からの関節技を次々と仕掛けていく。ピエールはバックを奪って背後からのパンチ、ディアスは身体を起こしてタックルに行くが、ピエールはそれを許さず上から抑え込んで再びバックを奪う。そして背後からのパンチ。ピエールがコントロールしてポジションを変えて行き、上になるとパンチとヒジ。

 ディアスは亀の状態になるが、ピエールは背後からパンチを入れ、脱出しようとするディアスを逃さずまたバックを奪う。完全にグラウンドコントロールされて為す術がないディアス。立ち上がったディアスはアームロックの体勢になるが、ピエールは持ち上げてディアスを倒し、パンチを見舞っていく。ピエールが常に攻め続けるラウンドとなった。

 2R、ディアスはサウスポースタイルに構え直し、ジャブを出していくがピエールが軽々とタックルでテイクダウン。ピエールは上からヒジ、パンチ。ディアスは下から関節技を仕掛けようとするが、ピエールが動いて体勢を整えさせない。バックを奪ったピエールがボディへのヒザ蹴り、そして背後からのパンチ連打。場内は大歓声に包まれる。再び上になったピエールがヒジとパンチ、ディアスはまた亀になる。

 何とか脱出して立ち上がったディアスはジャブとロー、ピエールはスーパーマンパンチ。ラウンドが終了すると、ディアスはピエールに何か怒鳴る。

 3R、ジャンプしてのハイキックを見せるピエールに、ディアスはまた何事か叫ぶ。右ストレートを出したところでピエールにタックルでテイクダウンされる。バックを奪うピエールが背後からのパンチ、一度離れてローと前蹴り、ジャブ。ディアスは右ボディとローキック。ディアスが後ろ廻し蹴りを見せると、ピエールも同じ技を返す。そして、右ストレートからタックル。これはディアスが防いでピエールは離れる。

 ジャブで前に出るディアスが左右フック。これでピエールがバランスを崩すと、ディアスがワンツーで前進。これにピエールが下がる! ディアスにチャンス到来かと思われたが、ピエールがタックルでテイクダウンしてバックを奪い、背後からパンチを入れていく。ラウンド終了でピエールが離れて立ち上がろうとすると、ディアスはパンチを繰り出して挑発する。

 4R、お互いにジャブを出し、ディアスはオーソドックスに構える。パンチで前に出るディアスにピエールはタックルを交えてのジャブ。スーパーマンパンチからタックルに行くピエールだが、ディアスはケージを背にして倒れるのを防ぎ、片手でクリンチしてのアッパーとボディを放つ。ディアスはノーガードになって歩き、ピエールを挑発。ピエールはジャブを突く。

 残り時間2分でピエールがタックルでテイクダウンに成功。バックをキープし、パンチを放つ。ディアスは立ち上がって金網まで近付いていくが、ピエールは後ろから持ち上げてテイクダウン。さらに立ち上がるディアスがバックをキープするピエールにアームロックを狙ったがピエールは脱出。上になったところでラウンド終了。ピエールは攻め疲れが見え、鼻をカットしての流血も激しい。

 5R、ローからハイを蹴り、パンチで前に出るディアス。場内からは「GSP! GSP!」とピエールにコールが起こる。ピエールのタックルを堪えたディアスがサンピエールをケージに押し込む。離れるとピエールはジャブと右ストレート、ディアスは右ハイキックを狙ったが転倒してしまい、すかさずサンピエールがバックを奪いに行く。ディアスは下からのアームロック狙い。ピエールはボディへのヒザから顔面へパンチを見舞う。

 バックを奪うピエールに、回転して逃げようとするディアス。何とか立ち上がることに成功し、パンチで攻めようとするディアス。両者は組み合い、ディアスがボディへパンチを見舞う。離れるとピエールが左フックから弾丸のようなタックル! これでテイクダウンを奪い、ピエールが上になってボディを殴る。ディアスは暴れて下からの関節技を狙うが、ピエールはパンチのラッシュ! そして試合終了。

 判定3-0でピエールが9度目の防衛に成功した。ピエールは「ボクシングベースで戦うつもりはなく寝技で戦うつもりだった。でも、彼は私の知らない戦い方をしてきたので苦戦してしまったね。皆さん、聞いてください。彼はこの試合を盛り上げてくれました。でも実はいいヤツです。声援を送ってください。僕はディアスのファンだったんだ。彼と戦いたかった。そして今日、いい試合が出来た」と、ディアスを称えた。

 ディアスは「なぜ僕の戦法を彼が知っていたのか分からない。MMAのファンが喜んでくれたと思う。僕も嬉しかった。言い訳はしたくない。今日は全力を尽くしたと信じたい」と挨拶。そして、「MMAでやることはやった。もう自分の中には何も残っていない。これからはチームをサポートする」と引退発言。リングアナウンサーは「これで引退するならこれまでの戦いに本当に感謝したい」と語った。


 

▼ウェルター級 5分3R
○ジョニー・ヘンドリックス(アメリカ/ウェルター級1位)
判定3-0
●カーロス・コンディット(アメリカ/ウェルター級2位)

 この一戦はメインイベントで行われるウェルター級タイトルマッチの勝者と、次期タイトルマッチを行う挑戦者を決める試合と見られている。ヘンドリックスは現在5連勝中。コンディットは5連勝を飾っていたが昨年11月の『UFC154』でサンピエールに挑戦し、敗れている。コンディットは身長188cm、ヘンドリックスは175cmと13cmもの身長差。

 1R、ヘンドリックスはサウスポー構えから左ストレートで突進、コンディットもワンツーを返すが、ヘンドリックスのフックで横転。ヘンドリックスは上からパンチを落とすが、コンディットもすぐに立ち上がる。再び左右フックで突進するヘンドリックスは、ケージにコンディットを追い詰めるとタックルでテイクダウン。コンディットは一度立ち上がって前方へ回転、バックを取りに来たヘンドリックスの足関節を狙ったが、これは失敗。

 上になったヘンドリックスにコンディットは下からヒジ打ち、ヘンドリックスもヒジを返す。立ち上がったコンディットはワンツーとロー、ヘンドリックスはフックで突進してタックル。コンディットを持ち上げてテイクダウンを奪いに行き、バックを奪われたコンディットは回転を繰り返して逃れようとする。立ち上がったコンディットは飛びヒザ蹴りからパンチに行くが、ヘンドリックスが打ち返す! ここでコンディットがバックを奪い、ヘンドリックスはコンディットを背負って立ち上がる。再びパンチの打ち合いとなり、場内は大興奮!

 2R、蹴りとワンツーを使うコンディットにヘンドリックスはパンチで突進。コンディットは飛びヒザ蹴りを繰り出す。左フック3連発からタックルに行ったヘンドリックスがテイクダウンを奪い、コンディットは立ち上がる。前蹴りで距離を取りたいコンディットに、ヘンドリックスは構わずパンチで突進してタックルでテイクダウンを奪う。

 立ち上がるコンディットにヘンドリックスがパンチ、コンディットはヒザ蹴り。コンディットのヒザ蹴りにヘンドリックスもパンチを返し、コンディットが飛びヒザ蹴りを繰り出すとヘンドリックスはタックルでまたもテイクダウン。ヘンドリックスは抑え込みに行くが、コンディットは立ち上がる。

 ボディ、顔面とパンチで攻めるコンディットにまたしてもタックルでテイクダウンを奪うヘンドリックス。コンディットは頭を押しながら立ち上がる。スピーディーでアグレッシブな試合展開に場内は大騒ぎだ。

 3R、前に出るコンディットがパンチから右ハイキック、左ロー。前蹴りとワンツーでヘンドリックスを近付けさせないようにするが、ヘンドリックスは技の打ち終わりにタックルを合わせてテイクダウンを奪う。コンディットは下からのヒジ打ち、ヘンドリックスは上から抑え込む。立ち上がったコンディットはヘンドリックスをケージに追い詰めて顔面とボディへのパンチ。

 コンディットのハイキックをかわしたヘンドリックスがバックを奪い、ケージに押し込んでテイクダウンを奪う。コンディットは下からのパンチとヒジ。ヘンドリックスは自分から立ち上がるが、コンディットの右フックがヒット! パンチで前に出るコンディットにヘンドリックスはタックルから持ち上げてテイクダウン。コンディットはパンチを出しながら立ち上がり、ヘンドリックスをケージに追い込んでパンチの連打! ヘンドリックスはタックルに行き、バックを奪ってテイクダウン。コンディットは回転しながら脱出して立ち上がり、パンチでヘンドリックスを追い詰める。

 判定は3-0でヘンドリックスの勝利! 6連勝を飾り、「凄くタフなカーロスのパンチをもらった。彼は強い。メインイベントを喰う試合を見せられたと思うよ。GSP、今日勝ったら誰が強いのか5カ月後に俺とやろう!」と、サンピエールへの挑戦をアピールした。


 

▼ウェルター級 5分3R
○ジェイク・エレンバーガー(アメリカ/ウェルター級6位)
TKO 1R3分 ※レフェリーストップ
●ネイサン・マーコート(アメリカ)

 マーコートはミドル級からウェルター級に転向。近年はストライクフォースを主戦場にしていたが、同団体がUFCに買収されたため2年ぶりにUFCへ帰って来た。エレンバーガーは2010年1月から2012年2月まで6連勝を飾った、KO勝ちの多い選手。

 1R、いかにも好戦的な顔つきと構えのマーコートは右ローと左インローで様子を見る。エレンバーガーがローを蹴るとマーコートは一気に前進してパンチ連打からハイキック。エレンバーガーも左フックで応戦する。マーコートは早くも左目付近からの出血が見られる。

 ケージを背にしたマーコートにエレンバーガーが右ボディから左フック、そして強烈な右フック! この一発でマーコートが腰から崩れ、マーコートはタックルで逃げようとするがエレンバーガーがパンチのラッシュ。右フックが再び決まり、頭からマットに沈むマーコート。エレンバーガーが豪快なKO勝利を収めた。

 エレンバーガーは「この試合に出るためにものすごくハードな練習をしてきたんだ。俺はワールドチャンピオンを狙える位置に来たことを証明できたと思う。ムエタイの練習をした成果が出たね」と、笑顔で勝利者インタビューに答えた。


▼ミドル級 5分3R
○クリス・カモージー(アメリカ)
判定2-1
●ニック・リング(アメリカ)

 現在3連勝中のカモージーと『UFC127』で日本の福田力を破ったリングが対戦。カモージーは18勝5敗、リングは13勝1敗の戦績。カモージーが26歳に対し、リングは34歳だ。

 1R、両者サウスポー構えで序盤からパンチとローを交換していく。リングは左右のローを多用し、カモージーはパンチ主体。頭を振ってパンチをかわしながら、圧力をかけていくリング。しかし、次第にカモージーの手数が多くなり、パンチ&ローのコンビネーションが入る。

 2R、ローの蹴り合いからリングがフェイントを多用してのパンチを狙い、カモージーはリングがパンチを出してくると右フックを合わせようとする。カモージーは左目付近から出血、リングも左目付近から血が流れる。ジャブでボディを攻めるリングにカモージーはワンツー。やや単調な打撃だけの試合展開が続く。

 3R、リングはローからの左右フック、カモージーはワンツー。カモージーのストレート系のパンチがリングを捉える場面が目立つ。リングはジャブでボディを打ち、ローから顔面へのパンチ。そこにカモージーがストレートを合わせる。立ったままバックを奪ったカモージーがケージまでリングを押し込んだが、リングはすぐに脱出して離れる。

 ローの蹴り合いとリングのパンチに対してカモージーがパンチを返すという展開。特にエキサイティングな攻防はなく、淡々と打撃の交換が行われ、カモージーが判定2-1で接戦を制した。カモージーは「ニックは友だちだし、凄いファイターだ。判定が出るまで安心は出来なかった」と語った。

※この大会は3月21日(木)23:30より「WOWOWライブ」にて放映。次回『UFC158.5』は4月21日(日)9:00より『WOWOWプライム』にて生中継。

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