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【M-FIGHT】日本vsタイ5対5マッチは3勝2敗でタイが勝利

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2013/03/24(日)UP

ウィラサクレック・フェアテックス
「M-Fight 『Suk WEERASAKRECK Ⅰ』Part.2」
2013年3月24日(日)東京・ディファ有明

▲ゲーオ(左)はハイキックを狙い続けたが、タフな渡部(右)は決定打を許さなかった

▼メインイベント(第11試合) 日泰5対5マッチ大将戦 WPMFルール ウェルター級 3分5R ※ヒジなし
○ゲーオ・フェアテックス(タイ/元WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者、元ルンピニー・フェザー級王者、元タイ国プロムエタイ協会2階級王者)
判定3-0 ※49-48、49-47、49-47
●渡部太基(藤原ジム/WPMF日本ウェルター級1位)

 2勝2敗で迎えた日本vsタイ5対5マッチの大将戦。

 渡部は名門・藤原ジムの次期エース。殴って良し蹴って良しと、どの攻撃もKOにつながる一撃を持った激闘系オールラウンドファイターである。対するゲーオはvs日本人無敗を誇り、前回の谷口聡戦ではわずか12秒、ハイキックでKO勝ちを収めているムエタイの超強豪。

 1R、出会い頭にサウスポーのゲーオが左ハイキック。これをブロックした渡部が先手必勝とばかりに左右ローキックと左ストレートで前へ出ると、ゲーオは下がりながら何度も右ハイキックを狙ってくる。

 ゲーオは鋭いジャブを筆頭に攻撃が的確だ。途中で渡部と打ち合う場面もあり、ゲーオは右ストレート、右フック。

 2R、渡部はしつこくローを蹴り、ゲーオの前足に攻撃を集中させる。ゲーオはジャブを的確に当てての左ストレート。パンチを出して渡部が打ち返してくると左右のハイキックでカウンターを狙う。

 渡部は前へ出てローからパンチを繰り出すが、ゲーオはパンチを打ち返してハイキック、ヒザ蹴りにつなぐ。

 3R、いきなり両者は足を止めてパンチで打ち合う。しかしこの直後、ゲーオに早くも疲れが見え始める。渡部は前に出て強い右ローと左右フック。

 それでもゲーオはクリーンヒットを許さず、渡部が攻勢に出るとすぐにワンツーからのハイキック、組んでのヒザ蹴りと打ち返して渡部のペースにはさせない。

 4R、ゲーオは完全にスタミナ切れ。渡部を前蹴りで突き放し、近付くと組み付いて首相撲を繰り返す。渡部もなかなか詰めることが出来ず、右ローとパンチの単調な攻め。のらりくらりとするゲーオに、前へ出るも手が出ない。

 5Rが始まると同時に、逆転を狙ってラッシュを仕掛ける渡部。ゲーオも打ち合いに応じるが、スタミナ切れのためその後は組み付きを多用して完全に逃げ切り体勢に。渡部は前に出るたびに組み付かれて動きを封じられ、ゲーオが判定でまたも日本人選手を降した。この結果、対抗戦は3勝2敗でタイチームの勝利となった。


▲3Rにダウンを奪った水落(左)がまたもタイ人に勝利

▼セミファイナル(第10試合) 日泰5対5マッチ副将戦 WPMFルール 64kg契約 3分5R
○水落洋祐(はまっこムエタイジム/WPMF世界ライト級暫定王者)
判定2-0 ※48-47、49-47、48-48
●デッバンチョン・フェアテックス(タイ/元ルンピニースタジアム認定フェザー級7位)

 水落は昨年12月2日のRISE/M-1合同大会にて、WPMF世界ライト級暫定王座を獲得(※タイトルマッチ時は主催者とWPMF JAPANが暫定王座であることを公表せず、正規の世界タイトルマッチと銘打って行った。この件について主催者とWPMF JAPANは黙秘を続けている)。現在、WPMF日本ライト級王座とWBCムエタイ日本同級王座の三冠王に就いている。

 元ルンピニースタジアム認定フェザー級7位デッバンチョンに、暫定世界タイトルをKOでつかんだ水落の強打が炸裂するか?

 1R、前に出て圧力をかける水落が左右ローキック。ロープを背負うデッバンチョンに右ストレート、左ボディブローを見舞う。デッバンチョンはほとんど手を出すことなくこのラウンドを終えた。

 2R、デッバンチョンがようやく右ローと左ミドルで攻撃を開始。水落の強い左右ローとパンチに、カウンターの左ミドルとヒザ蹴りで応戦する。それでも水落のパワーに押されてしまうデッバンチョンは、ヒジと首相撲で組んでのヒザ蹴りで水落のパンチを封じにかかる。

 3R、執拗に組み付いてくるデッバンチョンのヒザ蹴りに苦しめられる水落だが、デッバンチョンが前に出てきたところにカウンターの左フックを炸裂させてダウンを奪う!

 デッバンチョンは水落の入り際にヒジを合わせようとするが、水落にローを蹴られるたびにバランスを崩す。水落の右ストレートがヒットし続け、デッバンチョンは組み付く。

 4R、水落に右ローを蹴られるたびに、デッバンチョンは必死に組みに行く。水落は右ストレート、左ボディ。デッバンチョンはヒジで逆転を狙うが、水落のパンチをもらって押されてしまう。

 5R、デッバンチョンは右ミドルで水落を突き放してのヒジ。これで水落の眉間辺りをカットし、流血させることに成功する。ドクターチェック後、水落は右ローとパンチでデッバンチョンを再び追い詰めていく。右ローをもらい続けたデッバンチョンの左足は、赤黒く変色して腫れ上がった。

 デッバンチョンはジャブで水落の傷口を狙い、出血が酷くなって水落は2度目のドクターチェックを受ける。再開後、水落が右ローと右ストレート、左フックでラッシュ。

 デッバンチョンは背中を見せて走るように逃げ、水落が判定2-0で勝利。対抗戦の戦績を2勝2敗の五分に戻した。


 

▲一戸(左)がローキックで元ムエタイ王者を一蹴

▼第9試合 日泰5対5マッチ中堅戦 WPMFルール 55kg契約 3分5R
○一戸総太(ウィラサクレック・フェアテックスジム/WPMF日本スーパーバンタム級1位)
TKO 3R32秒 ※右ローキック
●パランノーム・レムトンガーンペッ(タイ/元BBTV&元プロムエタイ協会バンタム級王者)

 中堅戦は一戸vsパランノーム。1月6日のM-1/RISE合同大会で、ラックタワルン・エスジム(タイ)を僅差の判定で下した一戸が、再びタイ人と対戦する。一戸はパワフルなパンチ&ローで、今度はすっきりとした勝利を奪いたいところ。

 1R、一戸は右ローキックを主体にしてパンチの連打を当てる。パランノームはじりじりと前に詰めてくるだけでほとんど手を出さず、一戸のバックキックで吹っ飛ばされる。

 2R、一戸がアッパーとボディブロー、左右ローでパランノームを攻める。パランノームは前に出て一戸をコーナーへ詰めようとするが、一戸は上手く回り込んで右ローとパンチのコンビネーション。パランノームはローと組んでのヒザ蹴り、さらにはヒジを繰り出すが、一戸のパンチと右ローをもらい続ける。

 3R、一戸の右ロー連打にパランノームがダウン! 何とか立ち上がるも立っているのがやっとの状態で、レフェリーが試合を止めて一戸のTKO勝ちとなった。

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